ブランド別、おすすめ“スターティングセット”大図鑑! 第3回 「JLオーディオ編」 | Push on! Mycar-life

ブランド別、おすすめ“スターティングセット”大図鑑! 第3回 「JLオーディオ編」

「クルマの中で好きな音楽を良い音で聴きたい!」そう思っている方々に向けて、具体的な“スターティングセット”を紹介している。よりリアルなプランを提示すべく、ブランドごとに選りすぐりの注目アイテムをフィーチャーし、さまざまな選択肢をお見せしている。

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JLオーディオ・JX 400/4D
  • JLオーディオ・JX 400/4D
  • JLオーディオ・C1-650
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  • JLオーディオ・JX 400/4D
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「クルマの中で好きな音楽を良い音で聴きたい!」そう思っている方々に向けて、具体的な“スターティングセット”を紹介している。よりリアルなプランを提示すべく、ブランドごとに選りすぐりの注目アイテムをフィーチャーし、さまざまな選択肢をお見せしている。

なお、当週刊特集は、“イース・コーポレーション”の監修のもとでお贈りしている。同社がディストリビュートしている約30社にも上る海外ブランドの中から毎回人気ブランドを1つずつピックアップし、初級セットを提案している。

今回取り上げるのは、老舗アメリカンブランド、“JLオーディオ”だ。同社ならではの魅力溢れる製品を使い、お手軽なプランから本格的なものまでタイプの異なる3つのセットを組んで見た。

『お手軽“スピーカー交換”セット』


まずは、リーズナブルな“スピーカー交換”プランから紹介する。ピックアップした製品はこちらだ。JLオーディオ・C1-650

(写真)JLオーディオ・C1-650

☆16.5cm 2wayセパレートスピーカー『C1-650』(税抜価格:3万3000円)

当特集の第1回目でも『お手軽“スピーカー交換”セット』を紹介したが、こちらはその“JLオーディオ”バージョンだ。同社が擁する計5グレードあるスピーカーシリーズ中の最エントリーライン、『C1シリーズ』の『C1-650』をチョイスした。

当機は、ミッドウーファーに採用されているイエローの振動板がトレードマーク。繊細できめ細やかなサウンドを信条とする、初心者からの支持が厚い人気モデルだ。

ちなみに、ミッドウーファーの取り付け深さは53mm。このサイズであれば多くの車種で内張りパネル内に難なく収められる。ツイーターもフラッシュ、サーフェスと2種類のマウントが同梱されているので取り付け方の選択肢も比較的に幅広い。つまり当機は、インストール性が高いこともストロングポイント。導入のハードルの低いスピーカーとして仕上げられている。

ところで、エントリースピーカーであっても、装着する際には最低限の加工を施すことを強くおすすめしたい。何をすると良いのかと言うと…。答はズバリ、「最低限の制振材を貼る」である。市販スピーカーは、純正スピーカー以上の大きな音を鳴らせるので、ドア内部の鉄板が共振しやすくもなる。鉄板が共振すると音が濁る。せっかく良いスピーカーを導入するのだからその性能をより引き出したい。必要最低限の制振材を要所に貼れば、ドア内部のビビリを相応に抑制できる。参考にしていただきたい。

『本格“パワードサブウーファー”導入セット』


今回も1つ、“低音強化”プランを用意した。これまでも2タイプの“低音強化セット”を紹介してきたが、今回のプランは、それらとはまたひと味違う。使用するアイテムはこちらだ。JLオーディオ・ACP108LG-W3v3

(写真)JLオーディオ・ACP108LG-W3v3

☆8inch(20cm)パワードサブウーファー『ACP108LG-W3v3』(税抜価格:13万5000円、受注発注品)

当機は“パワードサブウーファー”なのだが、“小型・薄型タイプ”とは一線を画するスペシャルモデルだ。差異点は主に2つある。1点は「ユニットサブウーファーが使われていること」、もう1点は「大型のボックスが使われていること」。

