鳴りっぷりの良さで人気を博す、英国ブランド「VIBE(ヴァイブ)オーディオ」の、新作上陸!! 緊急テスト・リポート! Part.3 | Push on! Mycar-life

鳴りっぷりの良さで人気を博す、英国ブランド「VIBE(ヴァイブ)オーディオ」の、新作上陸!! 緊急テスト・リポート! Part.3

抜群の鳴りっぷりと親しみやすい価格で人気の、英国ブランド「ヴァイブ オーディオ」。同社からファン待望の2016年モデルが、遂に日本上陸を果たした。それらの魅力と実力を探るべく、緊急テストを執り行った。そのリポートを4回にわたって掲載している。

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ヴァイブ オーディオ
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  • ヴァイブ オーディオ・CVENS2-V4
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抜群の鳴りっぷりと親しみやすい価格で人気の、英国ブランド「ヴァイブ オーディオ」。同社からファン待望の2016年モデルが、遂に日本上陸を果たした。それらの魅力と実力を探るべく、緊急テストを執り行った。そのリポートを4回にわたって掲載している。

今回はその第三弾だ。新作パワーアンプについての解説を、じっくりとお伝えしていく。

リーズナブルな4chモデル、高性能な2chモデル。

ヴァイブ オーディオ・CVENS2-V4
この度、新登場したパワーアンプは、1シリーズ3モデル。「ヴァイブ オーディオ」の最上級シリーズである、『CVEN(シーヴェン)シリーズ』に属する製品だ。

『CVEN シリーズ』は、同ブランドにおいて比較的に新しいシリーズである。「ヴァイブ オーディオ」といえば、“SQL(サウンド・クオリティ・ラウド)競技” に強みを発揮するブランドであり、“良い音”を“大きな音量”で奏でられることをストロングポイントとするブランドであるが、当シリーズはまさに、その部分をより伸長させるべくして登場したシリーズである。既存のシリーズ以上にコストをかけ、高性能を引き出そうとしたシリーズなのである。

なお、シリーズ内にはパワーアンプのみならず、コンポーネントスピーカーやサブウーファーユニット、さらにはコンプリートボックスタイプのサブウーファーもラインナップしている。ただし…。最上級シリーズとはいいつつも、どの製品も現実的な価格となっているあたりは、さすがは「ヴァイブ オーディオ」である。3ウェイコンポーネントスピーカー『CVEN63C-V4』でも、税抜価格は16万2000円。今回の新作パワーアンプもすべて、“ミドル・ハイ・グレード”に収まる価格設定となっている。親しみやすさがキープされているのだ。

各モデルの主要スペックは以下のとおり。

ヴァイブ オーディオ・CVENS2-V4

☆CVENS4-V4(税抜価格:9万円)
●仕様:4chパワーアンプ ●定格出力:70W×2+130W×2(4Ω)、100W×2+180W×2(2Ω)、360W×1(4Ωブリッジ) ●周波数特性:10Hz~20kHz(±1.0dB) ●サイズ(幅×奥行×高さ):470×290×60mm ●ハイレベルインプット対応
☆CVENS2-V4(税抜価格:13万7000円)
●仕様:2chパワーアンプ ●定格出力:350Wx2(4Ω)、700Wx2(2Ω)、1000Wx2(1Ω)、1400Wx1(4Ωブリッジ)、2000Wx1(2Ωブリッジ) ●周波数特性:10Hz~20kHz(±1.0dB) ●サイズ(幅×奥行×高さ):647x290x60mm ●ハイレベルインプット対応
☆CVEN6CH-V4(税抜価格:13万7000円)
●仕様:6chパワーアンプ ●定格出力:70W×4+130W×2(4Ω)、100W×4+180W×2(2Ω)、360W×1(4Ωブリッジ) ●周波数特性:10Hz~20kHz(±1.0dB) ●サイズ(幅×奥行×高さ):647×290×60mm ●ハイレベルインプット対応
注目したいのは、4chモデルと2chモデルの価格の違いだ。一般的には、同シリーズのパワーアンプでは、4chモデルのほうが価格が高い場合が多い。このケースにおいては、ch数は異なっても1chあたりの性能は同様である傾向が強い。もしくは、4chモデルと2chモデルを同一価格としているブランドも多々ある。この場合では、2chモデルのほうが1chあたりのコストが高くなるので、「リーズナブルな4chモデル、高性能な2chモデル」という棲み分け方がされている、ということとなる。

