フロントスピーカー、アナタならどう鳴らす? 第15回「グラウンドゼロ研究」 | Push on! Mycar-life

フロントスピーカー、アナタならどう鳴らす? 第15回「グラウンドゼロ研究」

マイシステムのサウンドの方向性は、フロントスピーカーに何を使い、それをどう鳴らすかで決まってくる。そんな重要アイテムであるスピーカーの選び方から鳴らし方までを、多角的に研究している当短期集中連載。現在は各ブランドごとのラインナップ研究を行っている。

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グラウンドゼロ・GZPC 16.3SQ
  • グラウンドゼロ・GZPC 16.3SQ
  • グラウンドゼロ・GZPT Reference 28 EVO
  • グラウンドゼロ・GZPM Reference 80
  • グラウンドゼロ・GZMW Reference 180
  • グラウンドゼロ・GZNC 1650SQ
  • グラウンドゼロ・GZUC 650SQX
  • グラウンドゼロ・GZIC 650FX

マイシステムのサウンドの方向性は、フロントスピーカーに何を使い、それをどう鳴らすかで決まってくる。そんな重要アイテムであるスピーカーの選び方から鳴らし方までを、多角的に研究している当短期集中連載。現在は各ブランドごとのラインナップ研究を行っている。

今回は、ドイツ発の人気ブランド「グラウンドゼロ」をフィーチャーする。

■日本に初めて紹介されてから月日は短いながらも、支持率急伸!

数ある海外カーオーディオブランドの中でも、日本上陸を果たしてからの年月が浅いメーカーの1つである「グラウンドゼロ」。初めて紹介されたのは2013年の春なので、まだ5年が経過したに過ぎないのだが、今や主要ブランドの1つと言えるほどに多くのユーザーに使われている。

「グラウンドゼロ」がハイスピードで日本市場に浸透した理由は、主に2つが考えられる。1つは「製品のラインナップが分厚いから」、もう1つは「各グレードの製品がそれぞれ、抜群のコストパフォーマンスを発揮するから」。同社はスピーカーからパワーアンプ、DSP、さらにはケーブルやショートパーツに至るまで幅広く製品を擁し、かつエントリーからハイエンドまでグレード展開が多彩だ。そしてそれぞれが、実に高性能なのだ。超高級品の音を聴くといつかは手にしたいという思いが湧き、エントリーモデルはそのユーザーにワンランク上の満足感を与えてくれる。

カーオーディオ製品は嗜好品であるのでもちろん好き嫌いはあって当然なのだが、ファンが増加している速度の速さを考えると、「グラウンドゼロ」のサウンドが確かであることを、疑う必要はないだろう。

さて、今回はそんな気鋭ブランドである「グラウンドゼロ」の、スピーカーラインナップを研究していく。

上位機種から見ていこう。トップエンドに君臨するのは、超高級ラインである『Referenceシリーズ』だ。パワーアンプにおいても同社の『Referenceシリーズ』は高評価されているが、スピーカーでもそれは同様だ。特別なサウンドを奏でるスペシャルスピーカーとして、多くのハイエンドユーザーに認知されている。

■“スーパーハイエンド”に位置付けられる『Referenceシリーズ』。音も満足度もド級…。

『Referenceシリーズ』は3つのアイテムで構成されている。28mmツィーター『GZPT Reference 28 EVO』(税抜価格:30万円、ペア)、8cmミッドレンジスピーカー『GZPM Reference 80』(税抜価格:26万円、ペア)、18cmミッドウーファー『GZMW Reference 180』(税抜価格:42万円、ペア)、以上だ。なおこれらは、ディストリビューターであるイース・コーポレーションが展開している“スーパーハイエンド”カテゴリーに含まれる製品だ。価格もド級ながら性能もそれに見合うスペシャルなカーオーディオユニット、というわけなのだ。

ちなみに、『Referenceシリーズ』の各機は“受注生産”モデルだ。これを手にしたいと思ったときには納期にそれなりの日数を要することをご覚悟を。しかしながら、待っただけの感動が得られるであろうことは間違いない。

さて、これに続くのが、『GZPCシリーズ』だ。当シリーズもツィーター、ミッドレンジ、ミッドウーファーが単品(ペア)でラインナップしていて、さらにそれに加えて、2ウェイコンポーネントと3ウェイコンポーネントも用意されている。前者は『GZPC 16.3SQ』(税抜価格:35万4000円)であり、後者が『GZPC 165SQ』(税抜価格:28万3000円)だ。

当シリーズのユニットにはそれぞれ、最上級ライン『Referenceシリーズ』の技術が随所にフィードバックされていて、使われているパーツもハイグレード。鳴らしたときの満足度も『Referenceシリーズ』に迫るレベルが確保されている。

■“ミドルハイグレード”そして“エントリー”グレードの製品が充実!

それに続く3rdグレードラインが『GZNCシリーズ』だ。当シリーズでもツィーター、ミッドレンジ、ミッドウーファーが単品(ペア)でも用意されていて、コンポーネントスピーカーとしては『GZNC 1650SQ』(税抜価格:15万7000円)が設定されている。

3ウェイコンポーネントは用意されていないが、3ウェイを組もうとするときにはマルチアンプシステムが構築される率が高い。つまり、3ウェイを楽しみたいと思ったら単品をチョイスすればOK、というわけだ。

ちなみに当シリーズは言わば、“ミドルハイ”と呼ばれる価格帯に位置している。エントリーシステムからの大いなる飛躍を画策するときに当機を使うと、一気にサウンドレベルを向上させられる。初級システムからの次なるスピーカーをお探しのときには、当機を候補に入れることもお忘れなきように。

そしてこれに続くのが、人気ラインの『GZUCシリーズ』だ。当シリーズは価格的には『GZNCシリーズ』との間隔が開きエントリーグレードの範疇に入るのだが、性能的にはそれほどまでの差はなく、コスパの高い製品として認知が広がっている。ラインナップは16.5cm2ウェイ『GZUC 650SQX』(税抜価格:6万6000円)と同『GZUC 650SQ-ll』(税抜価格:5万1000円)の2タイプのコンポーネントスピーカー、さらにこれらから3ウェイに発展させるときに便利に使えるミッドレンジスピーカー、そして砲弾型ツィーターハウジングとで構成されている。

セパレートスピーカーとしては、さらに2シリーズが用意されている。1つがアルミニウムコーンが採用された『GZRCシリーズ』、もう1つがリーズナブルであることをストロングポイントとする『GZICシリーズ』だ。手頃ながら手応えあるモデルが欲しいと考えるならば、これらのチェックはマストだ。

「グラウンドゼロ」は、ナチュラルかつ腰の入ったサウンドがお好みならば特に、試して損のないブランドだ。お薦め度はなかなかに高い。

《太田祥三》

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