2ブランドから新登場したお手軽“低音強化”アイテム計4機種を緊急テスト! Part1「グラウンドゼロ」編 | Push on! Mycar-life

2ブランドから新登場したお手軽“低音強化”アイテム計4機種を緊急テスト! Part1「グラウンドゼロ」編

ドイツの実力カーオーディオブランド「グラウンドゼロ」と、イギリスの人気ブランド「ヴァイブオーディオ」から、注目すべき“低音強化”アイテムが2機種ずつ新登場した。それらの魅力と実力を、インプレッションリポートを交えながら2週にわたってお伝えしていく。

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グラウンドゼロ・GZIB 200XBR
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ドイツの実力カーオーディオブランド「グラウンドゼロ」と、イギリスの人気ブランド「ヴァイブオーディオ」から、注目すべき“低音強化”アイテムが2機種ずつ新登場した。それらの魅力と実力を、インプレッションリポートを交えながら2週にわたってお伝えしていく。

“実”のある良品がひしめく“コンプリートウーファーボックス”市場…。


今回2社から登場するのは、いわゆる“コンプリートウーファーボックス”と呼ばれるタイプの“低音強化”アイテムだ。

ちなみに、“低音強化”をすべくサブウーファーを導入しようとするときには、以下の3つのアイテムが必要となる。サブウーファーユニット、サブウーファーボックス、パワーアンプ、この3つだ。“コンプリートウーファーボックス”とは、このうちの2つがあらかじめ一体となっている製品だ。

ちなみに、上記の3アイテムがすべて一体化したアイテムとして「パワードサブウーファー」があり、その中でも“小型・薄型”を特長としたタイプが、“低音強化”を実行しようとする時のもっとも手軽な選択肢となる。導入コストを抑えることができ、かつインストールスペースも少なくてすむからだ。

そしてそれに続くお手軽アイテムが、“小型・薄型ではないパワードサブウーファー”と、この“コンプリートウーファーボックス”である。ただし、満足感という観点で考えると、これらのほうが“小型・薄型パワードサブウーファー”よりもおすすめ度は上がる。これらではサブウーファーユニットに“本格タイプ”が使われるので、筐体は大きくなるもののその分よりエネルギッシュな低音を得られやすくなる。しかも、案外コストも抑えられる。

というわけで“コンプリートウーファーボックス”市場はなかなかに充実している。存在感は地味目なれど、“実”をともなった良品が多々存在しているのだ。そこに殴り込みをかける今回の新製品たちの実力は、果たして…。

作りは確か。しかしながら驚きのロープライスを実現!


今回はまず、「グラウンドゼロ」のニューアイテムから紹介しよう。新登場したのは以下の2モデルだ。

グラウンドゼロ・GZIB 200XBR

☆GZIB 200XBR(税抜価格:2万4000円)
●仕様:8inch(20cm)4Ω SVCサブウーファー搭載ウーファーBOX ●ウーファーサイズ:200mm ●定格入力:150W ●周波数特性:45~150Hz ●ウーファーインピーダンス:4Ω ●ボックスタイプ:バスレフ型 ●ボックス容量:17L ●サイズ:400×270×290/230mm

グラウンドゼロ・GZIB 300XBR
☆GZIB 300XBR(税抜価格:3万4000円)
●仕様:12inch(30cm)4Ω SVCサブウーファー搭載ウーファーBOX ●ウーファーサイズ:300mm ●定格入力:350W ●周波数特性:30~150Hz ●ウーファーインピーダンス:4Ω ●ボックスタイプ:バスレフ型 ●ボックス容量:37L ●サイズ:460×370×400/310mm

スペックを見て唸らされるのはズバリ、価格だ。サブウーファーユニットとウーファーボックスが一体化しているにも関わらず、驚きの低価格が実現されている。

しかし、実物を見て“チープさ”を感じることはなかった。ボックス上部には銀糸で刺繍されたブランドロゴが輝いてもいて、作りはむしろゴージャスだ。

サブウーファーユニットを見ても質感が高い。センターキャップにはしっかりとロゴマークも入れられている。さらにはスピーカーターミナルの作りも上質だ。接続がしやすい“バナナプラグ対応タイプ”となっているところも好印象。これならば取り外しを容易に行える。トランクから一時的に降ろそうとするときにも作業をスムーズに実行できるだろう。

さて、外観を見る限りコストパフォーマンスの高さは疑う余地はないが、サウンド的にはどうだったのかと言うと…。

グラウンドゼロ・GZIB 200XBR

“上級エントリーモデル”で本格システムを構築してテストを実施!