対して『CVEN シリーズ』では、4chモデルよりも2chモデルのほうが価格が高い。パワー差もかなりあり、「リーズナブルな4chモデル、高性能な2chモデル」という棲み分け方が、より顕著になっている。

■「良い音を、より大きなで楽しむ」というポリシーを、フル注入!

ヴァイブ オーディオ・CVENS2-V4ヴァイブ オーディオ・CVENS2-V4
さらには、4chモデルのスペックにも注目したい。AchとBchでスペックが異なっているのである。ハイパワーなchをミッドウーファーにあてがったり、それをブリッジしてさらなるハイパワーをかけてサブウーファーを鳴らす、なんてことも可能となる。この4chモデルは単なる“リーズナブル”仕様ではないのだ。鳴りっぷりへのこだわりがひしひしと伝わってくる。

各機に搭載されているパーツにも、「良い音(グッドサウンド)を、より大きな音(ラウドサウンド)で楽しむ!」というポリシーが、最大限注入されている。圧倒的なパワーを創出する大型トロイダルトランスやハイエンドオーディオトランジスター、TI社製バーブラウンICやWIMA社製コンデンサーなどが採用され、確かな性能が担保されている。

なおここで改めて、前回までの試聴でリファレンス・アンプとして使用した『BLACKAIRS4-V1』についても、詳しくご紹介しておきたい。

ヴァイブ オーディオ・BLACKAIRS4-V1

☆BLACKAIRS4-V1(税込価格:6万3000円)
●仕様:4ch(4/3/2ch)パワーアンプ ●定格出力:100W×4(4Ω)、150W×4(2Ω)、300W×2(4Ωブリッジ) ●周波数特性:20Hz~20kHz(±1.0dB) ●サイズ(幅×奥行×高さ):309×165×54mm
ちなみに、『BLACKAIR シリーズ』のパワーアンプは、当機の他には1chモデルと5chモデルがラインナップしていて、2chモデルは存在していない。そして、4chモデルと1chモデルがクラスD、5chモデルはクラスAB+クラスD(サブウーファー用ch)というハイブリッドタイプとなっている。各機ごと、特長が鮮明になっているのだ。

試聴した4chモデルである『BLACKAIRS4-V1』は、2グレードのスピーカーの特長を如実に描き切り、かつ、素直でナチュラルなサウンドを響かせていた。ピアノブラックのボディには、スタンダードシリーズとは思えない高級感もある。サウンド面でもルックス面でも、さすがのコストパフォーマンスを発揮していた。

コンパクトであることも魅力である。シート下へのインストールも、多くの車種で可能だろう。両サイドにはアルミのカバーが設定されていて、配線を隠したインストールも可能だ。シート下に設置する場合には、メンテナンス性を上げるために、カバーを外して取り付けてもいいだろう。使い勝手も十分に考慮されている。
ヴァイブ オーディオ・BLACKAIRS4-V1ヴァイブ オーディオ・BLACKAIRS4-V1
さて、当機に対して『CVEN シリーズ』のパワーアンプの性能はいかに…。なお、試聴したモデルは、2chモデルである『CVENS2-V4』だ。より性能が磨き込まれたハイパワー・ハイクオリティモデルである。当機を使って、新しいスピーカー2種類を鳴らしてみた。

その詳しいリポートは、次回にお届けする。しかしながら結論だけは先に伝えておこう。さすがはトップエンドモデル。正統派な、Hi-Fiサウンドが楽しめた。

どのように正統派だったのかは、次週にじっくりとお伝えしていく。お楽しみに。

《太田祥三》

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