『BEWITH』が革新的なプロセッサーはじめ、ニューモデルを一挙発表! それぞれの“新しさ”の神髄を徹底解析! | Push on! Mycar-life

『BEWITH』が革新的なプロセッサーはじめ、ニューモデルを一挙発表! それぞれの“新しさ”の神髄を徹底解析!

最高級トータルサウンドパッケージ「BEWITH Royal Ensemble ll」を発表し、世間に衝撃を与えている『BEWITH』だが、それと同時に、プロセッサー3機種、パワーアンプ2機種、そしてオーディオレギュレーター1機種も発表している。

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BEWITH・STATE A6R
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最高級トータルサウンドパッケージ「BEWITH Royal Ensemble ll」を発表し、世間に衝撃を与えている『BEWITH』だが、それと同時に、プロセッサー3機種、パワーアンプ2機種、そしてオーディオレギュレーター1機種も発表している。

それぞれも注目すべき製品である。ここではそれらについて、特長はどこにあるのかをポイントを外すことなく解説していこうと思う。

■イコライザーはなんと、“左右独立270バンド”…。

何はさておきまずは、「BEWITH Royal Ensemble ll」のコアユニットともなっている、プロセシングDACシステム(プロセッサー)、「STATE A6R」シリーズから見ていこう。

今回発表されたのは、以下の3機種だ。

■マルチプロセシングDACシステム「STATE A6R MONO」
価格 240万円(税抜/6台1組) 2016年6月上旬発売予定

■マルチプロセシングDACシステム「STATE A6R DUAL」
価格 80万円(税抜/2台1組) 2016年5月上旬発売予定

■マルチプロセシングDACシステム「STATE A6R」
価格 40万円(税抜/1台) 2016年7月上旬発売予定

上記の3機種は見かけ上、「STATE A6R DUAL」は「STATE A6R」が2台セットになったもの、「STATE A6R MONO」は「STATE A6R」が6台セットになったもの、であるのだが、中身はまったくの別ものだ。それぞれファームウェアが異なり、機能が異なるのである。

例えば、2台がセットになった「STATE A6R DUAL」では、1台1台にわけて、それぞれを「STATE A6R」と同じように使うことはできない。1台で3way・6chをまかなおうとする使用方法を取れないのである。「STATE A6R DUAL」はあくまで、“左右独立・2台1組で3Way・6ch制御をする”ためのプロセッサーなのである。

「STATE A6R MONO」も同様だ。1台ずつばらして使用することはできず、あくまでも“6台1組で1Way・1chモノラル構成を成り立たせる”、という使い方をするための、専用機なのである。

ただし、「STATE A6R」を購入した人が、将来的に「STATE A6R」をもう1台購入し、さらにはファームウェアを書き換えれば、「STATE A6R DUAL」として使うことは可能だ。もう4台を追加して、ファームウェアを書き換えれば「STATE A6R MONO」として使うこともできる。“買い足す楽しみ”は味わえるようになっている。

ところで、“DUAL”と“MONO”は、“セット”になったことで得られた、さらなる特長をも有している。それぞれ、“調整能力が格段に詳細化する”のである。

そもそも「STATE A6R」は、1台で3Way・6chをコントロールできる。その能力を「STATE A6R DUAL」では2倍に、「STATE A6R MONO」では6倍にできるのだ。

イコライザーで考えるとわかりやすい。「STATE A6R」では、1chずつを15バンドでコントロールできる。注意してほしいのは、ここで言う1chという言葉の意味だ。“片側1ch”という意味ではなく、“ユニットごとでの1ch”、を指している。

つまり「STATE A6R」は、通常の言い方をするなら、“左右独立45バンドイコライザー”を背負っているのである。

「STATE A6R DUAL」では、これが倍になる。ユニットごとでの1chのバンド数が30バンド。“左右独立90バンドイコライザー”、という次第だ。

ということは…。

「STATE A6R MONO」では6倍になるので、ユニットごとでの1chのバンド数が90バンド、通常の言い方をすれば、なんと、“左右独立270バンドイコライザー”、というわけなのだ。

