11日午後、国土交通省への報告を行った三菱自動車は、相川哲郎社長、横幕康次執行役員・開発本部長に加えて、初めて益子修会長の3人がそろって会見を行った。
一連の燃費不正操作について益子氏は謝罪。
「大変申し訳なく思っている。当社には多くの利害関係者、販売会社、部品会社、従業員とその家族、皆さんに大変申し訳なく思っている」
原因解明に全力を尽くして道筋をつけるとした。辞任は否定。
「できるだけ早く原因を解明して、生産再開をしたいが、最終的には5月18日までに全容を明らかにしたい。非常に多くの人を対象にインタビューしているので、対象者が広く時間がかかっている。これからをみなさんに見ていただき、評価していただきたい」
全容解明の関心は、国内でしか起きていないという同社の認識だ。「海外ではそれぞれの国の法規にのっとって適切に行われている」と、販売停止などの影響を否定。
「なぜ日本向けで起きたのか。私も同じ疑問を持っているが、お恥ずかしい話、現状ではわかりにくい。なぜ米国欧州についてはしっかりやったのか。なぜ日本ではそういう(法に沿わない)測定をしたのか。納得行く説明を得られてない。ここに根本的なおかしさがある。それがわかれば、大部分がわかると思っている」