【サウンドチューニング大辞典】第4章 お役立ち調整機能研究 その6「ダイヤトーンの場合 l」 | Push on! Mycar-life

【サウンドチューニング大辞典】第4章 お役立ち調整機能研究 その6「ダイヤトーンの場合 l」

クルマの中でより良い音を聴こうとしたとき、「サウンドチューニング」機能を使いこなせるか否かも重要な1ポイントとなる。そこのところを深く掘り下げようと試みている当コーナー。現在は「お役立ち調整機能研究」をお贈りしている。

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ダイヤトーンサウンドナビの『PremiDIA Surround』の設定画面。

クルマの中でより良い音を聴こうとしたとき、「サウンドチューニング」機能を使いこなせるか否かも重要な1ポイントとなる。そこのところを深く掘り下げようと試みている当コーナー。現在は「お役立ち調整機能研究」をお贈りしている。

今回からは、『ダイヤトーンサウンドナビ』に搭載されている「お役立ち調整機能」を具体的に紹介していこうと思う。

『ダイヤトーンサウンドナビ』と言えば、「タイムアライメント」や「イコライザー」といった必須機能が充実していることがストロングポイントだが、それら以外にも、同社ならではの「お役立ち調整機能」が満載されている。

今回は、その中でも特に独特な『PremiDIA Surround』について解説していく。

当機能には、2つの「サラウンド機能」が格納されている。1つが、ステレオコンテンツに対して効果を付加する『Pure Extend Wide Surround』、もう1つがDVD5.1chのサラウンドコンテンツに対して効果を付加する『DIATONE SURROUND』だ。まずは前者について解説していこう。

ところでサラウンドというと、360度から音が聴こえてくる状態をイメージするかもしれないが、当機能は2chのステレオ音源に対しての機能であるので、360度全体から音が聴こえてくる、というものではない。そうではなくて、サウンドに“広がり感”を与える機能だと考えてほしい。

なお、これに類似した機能は他でもあるのだが、通常は音楽全体に画一的に残響音を足していくので、“サウンドがにじんでいく”、という弊害が引き起こされがちだ。

それに対して『Pure Extend Wide Surround』では、左右の信号差による残響成分が抽出され、それが内部回路で処理されて音楽に付加される。なので、左右の信号差のないセンター位置の音は影響を受けない。結果、センター定位がにじむことがない。センター以外の音場が、左右上下に拡大されることになるのだ。

ちなみに一般的には、サウンドに味付けを加えるタイプの調整機能は、Hi-Fiユーザーには使われないことが多い。なぜなら原音忠実再生とは方向性が異なるからだ。しかしながら『Pure Extend Wide Surround』は、原音の変化幅が少ないので、Hi-Fiユーザーにもおすすめできる機能となっている。

効果の深さは、10段階の中から選べる。その日の気分に応じて効果の深さを変えても面白い。積極的に使って楽しめる、実用性の高い“エフェクト”と言えそうだ。

今回はここまでとさせていただく。次回も『ダイヤトーン』ならではの「お役立ち調整機能」解説を継続する。お楽しみに。

《太田祥三》

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