通常の31バンドタイプであると、1バンドあたり帯域幅はおよそ1/3オクターブ。しかし実際は、1/3オクターブ内においても細かくピークとディップが起きている。「STATE A6R MONO」なら、相当に詳細に、実際の周波数特性乱れを正すことができるのである。

ここまできたらもう、聴感でのコントロールは不可能だ。そこで『BEWITH』が用意している車室内音響特性測定装置「SIEG」がものを言ってくる。「SIEG」ならば、そこまでの詳細さで測定が可能だ。「SIEG」はこれをも見据えて開発されていた、ということなのである。

■クロスオーバーにおいては、「多段スロープ」も可能に。

詳細さが“2倍”、“6倍”となるのは、他の調整項目においても同様だ。クロスオーバーのスロープにおいては、“多段スロープ”も可能となる。スロープの傾斜の途中で、スロープの角度を変更できるのだ(より急峻にする方向においてのみ)。例えば、途中まで-18dB/octであるスロープを、途中から-36dB/octに変更する、というような使い方ができるのである。

“多段スロープ”のメリットはこれだけではない。今までのプロセッサーでは、クロスオーバー近辺の調整はグラフィック・イコライザーでの調整を行うしか方法がなかったが、“多段スロープ”を活用することで、グラフィック・イコライザーの調整に加え、スロープによる調整というまったく新しい調整方法も実施できるようになったのである。

いかがだろうか。「STATE A6R MONO」の圧倒的な能力をご理解いただけただろうか。ここまでである程度の文字数を使ってしまったが、まずは、とにかく「STATE A6R」シリーズが凄い、ということをお伝えしたかった。

これ以外にも、内部のパーツの見直し、グレードアップ等々も十二分に行われている『BEWITH』が新日本無線と共同開発したオペアンプ、「BS04」をおごった回路において、さらに高分子フィルムコンデンサー等の新素材パーツを惜しみなく投入するなどの特別な音質チューニンも実施されている。音の純度がさらに高められている。

続いて、他の新製品いついても見ていこう。新しいパワーアンプは以下の2機種が発表されている。

■モノラルパワーアンプ「P-1R」
価格 18万円(税抜) 2016年4月上旬発売予定

■モノラルパワーアンプ「P-100R」
価格 7万円(税抜) 2016年4月上旬発売予定

まず、「P-1R」では、大容量電解コンデンサーを投入した新設計電源部により、低域のスピード感とパワー感が高められていることが特筆点だ。その他電源系、信号系ともに、徹底的に各所をブラッシュアップさせ、ますますの高音質化が図られている。

「P-100R」においては、これまでパワーアンプでは「P-1」にしか使われていなかったオペアンプ、「BSZ1」を新搭載。これにともない、回路設計全体が刷新され、その上で各所のアップグレードも行われている。上位機種、「P-1R」と比べてパワーは劣るものの、音色はほぼ同一と言えるところまで進化しているという。相当にお買い得なモデルに仕上げられている。

そして、もう1つのニューモデルが、レギュレーター(安定化電源)だ。

■オーディオレギュレーター「V-50R」
価格 12万円(税抜)2016年3月上旬発売予定

同機でも、各所のバージョンアップが行われ、音質性能が高められていることは同様ながら、同時に、安全性の向上が図られていることもポイントとなっている。というのも、ハイブリッド車やアイドリングストップ車の増大で、今、車内の電源環境は変革期を迎えている。以前では考えられなかった、電圧の“瞬間的な高圧化”現象も見られるようになってきているというのだ。「V-50R」では、それへの対策もしっかりと講じられているとのことだ。

新製品は以上だ。先の新スピーカーの発表からわずかの期間で、これほどまでに多くのニューモデルを投下してきた『BEWITH』。存在感は高まる一方だ。『BEWITH』愛好家のみならず、これまで同社のアイテムを使っていなかった方も、そろそろ『BEWITH』を試してみてもいい時期に来ているのかもしれない。チェックしておいて、損はない。

《太田祥三》

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