カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #75: NISSAN・FAIRLADY Z(オーナー・川又 篤さん)by SOUND WAVE 前編 | Push on! Mycar-life

カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #75: NISSAN・FAIRLADY Z(オーナー・川又 篤さん)by SOUND WAVE 前編

音にも作りにもコダワリ抜いている1台をご紹介している当コーナー。今週から2回にわたっては、茨城の名店・サウンドウェーブが製作したフェアレディZをフィーチャーする。音と実用性が追求された、渋さが際立つサウンド・マシンだ。そのストック調のカスタムに秘められたカーオーディオへの飽くなき情熱を、詳細にリポート!

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カスタム・オーディオマシン Special Feature !!


音にも作りにもコダワリ抜いている1台をご紹介している当コーナー。今週から2回にわたっては、茨城の名店・サウンドウェーブが製作したフェアレディZをフィーチャーする。音と実用性が追求された、渋さが際立つサウンド・マシンだ。そのストック調のカスタムに秘められたカーオーディオへの飽くなき情熱を、詳細にリポート!


順当に進化を重ねる出世魚的オーディオマシン!!
音が良くなる楽しさを、何度も満喫!


今週は、このクルマが現状のシステムに辿り付くまでの“歴史”をリポートしていく。オーナーの“もっと音を良くしたい”という情熱と、それに応えようとするショップの思いがシンクロし、1つ1つ階段を上るようにしてステップアップが重ねられてきた。その道程は、カーオーディオの楽しみ方の1例として、大いに参考になるはずだ。

では、その“熱き歴史”の一部始終を…。

すべての始まりは昨年の1月。長年の念願を叶え憧れのZに乗り始めていた川又さん。Zは期待どおりのクルマだったのだが、純正オーディオの音だけには満足できなかった…。それで以前から気になっていた近所のカーオーディオ専門店、サウンドウェーブの門を叩くことを川又さんは決意した。

そして早速、フロントスピーカーの交換とパワードサブウーファーの導入に踏み切る。選んだスピーカーは、ダイヤトーン・DS-G20だ。

音はぐんと良くなった。これだけでこんなに音が良くなったのなら、もっと手を加えたらどんな世界が広がっていくのだろうかと、川又さんは夢想した…。

そうしてこのわずか1か月後に、川又さんは最初のステップアップを実行に移す。

デジタルシグナルプロセッサー、オーディソン・bit Tenと外部アンプ(2chモデル×2台)を導入し、“フロント2ウェイ・マルチアンプシステム”を構築。ヘッドユニットは、bit Tenの外部入力にiPhoneを接続して使用するというスタイルだ。

この時の音の変化は相当に大きかったと、川又さんは述懐する。確かに、アンプが内蔵から外付けへ、そしてアナログからデジタルへとシステムが変貌することは大きな進化だ。劇的に音が変わったであろうことは容易に想像が付く。

そしてその感動の大きさゆえに、川又さんの進化への挑戦はさらに加速。

次にはミッドウーファーのアウター化が実行される。それからまたしばしの間をおき、今度はサブウーファー+パワーアンプが追加された。追加されたサブウーファーは、ダイヤトーン・SW-G50。



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サブウーファーがセットされているラゲッジスペースには、普通に荷物を積むことが可能だ。サブウーファーにはガッチリとしたグリルが装着されているので、この上にモノを置いても大丈夫。使用しているモデルは、フロントスピーカーとの相性も考えて、ダイヤトーン・SW-G50。


さらに…。

当初は“2ウェイでどこまでできるか”をテーマにしていただのだが、遂に“3ウェイ”化を決意する。ここで選ばれたミッドレンジは、カロッツェリア・TS-S1000RS。3ウェイ+サブウーファーに対応するために、プロセッサーもオーディソン・bit oneへとグレードアップされた。

最終的なバージョンアップは今年の4月だ。オーディオテクニカのAT-DL5HDの新登場を受けて、早速それを導入。こうして現状の、iPhoneをデジタルヘッドユニットとして活用する、フロント3ウェイ+サブウーファーシステムが堂々完成。計5回のステップアップが敢行されたのだ。

この清々しいまでの、地道でかつ順当な進化ぶりは、1つの教科書的なアプローチと言っていい。

教科書的だと言える理由は2つ。1つ目は“無駄が少ない”こと。最初のパワードサブウーファーと、bit Tenはお下がりになってしまったが、それ以外のスピーカーとパワーアンプは、当初のもののままでステップアップが図られている。もちろん、今後はユニットのバージョンアップもあるだろうが、これだけの進化を繰り返しながら、無駄を最少に留めているのは素晴らしい。

そしてもう1つの理由は、ステップアップに対するオーナーの期待にその都度ショップが応えてみせた、ということ。これがなかったら、ここまでの進化はあり得なかったはずだ。常に期待どおり、いや期待以上の音を、サウンドウウェーブは提供してきたのだろう。だからこそ、オーナーもその次へと夢を膨らませるのである。



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フロント3ウェイ用のパワーアンプはラゲッジスペースの反対側(室内側)に設置されている。すべて、カロッツェリア・PRS-D700。2chモデルをその都度必要に応じて増やしていったわけだ。PRS-D700は小型であり、そしてコスパの高いモデル。このような増やし方をするのにもってこいだ。


音が良くなる感動体験を何度も経験してきたオーナーを、とてもうらやましく思う。そこにカーオーディオの醍醐味の1つがあるのだ。

さて次週は、音質向上を実現してきたワザのかずかずを具体的にご紹介していく。乞うご期待♪

《太田祥三》
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