インプレッションリポートに入るにあたり、まずは試聴環境を説明しておきたい。

試聴会場は、「グラウンドゼロ」の正規輸入代理店であるイース・コーポレーションの試聴室。そこで、同じく「グラウンドゼロ」の人気上級エントリースピーカー『GZUC 650SQX』(税抜価格:6万6000円)と組み合わせて音を出した。

それ以外のシステムは以下のとおりだ。ソースユニットにはPCを用い、USB-DACを介してパワーアンプに音楽信号を入力した。パワーアンプにも「グラウンドゼロ」をチョイス。同社の人気超小型モデル『GZRA Micro FOUR』(税抜価格:6万円)を使用した。そのフロントchで2ウェイスピーカーを鳴らし、残りの2chをブリッジ接続して“コンプリートウーファーボックス”『GZIB 200XBR』をドライブした。2ウェイスピーカーのクロスオーバーはスピーカーに付属しているパッシブクロスオーバーネットワークで行い、ミッドウーファーとサブウーファー間の帯域分割は、パワーアンプに内蔵されているクロスオーバーで行った。

“現実的な本格システム”を構築しての試聴となった。上級エントリーモデルで外部パワーアンプシステムを組み、そこにリーズナブルな“コンプリートウーファーボックス”を加えるとどのような楽しさを味わえるのか、興味津々でテスト開始した。

グラウンドゼロ・GZIB 300XBR

サブウーファーを足すことのメリットをつくづく実感…。


最初は、2ウェイスピーカーのみで鳴らしてみた。ミッドウーファーのローカットは行わず、2ウェイで全帯域を鳴らし切ったときの音からチェックした。

ちなみに『GZUC 650SQX』の音は試聴室で何度か聴いたことがあるが、今回もいつもどおり、安定感の高い「グラウンドゼロ」らしいサウンドを楽しめた。まずは低域の質感が良い。密度感が高く、そして弾力感のある低音が聴けるのだ。このあたりはまさしく「グラウンドゼロ」ならでは。腰の入ったサウンドが展開されている、

中高域も至ってクリアで、瑞々しさも十二分。サウンドステージの立体感もしっかりと再現されていることから、情報量が確保されていることも伺い知れる。

サブウーファーがない状態でもバランスが良好で、再生レンジの不足が気になることもない。“上級エントリーシステム”の底力を思い知れた。

続いてはクロスオーバーを効かせ、『GZIB 200XBR』からも音を出してみると…。

満足度のレベルが1段階上昇した。この音を聴いてしまうと、サブウーファーなしの音には戻り難い。そもそも低域の再現性は良好だったのだが、良さが目に見えて伸長した。密度感がさらにブーストされ、躍動感も増している。反応スピードも上々で、リズムセクションの演奏の快活感も向上した。ノリ良く音楽が再現されている。

良さは中高域にも表れている。味わいが濃厚になっていたのだ。土台がしっかりしたことで倍音成分がより豊かに響くことになった結果だろう。

そして、『GZIB 200XBR』が十二分なポテンシャルを有していることもよく分かった。この価格でありながら、サブウーファーを加えたことのメリットをいかんなく感じさせてくれたのだから。

この“コンプリートウーファーボックス”は侮れない。低価格で本格重低音を得たいと考えて導入して、期待を裏切られることはないだろう。コスパの高さが図抜けている。

さて、次週は「ヴァイブオーディオ」のニューカマーについてのリポートをお伝えする。お楽しみに。

《太田祥三》

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