カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #72: TOYOTA・PRIUS by Customize Factory NACKS(カスタマイズファクトリーナックス)後編 | Push on! Mycar-life

カスタム・オーディオマシン Special Feature !! #72: TOYOTA・PRIUS by Customize Factory NACKS(カスタマイズファクトリーナックス)後編

サウンドとルックスが両立された傑作マシンをピックアップしている当コーナー。今週は、埼玉県の人気ショップ・カスタマイズファクトリーナックスが製作したプリウスの後編をお届けする。コクピック周りのカスタムをお見せするとともに、オーディオシステムの詳細をリポート。じっくりとご堪能いただきたい。

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カスタム・オーディオマシン Special Feature !!


サウンドとルックスが両立された傑作マシンをピックアップしている当コーナー。今週は、埼玉県の人気ショップ・カスタマイズファクトリーナックスが製作したプリウスの後編をお届けする。コクピック周りのカスタムをお見せするとともに、オーディオシステムの詳細をリポート。じっくりとご堪能いただきたい。


型にハマることなく、自由なスタイルで、
颯爽と“スーパーハイエンド”を使いこなす!


本文では、オーディオシステムについて詳しく解説していこうと思う。

まずは、システムレイアウトからご紹介していきたい。

ヘッドユニットは、「iPod/iPhone」。それらの音声信号を、デジタル出力HDMIトランスポート「オーディオテクニカ・AT-DL5HD」を介して、デジタルシグナルプロセッサー「ロックフォード・3SIXTY.3」に伝送する。


ラゲッジビュー


それに組み合わせるパワーアンプは「グラウンドゼロ・GZPAリファレンス4」と「同・GZPAリファレンス2」が1台ずつ。サブウーファーもグラウンドゼロだ。「GZNW 12X」を2発採用している。



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とにかくゴージャスなインテリア。本革とアルカンターラで、そしてダイヤキルト加工やダブルステッチといった装飾もふんだんに取り入れて、最上レベルの高級級を演出。破格の完成度を誇っている。

そうして、フロント2ウェイスピーカーが、スロベニア発の“スーパーハイエンド”ブランド『ZRスピーカーラ ボ』。ツイーター「ZR Extravagance SATURN」と、ミッドウーファー 「ZR Extravagance N°1」という陣営だ(ツイーター+ ミッドウーファーの合計税抜き価格は95万円!)。

パワーアンプの使い方は以下のとおり。4chモデルであるリファレンス4を使ってフロント2ウェイをマルチドライブし、もう1台の2chモデル、リファレンス2をブリッジして2発のサブウーファーを鳴らすというもの。

というわけでこのクルマのこのシステム、ポイントは2点。まずは、“スーパーハイエンド”を使った超ハイグレードシステムであるということ。そしてもう1点は、iPod/iPhoneをヘッドとして使う“モダン”なHi-Fi仕様が採用されているということ。

つまり、既存のHi-Fiの形にとらわれず、自由な発想で“スーパーハイエンド”を使いこなしているのである。



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ドアもシルエットは純正のままだが、アルカンターラと本革でフルトリム。ダブルステッチの使い方も小粋だ。ちなみにドア内部ではSTPの部材を複合的に用いながら、考え抜かれたデッドニングが実践されている。サービスホールを塞ぐ際には内側と外側から2枚貼りする、など、スペシャルワザの数々が注入されている。

このようなシステムが取られている1番の理由は、“純正の利便性を残したかった”からだ。ヘッドアップディスプレイ等々、オプションの電装品を多々搭載しているので、純正のナビを外してしまうと、元から設定されている利便性を損なうことにつながってしまう。なので、純正ナビはそのまま生かした上でのHi-Fiシステムが模索されたのだ。

結果、プロセッサーである3SIXTYの外部入力には純正ナビも繋げられていて、iPod/iPhoneを核とするシステムと、純正ナビを中心とするシステムの2系統が利用可能となっている。ダブル・ヘッドシステムとなっているのだ。

Hi-Fiシステムのほうは、あくまでもHi-Fiだ。純正システムとはまったく別系統の独立したシステムである。既存のハイエンド・ヘッドユニットを使っていないので、一見、Hi-Fiシステムとして違和感を感じる人がいるかもしれないが、iPod/iPhoneに無圧縮のWAVファイルもしくはアップルロスレスのデータが入っていれば、それをデジタルのままプロセッサーまで送ることができる。他のハイエンド・ヘッドユニットと比べて遜色はない。



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Aピラーもアルカンターラで気高くフィニッシュ。インパネ周りは、高輝度のLEDチップにすべて打ち替え済み。ちなみに、センタークラスターの下部に備えられている3口のUSBポートは充電用のポート。オーディオ用のボートはセンターコンソール内部にある。3連USBポートの上のツマミは、3SIXTYのコントローラーだ。

そしてその“スーパーハイエンド”なHi-Fiシステムにしっかりと仕事をさせるべく、インストールにも万全が期されている。すべての局面において、同店のノウハウをフル注入。バッフルの素材、デッドニングのやり方、サブウーファーボックスの構造等々、入念で緻密な作業が繰り返されている。

ちなみに言うと、天井すべてをアルカンターラで張り替えたことも、実は音のためでもある。反射の影響を極力減らすために、吸音の意味合いで全面にアルカンターラを採用した。高級感高くかつ、居心地よくインテリアをカスタマイズしつつ、それと並行して、音にとっても最善が尽くされている、というわけなのだ。

さて、“スーパーハイエンド”を自由に使いこなしているこのプリウス。先週の記事でこのクルマのカスタムコンセプトを、“自分好みに快適にするため”と説明したが、オーディオシステムでもそれが貫かれていたのだ。既存の型にとらわれず、“自分好み”を追求し使いやすさを尊重。その上で、音はあくまでも超ハイエンド。

ゴージャスで優雅、そして、自由でスマート。なんともあっぱれな1台なのである。

《太田祥三》
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