フラッグシップを知ればブランドの魅力が見えてくる!! トップエンドモデル大研究! 第8回「ZRスピーカーラボ」編 | Push on! Mycar-life

フラッグシップを知ればブランドの魅力が見えてくる!! トップエンドモデル大研究! 第8回「ZRスピーカーラボ」編

有名カーオーディオブランド各社の魅力に迫ろうと、「フラッグシップ研究」を行っている。各メーカーの技術の粋が注入され完成をみている旗艦機のストロングポイントを明らかにすることで、それぞれの特長を浮き彫りにせんと試みている。

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ZR Speaker Lab・ZR Extravagance Series
  • ZR Speaker Lab・ZR Extravagance Series
  • ZR Speaker Lab・ZR Prestige Line
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有名カーオーディオブランド各社の魅力に迫ろうと、「フラッグシップ研究」を行っている。各メーカーの技術の粋が注入され完成をみている旗艦機のストロングポイントを明らかにすることで、それぞれの特長を浮き彫りにせんと試みている。

第8回目となる当回では、スロヴェニア共和国に本拠を置く、“ZR Speaker Lab(ZRスピーカーラボ)”をフィーチャーする。

材料にこだわり、手作りで仕上げることにもこだわって、最高品質のスピーカーを生み出す!


“スーパーハイエンド”ブランドと呼ばれているカーオーディオメーカーがいくつかある。「素材や製法、音質へのこだわりでハイエンドを凌ぐ、完全受注生産品として1つ1つ手作りで仕上げられる特別なカーオーディオユニット」と定義される超高級アイテムを生み出すスペシャルブランドが、世界にはいくつか存在しているのだ。

なお、そう定義しているのは、世界の人気カーオーディオブランド約30社の製品を正規輸入している“イース・コーポレーション”だ。同社が取り扱うアイテムの中でも、特にスペシャリティの高い製品をリリースしているメーカーの製品だけをそう位置付け、他とは差別化して愛好家に紹介している、というわけだ。

今回取り上げる“ZRスピーカーラボ”も、そんな“スーパーハイエンドブランド”のうちの1つだ。創設者の名はZvone Raspor(ズヴォーネ・ラスポー)。設立は1983年。材料にこだわり、手作りで仕上げることにもこだわって最高品質のスピーカーやオーディオ機器を製造しようと努め、そうして作り上げた自慢のプロダクトの数々を、各国のカーオーディオフリークたちに送り届けている。

さて、そんな同社のフラッグシップモデルの名は、『ZR Extravagance(エクストラヴァガンス) Series』だ。当シリーズは現在、4つのアイテムでラインナップが構成されている。ツイーターが2タイプ、そしてミッドレンジとミッドウーファーが各1機種ずつ取り揃えられている。

ZR Speaker Lab・ZR Prestige Line

(写真)ZR Speaker Lab・ZR Prestige Line


高性能である秘密は、造りの“精巧さ”にアリ!


それぞれの名称と価格は以下のとおりだ。

『ZR Extravagance SATURN(Brushed)』(25mmツイーター、税抜価格:36万円、ペア)、『ZR Extravagance SATURN-CV(Brushed)』(25mmツイーター、税抜価格:36万円、ペア)、『ZR Extravagance F-1(Brushed)』(10cmミッドレンジ、税抜価格:40万円、ペア)、『ZR Extravagance N°1 (Brushed)』(16.5cmミッドウーファー、税抜価格:49万円、ペア)、以上だ。

なお、ツイーターの2機種のうちの1つである『ZR Extravagance SATURN-CV(Brushed)』は、通常モデルから“角度調整機能”が省略されたバージョンだ。これにより直径で24mmの小型化が図られていて、インストール性能が高められている。しかしそれ以外はほぼ同一。音質性能も変わりない。

さて、まずは各機の価格だけを見て、その高価さに驚きを禁じ得ない方も多いだろう。2ウェイを組む場合の税抜価格は85万円、3ウェイを構成させようと思えば同・125万円の予算が必要となる。しかし、そうであってもこれを求める愛好家は後を絶たない。試聴してそのサウンドに引き込まれると、これを手にしたいという思いから逃れられなくなる…。そのようなオーディオファイルが続出している、というわけなのだ。

また音だけでなく、実機を前にして造りに魅了されるケースも少なくないようだ。実際そのフォルムからも、『ZR Extravagance Series』が“スーパー”なスピーカーであることを見て取れる。デザインが独特で、かつ、細部にわたるまで実に精巧に仕上げられているのが分かるのだ。当シリーズが類い希なる高音質を奏でられる理由は、まさにそこにある。

例えば、各機の鉄の部分はレーザーカットされた後に経験豊富なクラフトマンの手によって丁寧に加工され製品化されている。その誤差は、0.025mの範囲内に収められているとのことだ。

また、ミッドレンジとミッドウーファーの振動板の中心に装着されている木製のフェイズプラグは、同じく職人の手によって1つ1つ磨き上げられ、6層コーティングによってフィニッシュされている。振動板も、何層ものミネラルコーティングがなされて完成されている。

ZR Speaker Lab・ZR Entry Line

(写真)ZR Speaker Lab・ZR Entry Line


構造もスペシャル。ひたすら理想が追求され形作られている。


さらにはボイスコイルの作られ方も独特だ。冷えた銅線を暖めたアルミフォーマーに巻きつけて形にし、出来上がった後にそれが室温レベルまで冷却されることでボイスコイルとしての理想的なスペックを獲得できる、とのことだ。

構造もユニークだ。ミッドレンジとミッドウーファーは、通常のスピーカーのような“バスケット”的なフォルムをしておらず、プレートから支柱が立ち上げられて取り付け面のフレームを支える構造が取られている。この構造により、共振を封じ込めることができている。

なお“ZRスピーカーラボ”は、『ZR Extravagance Series』に続く2ndグレードモデル『ZR Prestige Line(ZR プレステージ ライン)』と、“スーパーハイエンド”の入門機ともいうべき『ZR Entry Line(エントリー ライン)』もラインナップする。ちなみにそれぞれの2ウェイセットの税抜価格は、53万円と38万8000円(『ZR Prestige Line』の方は、限定モデルのミッドウーファーを選ぶとさらに3万円アップする)。

このようにこれらも十二分にハイエンドグレードにあるのだが、『ZR Extravagance Series』と比べると、どちらも格段にリーズナブルだ。ちなみにこれらも試聴したことがあるが、各機からも「流石は“ZRスピーカーラボ”」と思わされる、濃厚で繊細なサウンドを聴くことができた。

ただ3機種を聴き比べると、『ZR Extravagance Series』の凄さを再認識することになる。当機が特別なスピーカーであることは、疑いようもない確かな事実だ。

とにもかくにも、至高のスピーカーブランドの1つであるこの“ZRスピーカーラボ”。買う買わないはさておき、その音に触れる意義はすこぶる深い。試聴の機会に巡り会えたら、それをスルーすることのなきように。

《太田祥三》

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