新型プリウスの“カーオーディオ攻略法”研究! case 02「ナビ+スタンダードスピーカー+α」 | Push on! Mycar-life

新型プリウスの“カーオーディオ攻略法”研究! case 02「ナビ+スタンダードスピーカー+α」

新型トヨタ・プリウスの、カーオーディオの適性度を検証している。同車をベースにしたカーオーディオ・デモカーを擁するプロショップを取材し、それぞれのシステムデザインを見ながら、カーオーディオを搭載する際のコツや推奨システムをご紹介していく。

カーオーディオ カーオーディオ特集記事
トヨタ・プリウス 製作:ガレージ ショウエイ(高知県)
  • トヨタ・プリウス 製作:ガレージ ショウエイ(高知県)
  • トヨタ・プリウス 製作:ガレージ ショウエイ(高知県)
  • トヨタ・プリウス 製作:ガレージ ショウエイ(高知県)
  • トヨタ・プリウス 製作:ガレージ ショウエイ(高知県)
  • 電源配線時の様子。助手席足元付近に見える筒状の黒色のユニットが、「キャパシター」という電源強化アイテムだ。

新型トヨタ・プリウスの、カーオーディオの適性度を検証している。同車をベースにしたカーオーディオ・デモカーを擁するプロショップを取材し、それぞれのシステムデザインを見ながら、カーオーディオを搭載する際のコツや推奨システムをご紹介していく。

第2回目となる今回は、高知県の実力ショップ、『ガレージ ショウエイ』が製作したデモカーを例に、諸々を検証していこうと思う。

最初に、同店製作のデモカーのシステムデザインから見ていこう。まず、メインユニットには「DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ100PREMI」(税抜価格:24万円)を採用し、フロントスピーカーにはフランス発の人気ブランド、ブラム「165.45」(税抜価格:6万2000円)をチョイスしている。

そして、スピーカーの駆動方式には、「NR-100シリーズ」のプレミアムモデルだけが可能としている“マルチアンプシステム”を採用。前回の記事でもご紹介した、内蔵アンプの1chずつをフロントの4スピーカーに個別にあてがう、という接続方法だ。これにより、「NR-MZ100PREMI」の能力のすべてをフロントスピーカーに注ぎ込もうとする作戦なのである。

ところで、このクルマで使われているスピーカーは、『ガレージ ショウエイ』で特別に用意している“ウェルカム・プラン・プラス”というパッケージに組み込まれている製品だ。同パッケージには、スピーカー+ワンオフする“インナーバッフル”+スタンダードなデッドニングメニュー+スピーカーケーブル+取付工賃+サウンドチューニングまでが含まれていて、セット価格はなんと13万円ジャスト(税込)。ちなみにスピーカーは、カロッツェリアの「TS-V172A」(税抜価格:6万円)を選ぶことも可能だ。

スピーカーの取り付けスタイルは、完全なる“ストック”仕様となっている。ドアのスピーカーを内張り内に収め、トゥイーターも純正位置に埋め込んである。“ウェルカム・プラン・プラス”では、このような方法が選択されることが多いので、デモカーでも敢えてそのようにしたとのことだ。

なお『ガレージ ショウエイ』いわく、新型プリウスの場合、トゥイーターの取り付け場所として純正位置を選んだとしても、なかなかの高音質が楽しめる、とのことだ。フロントウインドウに音が反射してしまうのでコントロールは多少難しくなるものの、ダッシュボードの奥行きが深いこともあり、サウンドステージの立体感が比較的に出しやすいという。さらには「NR-MZ100PREMI」のサウンドチューニング能力を持ってすれば、かなりのレベルまでHi-Fiが追求できる、とのことだ。

というわけで同店のプリウスでは、スピーカーの装着方法においてはごくごく一般的な、工賃を抑えた形が選択されているのであるが、実は、隠れたオプションがふんだんに盛り込まれている。“ウェルカム・プラン・プラス”のシステムで出せる、最高の音をデモするためだ。

実行されているオプションを1つ1つご紹介していこう。まずはスピーカーケーブルに、M&M DESIGNの上級モデル、「SN-MS7500」(特別価格:8万6000円、税抜・1台分)がおごられている。さらには、ナビの電源をメインバッテリーから直で引っ張る加工が施されている。また、“キャパシター”という電源強化アイテムも2基使われている。こちらもM&M DESIGNの新製品だ。

ちなみに『ガレージ ショウエイ』いわく、新型プリウスは電源のオーディオ的なコンディションが良好な印象、とのことだ。以前に比べノイズが乗りにくくなっているというのだ。室内の静粛性も向上しているので、総合的に、カーオーディオを楽しみやすくなっているとのことである。

オプションは、さらに追加されている。それはドア内部のデッドニング。片側ドアに対してプラス1万5000円分の追加作業が施されている。アウターパネルと内張りパネルへのメニューを増強して、スピーカーの性能をさらに引き出しているのである。

さて、その音がどうだったのかと言うと…。

スピーカーの取り付けスタイルだけをみると、至ってライトなオーディオシステムのような顔をしているが、オプションの内容を考えると相当なアップグレードが施されているわけで、それは音に如実に表れていた。まずは、クリアであることに驚かされた。解像度が高く、音の輪郭がシャープだ。そして各楽器の音が確実に分離している。音の情報量も多いので、サウンドステージの再現性も相当にリアルだ。フロントウインドウでの反射音が多いはずなのに、そのビハインドもまったく気にならなかった。

「NR-MZ100PREMI」の高度なサウンドチューニング能力が、『ガレージ ショウエイ』ならではのノウハウをもって十二分に引き出されている結果でもある。全国区のメジャーなサウンドコンテストで多数の上位入賞経験を誇るショップだけのことはある。さすがのサウンドが堪能できた。

ところで、デモカーではここまで手がかけられているが、まずは「純正スピーカー+NR-100PREMI」から始めてみても、十分に楽しめるサウンドを得られるとのことだ。「オーディオレスで新車を購入し、後々まで使える優秀なメインユニットを選んでほしい。それが新型プリウスにおけるカーオーディオの攻略法」だと『ガレージ ショウエイ』は話す。そしてその後に、コツコツとシステムアップしていくとさらに楽しめる、とのことである。静粛性も向上し、電源環境的にも、車室内形状的にも音響的なコンディションが良好な新型プリウスならば、手をかける1つ1つが音に確実に効いてくる、とのことだ。

新型プリウスは、カーオーディオのベース車両として向いているクルマであることは確かのようだ。購入を検討している方は、カーオーディオのシステムアップも視野に入れて損はない。音が良くなれば、プリウス・ライフはもっと楽しくなるはずだ。ご参考にしていただけたら幸いだ。

《太田祥三》

特集

関連ニュース

page top