英国発「ヴァイブオーディオ」からユニークなコンプリートウーファーボックスが登場! その実力をテスト!! | Push on! Mycar-life

英国発「ヴァイブオーディオ」からユニークなコンプリートウーファーボックスが登場! その実力をテスト!!

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ヴァイブオーディオ『BLACKAIRT12S-V6』
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2017年もいよいよクライマックスを迎えようとしているこの時期に、また1つ、注目すべきニューアイテムが海を渡ってやってきた。英国発の人気ブランド、「ヴァイブオーディオ」の“コンプリートウーファーボックス”、『BLACKAIRT12S-V6』がそれである。


■手軽に本格的な重低音が得られる“コンプリートウーファーボックス”タイプ。

早速、当機の特長を紹介していこう。まずこの『BLACKAIRT12S-V6』(税抜価格:5万円)は、サブウーファーユニットがサブウーファーボックスに搭載された形で製品化されている、“コンプリートウーファーボックス”タイプである。ホームオーディオのスピーカーと同様に、スピーカーとして“完成”されているタイプのサブウーファーというわけだ。

“パワードサブウーファー”と比べると、パワーアンプを用意しなくてはならない分、導入のハードルは高まる。しかしながら、本格的な重低音を得ようとするときには、至って手頃。ボックスを用意しなくて良いところがなんとも有り難い。

しかも、サブウーファーユニットを設計したメーカーが作ったボックスに装着されているわけで、その点でも安心感が高い。サブウーファーの特性にあったボックスになっていることは間違いないからだ。

そして…。『BLACKAIRT12S-V6』の特長は他にもある。それは…。

サブウーファーボックスが、“パッシブラジエーター”搭載タイプとなっているのだ。


■スピーカーユニットの裏側から発せられる音を利用し、低音を増強。

最近のカーオーディオ製品の中では“パッシブラジエーター”搭載タイプは少数派であるので、この名称に馴染みがない方もいるかもしれない。“パッシブラジエーター”とはひと言で言うと、「磁気回路を持たないスピーカーユニット」である。

写真を参照していただくと、ボックスの前面と背面それぞれに、サブウーファーユニットが装着されていることが見て取れるはずだ。片方は8インチ、もう片方が12インチ。この12インチのユニットが“パッシブラジエーター”である。つまり、見た目的にはサブウーファーだが、箱の中を開けると、こちらのユニットには磁気回路が装着されていないのだ。

続いて、仕組みを解説していこう。スピーカーは振動板を動かして空気を震わせ音を発するのだが、その工程はスピーカーの表側と裏側の両方で行われている。スピーカーユニットを箱(エンクロージャー)にセットするのは、この裏側から発せられる音エネルギーを封じ込めるためだ。裏側の音が表側に回り込んでくると、“キャンセリング”、つまりは音の打ち消し合いが起こってしまうからだ。

しかし、裏側から発せられる音エネルギーを利用しようとするタイプのボックスも存在している。その代表格が、“バスレフボックス”だ。裏側の音をポートを介して表側に放出し、低音を増強しようとするのである(ポートから表側に放出される音は、“位相”が反転するので“キャンセリング”は起きない)。

そして、この“パッシブラジエーター”も、裏側から放出される音を利用しようとするものだ。箱の中に放出される音エネルギーで磁気回路を持たないサブウーファーユニットを動かし、音を発生させ、低音を増強するのである。


■ボックスは超薄型。しかし“パッシブラジエーター”で低音を担保。

低音が増強できるにも関わらず、ボックスは小容量で仕上げられることも、“パッシブラジエーター”搭載タイプのメリットだ。“バスレフボックス”の場合はむしろボックスは大きくなる傾向があるが、“パッシブラジエーター”の場合はその逆だ。当機の場合は、磁気回路をともなったサブウーファーユニットのほうは、8インチという小型モデル。であるので、ボックスも小容量タイプでOKなのだ。

なお当機の場合は、小容量ですむメリットを活かし、ボックスが薄型化されている(厚みはたった131mm)。ここまで薄ければ、ラゲッジスペースで場所も取らない。

さて、問題は音だ。

ここからはいよいよ、テストの模様をリポートしていく。

試聴会場は「ヴァイブオーディオ」の正規輸入代理店であるイース・コーポレーションの試聴室。サブウーファーだけでは音楽にならないので、同じく「ヴァイブオーディオ」の上級2ウェイコンポーネントスピーカー『CVEN62C-V4』(税抜価格:11万円)と組み合わせて試聴した。使用したパワーアンプはロックフォード・フォズゲートの『T600-4』(税抜価格:12万円)。このフロントchで2ウェイスピーカーを鳴らし、リアchをブリッジして『BLACKAIRT12S-V6』をドライブした。ケーブル類はモンスターカーオーディオで統一した。


■“費用対効果”が高くかつ、“筐体サイズ対効果”も高い。

なお、『BLACKAIRT12S-V6』のインピーダンスは“2Ω”。であるので、もしも当機を導入しようとする際には、“2Ω”接続が可能なパワーアンプを使用すべきだ。「ヴァイブオーディオ」で言うと、『SLICKB1-V2』(税抜価格:5万3000円)あたりがベストマッチだ。

さて、テストはまず『BLACKAIRT12S-V6』ナシの状態で行い。その後、当機も鳴らして比較した。ちなみに2ウェイスピーカーはフルレンジで鳴らし、サブウーファー側のローパスは90Hzとした。どちらかというとカジュアルな設定だ。シビアに追い込むというよりも、サブウーファーの担当範囲も広めに取り、サブウーファーを導入したことを感じ取りやすくしたのだ。手頃なサブウーファーが鳴らされる場合に多くみられる設定としたわけだ。

ただ、ゲインはバランスを取ったので、低音を強調し過ぎず、自然に鳴らしたのだが…。

適度に締まった、それでいて豊かな低音が堪能できた。ボックスの薄さからは想像できない、至ってふくよかな低音が響いている。レンジも広い印象だ。ローエンドまでしっかりと再生できている。

低音のタイプとしては、小口径サブウーファーのサウンドというよりも、大口径タイプの方向にある。12インチが確保されている“パッシブラジエーター”の特性が勝ったサウンドとなっていた。

その上で、中域から高域にかけても、密度感が増し、リッチな響きとなっていた。パワーアンプ、もしくはスピーカーをワングレード上げたかのような、全体的な質感の上昇が得られている。

費用対効果は高い。リーズナブルに良い音が得られるあたり、「ヴァイブオーディオ」の面目躍如と言ったところでもあるが、この製品の場合は、筐体サイズ対効果も高いので、その意味でもさらにコスパ感が良好だ。

低音強化の選択肢として、当機は大アリだ。手軽に、かつ省スペースで良質な低音を得たいと思ったら、『BLACKAIRT12S-V6』を候補に入れることをおすすめしたい。検討する価値は高い。
《太田祥三》

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