これらにより、より本格的な低音を得ることが可能となる。ユニットサブウーファーは振動板のストローク量が大きいので、空気をしっかり震わせられる。そしてボックスも強固でかつ大型なので、ユニットサブウーファーを確実に鳴らし切れる。さらに当機のボックスは“バスレフタイプ”。よりローエンドまで伸びる低音を奏でられる。結果、体の芯に響くエネルギー感豊かな低音再生が可能となるのだ。

ただし当機の場合は、使われているユニットサブウーファーが薄型モデル。なのでボックスの厚みがかなり抑えられている。その値はなんと、13cm。このサイズであればトランク内でそれほどスペースを占領することはないはずだ。効率的に本格サウンドをゲットできる。

ちなみに、組み込まれているパワーアンプにも特長がある。“DCDテクノロジー”と呼ばれる技術が搭載された、小電流でも効率良く動く小型D級パワーアンプが使われているのだ。結果、ユニットサブウーファーをパワフルにドライブできる。

価格もそれなりにするけれど、より質の高い本格低音を得たいと思えば、当機を選ぶのも手だ。要注目!

『“フロント2ウェイ+サブウーファーシステム”導入セット』


3つ目のセットとして紹介するのは、“フロント2ウェイ+サブウーファー”というカーオーディオの基本システムを“外部パワーアンプ”を使って本格的に鳴らす、というものだ。使用機材は以下の4つ。JLオーディオ・C2-650JLオーディオ・JX 400/4DJLオーディオ・10W0v3-4

(写真左)JLオーディオ・C2-650、(写真中)JLオーディオ・JX 400/4D、(写真右)JLオーディオ・10W0v3-4

☆16.5cm2wayコンポーネントスピーカー『C2-650』(税抜価格:5万4000円)
☆4ch(4/3/2ch)パワーアンプ『JX 400/4D』(税抜価格:6万4000円)
☆10inch(25cm)4Ωサブウーファー『10W0v3-4』(税抜価格:2万7000円)
☆ウーファーボックス『ASB-100L』(税抜価格:1万6000円)

なお、当セットの合計製品金額は16万1000円(税抜)。そこそこの予算が必要とはなるが、本格フルシステムセットとしてはなかなかにリーズナブル。お得な内容となっている。

ただし、フロントスピーカーには上級エントリーモデルをチョイスしているので、得られるサウンドは結構上質。手頃なセットではあるものの、ポテンシャルは侮れない。

さて当セットの最大のポイントは、“外部パワーアンプ”が組み込まれているところにあるのだが、これを用いることでどのようなメリットが得られるのかを解説していこう。

単刀直入に利点は、「スピーカーを余裕を持って、トルクフルに鳴らせること」これに尽きる。一般的なメインユニットに内蔵されているパワーアンプはやはり非力だ。定格出力は20Wにも満たないくらいというのがおおよその平均値だろう。しかしここでチョイスした『JX 400/4D』なら定格70W×4ch(4Ω接続時)を出力できる。スピーカーを力強く鳴らせ、より多くの情報量を引き出せる。

さらに当機は4Ωブリッジ接続が可能なので、サブウーファー用アンプとしても機能する。リーズナブルでありながらも本格的な重低音を再生できるユニットサブウーファー『10W0v3-4』の性能も、十二分に引き出せる。

なお、ウーファーボックスは“JLオーディオ”の製品ではなく“イース・コーポレーション”のオリジナルモデルだ。自由に設計したワンオフのサブウーファーボックスで鳴らしても良いのだが、予算を縮小させようとすればこのように、既製のボックスを使っても良い。覚えておいていただきたい。

最初から本格システムを組み上げるというのもちろんアリだ。一気にシステムを仕上げたいと思ったら、当セットプランも選択肢と浮上する。トライする価値は大きい。

今回は以上だ。次週はリーズナブルなモデルを多々擁する英国発“ヴァイブオーディオ”をフィーチャーする。お楽しみに。

《太田祥三》

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