【CEATEC 16】統合型HMIを体感できるシミュレーターやFDSなど、クラリオンの先端技術 | Push on! Mycar-life

【CEATEC 16】統合型HMIを体感できるシミュレーターやFDSなど、クラリオンの先端技術

CEATEC2016に出展したクラリオンのブースレポート

自動車 ニュース
先進の統合型HMIが体感できるキャビン型モックアップによる『Smart Cockpit』
  • 先進の統合型HMIが体感できるキャビン型モックアップによる『Smart Cockpit』
  • CEATEC2016の「社会エリア」にあるクラリオンノブース
  • 『Smart Cockpit』では自動運転時のHMIについてクラリオンが示す提案が体感できる
  • 自動運転中、HMIによって車両の次の動きが事前に伝えられると不安は大幅に低減する
  • 車両が出発する時など、低速走行時はサラウンドアイによって周辺の様子が確認できる
  • 車載機器のインターフェイスも独自のコントローラーを開発
  • フルデジタルサウンドシステム(FDS)とサラウンドアイのデモカー
  • トヨタ・シエンタのフロントシート周り。Z7をダブルミッドしたのが興味深い

クラリオンは、あらゆるモノがインターネットにつながるIoT社会に向けた技術プレゼン「Smart Access for life by IoT」をメインテーマとした「CEATEC JAPAN 2016」に出展。同社の最新技術を披露した。クラリオンがCEATECへ出展したのは2年ぶりとなる。

会場でもっとも目を引いたのは、ブース正面のステージに置かれた『Smart Cockpit』だ。クラリオン独自のクラウドサービスSmart Access(スマートアクセス)を核とするシミュレーターで、来場者はシートに座って自動運転社会に向けたクラリオンの多彩な技術を体験できる。

ポイントはシート内に組み込まれた振動板で、ドライブ中に発生する様々な事象を振動を介してドライバーに警告する。さらにヘッドアップディスプレイによる表示や音声を併用し、自動運転中の車両の動きをドライバーへ知らせる重要な役割を果たすのだ。

自動運転が実現してもレベル3まではドライバーは車両の動きを管理する義務があり、その際のHMIの重要性を実感できた。

次に興味深かったのは、フルデジタルサウンドシステム(FDS)とSurroundEye(サラウンドアイ)の体験だ。デモカーにはトヨタ・シエンタが使われ、インストールは山形の「Car's-Factory STIL.」が手掛けた。

FDSはクラリオンのでカーとしては初めてフロントドアにZ7 フルデジタルスピーカーをダブルミッドで取り付け。高い音圧で迫力あふれるFDSサウンドが楽しめるようになっていた。サラウンドアイはシエンタに特別仕立てで取り付けたものだが、4台のカメラ映像を独自の画像処理技術で高精度に合成して表示。スイッチ一つで周囲の状況が確認できるメリットを体感できるようになっていた。

そして、もう一つの注目の展示が10月1日から発売されたばかりの FDSテクノロジー搭載ヘッドホン『ZH700FF』だ。会場ではハイレゾ音源による試聴もできるようになっていて、全3台のヘッドホンを試聴するのに順番待ちができるほどだった。

CEATEC JAPAN2016は10月7日まで、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されている。

《会田肇》

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