オートライトの点灯タイミングを早めるDIY…ダイハツ ムーヴ で試す | Push on! Mycar-life

オートライトの点灯タイミングを早めるDIY…ダイハツ ムーヴ で試す

オートライトの早期点灯を実現するための加工術

自動車 ニュース
ダイハツ・ムーブのオートライトで点灯タイミングを早める作業を実施
  • ダイハツ・ムーブのオートライトで点灯タイミングを早める作業を実施
  • オートライトは点け忘れに効果的だが、国産車の多くは点灯タイミングが遅め
  • 加工前のボルトキャップ
  • センサー部にかぶせるために準備したボルトキャップ。4個で276円だった
  • 穴を開けたボルトキャップをセンサー部にかぶせた状態
  • ボルトキャップに穴を開けた工具は「皮ポンチ」を使用
  • センサーにかぶせるため、最初に準備したボトルキャップ
  • ボトルキャップの周囲をビニールテープで巻いてセンサー照度を落とすことにした

ダイハツの看板車種でもある『ムーヴ』が、6月21日に仕様変更を実施。その中でオートライトの点灯タイミングを早期化したことに注目した。夕暮れ時のライトを早めに点灯することで、車両の存在に気付きにつながって交通事故防止に役立つとの調査結果があったからだ。

実は現在、仕様変更前の「ムーヴカスタム」を所有しているが、オートライトの点灯タイミングはかなり遅めだ。オートライトを使わず、自分で意識して点灯すればいいことではあるが、自発光式メーターが増えてきた今、周囲が明るい場所では点灯を忘れることもあり得る。ムーヴを運転する機会が多い妻に言わせれば、「オートライトで早めに点灯しれくれればいいんじゃない」との意見。ムーヴに施された仕様変更は、まさにその意見に合致した内容だったと言える。

JAFによれば、現在オートライトは「日没前に点灯して交通事故を減らす」目的で早めにヘッドライトを点灯する『こうあるべき型』と、スモールライトが点いてからさらに暗くなるとヘッドライトが点灯する『ユーザーフレンドリー型』とに分類される。欧州車や日産車は前者であることが多く、トヨタやホンダ車など国産車の多くは後者であることが多い。ダイハツ車も後者だ。

そこでディーラーのサービス部門へ「仕様変更となったムーヴのオートライトと同じ仕様に変更できないか」問い合わせてみた。その返答は「ユニットごと変更となったため、仕様変更前のムーブに対応することはできない」という残念なものだった。

仕方ないので点灯タイミングを早くできないかをディーラーに相談すると、「センサーはダッシュボー上にあるので、そこを何かで少し覆うようにすれば点灯は早くなる」との回答。ただし、「センサー部は傷つけないように配慮することが前提で作業して欲しい」ともアドバイスされた。

そこで、まず浮かんだのが黒いビニールテープでセンサーを覆うことだ。ただ、実際にビニールテープを手にすると、粘着糊がベタついて、直接センサーにテープを貼るのは気が引けた。次に考えたのがセンサーを覆うキャップで代用することだ。センサーは直径16mmだったので、これに合うサイズを探すことにした。

最初に利用したのが100円ショップで売っていたスプレーボトルのキャップ。透明のキャップなので、周囲を黒いビニールテープで巻く。これで光は入りにくくなり、案の定、センサーは早めに反応してくれた。ただ、翌日に様子を確認すると直射日光の影響を受けたのか、ビニールテープの一部が剥がれて糊も滲んでベタつくようになっていた。やはりビニールテープでは見栄えがあまりよろしくない。

ネットを駆使して次に浮かんだのがボルトにかぶせるキャップだ。六角形に対応する形状であるものの、塩ビ系なので柔軟性もありそうだ。ただ、ネット上で売られていたのは注文できるロット数が100個単位とかで、あまりに無駄が多い。そこで近所のホームセンターを数軒回り、最後に千葉県内屈指の規模を誇るジョイフル○田で対象物を見つけた。4個入りで276円(税込み)だった。

今度は穴を開ける加工作業に入る。最初はカッターナイフで切り込みを入れたが、いまいちキレイに開けられない。そこで革材料に穴を開ける「皮ポンチ」を使うことにした。直径8mmを選択し、ボルトキャップの中央部に穴を開けてセンサーにかぶせるとジャストサイズ! ピッタリ収まった。仕上がりも良く、違和感はほとんどない。

効果は大きかった。夕刻になりライトを付けると、今までよりもかなり早い段階でライトが点灯。ダイハツ車のオートライトは、「スモール」→「ヘッドランプ」と順番に点灯していく『ユーザーフレンドリー型』だが、スモールが点いている時間も短くなったように感じられた。

オートライトの早期点灯を実現することで夕暮れ時の交通事故減少につなげる。ユーザー意識の高めることもも重要だが、今後は早期点灯に対応したオートライトの広がりが求められる。当面の対策としてセンサーを傷つけない範囲での加工をオススメしたい。

《会田肇》

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