『カーオーディオ・プロショップ』に行こう! Part.5 プロは“音調整技術”が凄い! | Push on! Mycar-life

『カーオーディオ・プロショップ』に行こう! Part.5 プロは“音調整技術”が凄い!

好きな音楽をより良い音で聴きたいと思ったら、『カーオーディオ・プロショップ』を頼りにすべきだ。そのことを強力におすすめする短期集中連載をお届けしている。第5回目となる今回は、“音調整”をテーマにお贈りしていく。

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『クラリオン・フルデジタルサウンド』のサウンドチューニングアプリの調整画面。

好きな音楽をより良い音で聴きたいと思ったら、『カーオーディオ・プロショップ』を頼りにすべきだ。そのことを強力におすすめする短期集中連載をお届けしている。第5回目となる今回は、“音調整”をテーマにお贈りしていく。

■カーオーディオでは、“サウンドチューニング”機器とそれを扱う技術が発達している。

カーオーディオをより快適に、より良い音で楽しむためには、さまざまな専門的技術が必要となる。だからこそ、『カーオーディオ・プロショップ』が頼りになるのだ。そして専門的技術の具体例として前回は、“取り付け技術”にスポットを当てた。今回は、重要度でそれに匹敵する、『カーオーディオ・プロショップ』が有する“音調整技術(サウンドチューニング技術)”について解説していく。

ちなみに、ホームオーディオにおいては、“音調整”がクローズアップされることが多くない。なぜならば、家でオーディオを聴く分には、“音調整”が必要となる局面が少ないからだ。突き詰めれば必要なのだが、対処しようとするとリフォームが必要となる等大がかりになりがち、という側面もある。

それに対してカーオーディオでは“音調整”の必要度が高く、それを実行するための機器も発達していて、より詳細な対処が可能となっている。実際のところ、“音調整”によってすべての問題が解決されるわけではなく、これに頼る以前にやるべきことも存在している。それが、“確実で正しい取り付け作業”であるのだが、それだけではいかんともし難い“音響的なコンディションの悪さ”もある。なので『カーオーディオ・プロショップ』では、サウンドチューニング技術を駆使して、車内の音響的なコンディションを整えてくれるのだ。

■車内では“周波数特性”が乱れがち。しかしプロは、それを見極め対処が可能!

続いては、車内の音響的なコンディションがどのように良くないのかを解説していく。好きな音楽を好きな音量で聴ける等々、車内はリスニングルームとしての利点を多々持っているのだが、その反面、音響的な条件は、実はあまりよろしくない。

良くないポイントは主に2点ある。1つは、「周波数特性が乱れがちであること」。車内は狭く、そしてガラスやパネルに囲まれている。であるので音が幾重にも反射する。結果、反射音は“周波数特性”を乱していく。反射することで特定の周波数の音が増幅されたり、消失されたりしてしまうのだ。このメカニズムを詳しく解説するにはスペースが足りないので割愛させていただくが、とにもかくにも音が反射すると、部分的な増幅と消失が発生するという悪しき状況が生まれてしまうことを、なんとなくでもイメージしていただきたい。

しかし、これに対して有効なサウンドチューニング機能がある。それは『イコライザー』だ。『イコライザー』というと、音色に味付けをする機能だと思っている方も少なくないだろうけれど、当機能の存在意義はむしろ「周波数特性の乱れを補正すること」にある。『イコライザー』という言葉には、「等しくする」という意味があるが、当機能はまさに「もともとの音源と聴こえてくる音を“等しく”するための機能」なのである。

ただし、当機能を使いこなすためには、「どのように周波数特性が乱れているかを見極める」技術が必要となる。ここに、プロとそうでない人との差が生じる。プロは培ってきた経験上の感覚と、さらにはより詳細な測定が可能な機械を使って、周波数特性の乱れを発見していく。そうした上で特性の乱れを可能な限り解消し、より良い音で音楽を楽しめる状況を作ってくれる、というわけなのだ。

■リスニングポジションが片側に寄っていることも、聴取環境としてはいただけない…。

そして、もう1つの車内の音響的コンディションの良くないポイントとは、「リスニングポジションが左右のどちらかに片寄ること」である。

ステレオとは、録音した音楽を、その場で聴いているかのようにリアルに立体的に再現するためのものである。もっともクラシカルな方法では、音楽を左右2本のマイクで録音し、それらを別chに保存し、再生するときにはそれぞれを別のスピーカーから流す。こうすることで、音楽が実在感を伴って再現される。

なお、この仕組みをより完全なものとして楽しむためには、1つの絶対条件が存在している。それは「左右のスピーカーから等距離の場所にリスニングポジションを取ること」だ。

しかし…。クルマの中ではこの絶対条件が履行されない。片側のスピーカーに近い場所にリスニングポジションを取らざるを得ないのだ。

ところが、これに対処可能なチューニング機能が存在している。その名は「タイムアライメント」。この機能を使うと、近くにあるスピーカーが音を発しようとすることに“遅延”をかけられる。結果、すべてのスピーカーから等距離の場所にいるかのような状況を作り出せる、というわけなのだ。

他にも重要なチューニング機能があるのだが、『カーオーディオ・プロショップ』ではそれらを自在に操って、より満足度の高いサウンドを聴けるようにしてくれる。

なお、“音調整”は自分で行っても楽しめる項目であり、むしろ楽しむべきなのだが、プロの手も借りなければ、せっかくの機能を正しく運用することが難しい。より良い音を楽しみたいと思ったら、『カーオーディオ・プロショップ』にサウンドチューニングを施してもらうべきなのである。

今回は以上だ。次回以降も引き続き、『カーオーディオ・プロショップ』のバリュー解説を続けていく。乞うご期待。

《太田祥三》

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