【サブウーファーのススメ!】低音がキマれば全体がキマる! 実践! 低音増強プログラム Part.1 「コンセプト編」 | Push on! Mycar-life

【サブウーファーのススメ!】低音がキマれば全体がキマる! 実践! 低音増強プログラム Part.1 「コンセプト編」

アナタは「サブウーファー」を使っているだろか。もし、まだ導入していないというのなら、今回のこの特集を熟読いただき、低音増強プログラムの実践を、ぜひに。サブウーファーをシステムに組み込むと、全体のサウンドがガラリと一変する。これを使わない手はないのだ。

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レインボウ・GL-S12D2

アナタは「サブウーファー」を使っているだろか。もし、まだ導入していないというのなら、今回のこの特集を熟読いただき、低音増強プログラムの実践を、ぜひに。サブウーファーをシステムに組み込むと、全体のサウンドがガラリと一変する。これを使わない手はないのだ。

■カーオーディオでは、なぜに「サブウーファー」が必要なのだろうか…

最初に、カーオーディオにおいて、なぜ「サブウーファー」が必要なのかをご説明していこうと思う。主な理由は2つある。

1つ目は、「ドアに付けられるスピーカー(ミッドウーファー)では、低音再生能力に限界があるから」。

ドアに取り付けられるスピーカーの口径は、せいぜい17cm程度なのだが、この大きさでは重低音を再生するのが難しいのだ。さらにいえば、もしも鳴らせたとしても、ドア内部が悲鳴を上げる…。低音のエネルギーで内部の鉄板がビビリやすくなるのだ。

腕のいいカーオーディオ・プロショップならば、能力の高いミッドウーファーを使って、ドア内部のデッドニングを厳重に行い、ドアのスピーカーだけで質の良い低音を鳴らすことも不可能ではないのだが、相当にハードルが高いことも事実だ。

2つ目の理由は、「ロードノイズで低音がマスキングされるから」。

クルマは走るための道具である。そして走れば必ず、ロードノイズが発生する。タイヤが路面を蹴ることで、低周波が響くこととなるのだ。これが、音楽の低音部分に覆い被さり、低音を聴こえにくくさせるのである。

しかしながら、「サブウーファー」を導入すれば、状況を変えることが可能となる。ミッドウーファーが担当するよりも下の音をサブウーファーに受け持たせることで、ミッドウーファーが出せていなかった低音を奏でることが可能となり、ロードノイズに消されてしまった低音も、蘇らせることができるのだ。

サブウーファーを導入することで、ミッドウーファーの負担を減らすことも可能となる。ミッドウーファーに送り込む音楽信号の低域側をカットすることで、ミッドウーファーのストレスが減り、得意な仕事だけに専念できるようになる。無理矢理出そうとしていた濁った低音は消え、ドア内部の共振も減らせる。

そして、「サブウーファー」が十分に低音を紡ぎ出すようになると、中音、高音の響きも豊かになってくる。

音は、音程を決定する“基音”と、音色を決定する“倍音”とでできている。“倍音”とは、“基音”に対して整数倍の周波数の音である。例えば、“基音”が50Hzだったとしたら、2倍の100Hzの音、3倍の150Hzの音、4倍の200Hzの音…、これらが“倍音”として乗ってくる。そしてこの“倍音”が豊かに響くほどに、音色が豊かになっていく。しかし、低音が出ていないと“倍音”も乗りようがないのである。

■ひと口に「サブウーファー」と言っても、タイプはさまざま…

さて、「サブウーファー」の必要性はご理解いただけただろうか。次は、「サブウーファー」にはどのようなタイプがあるのかを解説していこうと思う。

大きくわけると2つある。1つが「パワードサブウーファー」、もう1つが「本格サブウーファー」だ。前者は、“サブウーファーユニット”、“ボックス”、“パワーアンプ”が一体となった手頃なタイプである、後者は、コーン型の振動板を伴った通常タイプの「サブウーファー」だ。

なお、後者はさらに3タイプに分類できる。「パワードタイプ」、「コンプリートボックスタイプ」、そして「ワンオフボックスタイプ」。「パワードタイプ」は、通常のサブウーファーユニットが既製のボックスに収められ、かつ、パワーアンプまでもセットされたもの。一体タイプという意味では、「パワードサブウーファー」の一種であるのだが、“サブウーファーユニット”の形状でみれば、「本格サブウーファー」の仲間である。

そして“コンプリートボックスタイプ”とは、通常のサブウーファーユニットが既製のボックスに収められているものの、パワーアンプが別売りとなったタイプ。「ワンオフボックスタイプ」は、通常のサブウーファーユニットを単体で購入し、パワーアンプを用意しボックスをワンオフして鳴らそうとするモノである。

さて、それぞれには、どのようなメリット・デメリットがあるのだろうか…。それについては、次回に解説していこうと思う。次回は明後日の金曜日に公開予定だ。お楽しみに。

《太田祥三》

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