国産ハイグレードケーブルブランド"Zonotone"の、新旗艦モデルを緊急テスト!! <前編> | Push on! Mycar-life

国産ハイグレードケーブルブランド"Zonotone"の、新旗艦モデルを緊急テスト!! <前編>

ホームオーディオ愛好家の間で定評のある国産ハイグレードケーブルブランド"Zonotone(ゾノトーン)"が、ここに来てじわじわとカーオーディオファンからの注目も集め始めている。その同社から2018年の11月下旬に、話題の新機種が発売された。

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Zonotone・インターコネクトケーブル
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  • Zonotone・6NAC-Granster 3000α
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  • Zonotone・7NAC-Neo Grandio 10Hi
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ホームオーディオ愛好家の間で定評のある国産ハイグレードケーブルブランド"Zonotone(ゾノトーン)"が、ここに来てじわじわとカーオーディオファンからの注目も集め始めている。その同社から2018年の11月下旬に、話題の新機種が発売された。

モデル名は『7NAC-Shupreme X(シュプリーム X)』。同社の「インターコネクトケーブル」(ラインケーブル)のラインナップ中での、新たなフラッグシップ機となる一品だ。当機の実力がどれほどのものなのかを知るべく、緊急テストを行った。その模様を、今週と来週の2回に渡ってリポートしていく。

素材の純度と構造にこだわり抜き、独自の製品を続々リリース。


最初に、カーオーディオ愛好家にとっては新進気鋭のブランドと言えるこの"Zonotone"のプロフィールを、改めて簡潔に紹介しておこう。

設立は2007年。ホームオーディオ愛好家にとっても比較的に新し目のブランドと言っていい。しかしながらルーツは1990年にまで遡る。その年、創業者の現・代表取締役会長、前園俊彦氏は、"Zonotone"の前身となる会社で日本初の“7Nオーディオケーブル”の商品化に成功。以来、傑作を次々に世に送り出し、その活動の中で培った理論と技術をベースに、“Zonotone"は立ち上げられている。社史は短いが以前からの実績を多く有する由緒正しき実力ブランド、というわけなのだ。

製品開発においては以下のようなポリシーが貫かれている。主には3点がある。1点目は、“素材の純度”と“構造”にこだわること。「素材の純度がすべてに優先する」という哲学のもと、素材が厳選され構造が考え抜かれ、各モデルが生み出されている。2点目は、“日本国内”で製造すること。材料の調達から組み上げまでを国内で行うことで信頼度を高め、さらには低価格化にも努めている。

3点目は、“耳での評価”を重視して仕上げること。物理的、科学的解釈から得られる理論に基づきながらも、試作と試聴を繰り返して製品が完成されている。

なお同社は数年前から、車載での使用も視野に入れた製品開発にも取り組み始めた。その地道な活動が少しずつ実を結び、カーオーディオ愛好家の中での認知度も次第に高まってきた、というところなのだ。

Zonotone・7NAC-Shupreme X

多彩な"Zonotone"の「インターコネクトケーブル」のラインナップの中から計4機種をテスト!


そんな"Zonotone"は現在、「インターコネクトケーブル」を4シリーズ、計7モデルラインナップさせている。内訳は以下のとおりだ。スタンダードグレードとなる『Granster(グランスター)シリーズ』に4モデルがあり(他にもう1種類、AVセンタースピーカーやサブウーファー向けのシングルモデルもある)、その上にセカンドグレードとなる『Neo Grandio(ネオ・グランディオ)シリーズ』を設定。そして最高峰グレードとして『Shupreme(シュプリーム)シリーズ』を君臨させている。そしてもう1つ、これらの製品ヒエラルキーから独立させた創立10周年記念のスペシャルライン『Royal Spirit(ロイヤル スピリット)シリーズ』も持っている。

その中のトップエンド、『Shupreme シリーズ』のモデルがこの度、『7NAC-Shupree LE』から『7NAC-Shupreme X』へと進化した、というわけだ。

さてテストは、該当機の実力をより正確に把握すべく、ラインナップの中から3モデルを抽出し併せて試聴した。スタンダードグレードの代表として『6NAC-Granster 3000α』(4モデルある『Granster シリーズ』中のセカンドモデル)を、そして全体の中でのセカンドグレードモデル『7NAC-Neo Grandio 10Hi』をチョイス。これらを聴いた上で、新旧の『Shupreme シリーズ』を聴き比べた。

試聴環境は以下のとおり。テスト会場は、"Zonotone"製品をカーオーディオ・プロショップへディストリビュートしている“イース・コーポレーション”の試聴室。PCをソースユニットとして使用し、音楽信号を“USB DAC”を介してパワーアンプに伝え、テスト用のパッシブクロスオーバーネットワークを経由してスピーカーへと送り込む。リファレンススピーカーには、“ZRスピーカーラボ”の『エントリーライン』(税抜価格:38万8000円、2ウェイ)を使用した。

そして、スピーカーケーブルにも"Zonotone"の『6NSP-Granster 5500α』(4000円/1m、税抜)を用い、USBケーブルには“チェルノフケーブル”の『CLASSIC USB A-B IC100』(税抜価格:1万7000円、100cm)をチョイスした。

Zonotone・6NAC-Granster 3000αZonotone・6NAC-Granster 3000α

スタンダードシリーズのモデルでも、存分に"Zonotone"サウンドを満喫できた。


なお実は、パワーアンプにはスペシャルなモデルを使用している。ドイツ発の人気ブランド、“グラウンドゼロ”から新たに放たれる上級モデル,『GZPA 2SQ』(175W×2ch<4Ω>、税抜価格:21万5000円)をシステムに組み込むことができたのだ。まだニュースリリースも発表されていない段階で(取材時)、話題沸騰するであろう注目機の音をいち早く聴くことができた。当機についての詳しいリポートは、近日、改めて詳しく掲載する。

では、"Zonotone"の「インターコネクトケーブル」のテストレビューを紹介していこう。まずは『6NAC-Granster 3000α』について。

聴いたのは1mのモデル(税抜価格:1万8900円、RCA、ペア)だ。なお、『6NAC-Granster 3000α』は1mタイプが最短で、以降50cm刻みで長さを選べる(6mのモデルで税抜価格は7万900円、RCA、ペア)。

ところで"Zonotone"の「インターコネクトケーブル」は、初級モデルから当機までは“耐熱温度105度”が担保されている。車内での使い勝手が考えられて設計されている、というわけだ。

さて、その音は…。

一聴してまず実感したのは、パワーアンプとスピーカーの性能を至って素直に引き出せていること。クセっぽさは皆無で、音色はあくまでも正確。その上で、高解像度で高S/N。ハイレベルなHi-Fiサウンドを堪能できた。

帯域バランスもニュートラルだ。“ピュア & パワー”を信条とする"Zonotone"らしく低域の力感は十分に出ているのだが、強調感はない。低音から高音までが自然に積み上がっている。

その上で、艶やかさや余韻感もさりげなく醸し出されていた。単に端正なだけではなく、楽しめる要素も十二分に盛り込まれている。さすがは"Zonotone"。“聴かせる”ケーブルに仕上げられている。

ベーシックな「ラインケーブル」から高級機へとグレードアップさせてみたいと思った際には、当機は絶好のターゲットとなり得るだろう。優秀機であることを疑う余地はない。

Zonotone・7NAC-Neo Grandio 10HiZonotone・7NAC-Neo Grandio 10Hi

製品グレードの格段の上昇に呼応して、“聴かせる”度合いも一層向上!


続いては、『7NAC-Neo Grandio 10Hi』を聴いた。試聴に用いたのは同じく1mのモデル(税抜価格:8万3000円、RCA、ペア)。当機の場合は1mのモデルが基本モデルとなっていて、特注品として、1.5m(税抜価格:9万4000円、RCA、ペア)、2m(税抜価格:10万5000円、RCA、ペア)の各モデルが用意されている。そしてそれ以上の長さには対応していない。

また当機は、“耐熱温度105度”は担保されていない。カーオーディオシステムに組み込む場合には、カーペット等が敷かれたトランク内では問題なく使えるが、フロアの鉄板の上を直に這わせるような使い方はするべきではないだろう。十分な熱対策を施した上でインストールしたい。ちなにみ外径は9.2mmとそこそこに太いが、なかなかに柔らかい。取り回しはしやすそうだ。

さて、気になるサウンドは…。

テストトラックが鳴り出してすぐに、それまでのサウンドとは次元が違っていることを感じ取れた。変わった点はズバリ、“音楽性”だ。『6NAC-Granster 3000α』の音も高解像度で高S/Nなハイクオリティなものだったが、『7NAC-Neo Grandio 10Hi』が組み込まれたシステムから聴こえてくるそのサウンドは、さらに心地良さが際立ち、楽曲の世界へと引き込む力が増していたのだ。

高域はより繊細できめ細やか。音量の小さな音もくっきりと描き出している。低域も密度感が高く豊かで、かつほど良く締まっていて躍動感も上々だ。ボーカルのリアリティも上がっている。シンガーの体温も伝わってくるかのように再現できていた。

その上で、響きがさらに美しくなっていた。余韻の消え際の表現も実に絶妙。“聴かせる”度合いが一層高められている。

当機でも相当な満足度が得られた。これ以上は必要ない、そう思わせるクオリティではあったのだが、さて、これに比べて価格がほぼ倍増する『7NAC-Shupreme X』のサウンドはどのようなものなのか…。

それについては年をまたいだ次週に詳しくリポートする。乞うご期待。

《太田祥三》

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