スーパーハイエンドブランドの価値はここにある! #1: サウンドステーション クァンタム | Push on! Mycar-life

スーパーハイエンドブランドの価値はここにある! #1: サウンドステーション クァンタム

今、巷で話題の“スーパーハイエンド”ブランド。マイカーライフでは昨年初夏、そして先月、これらを取り上げ、そのブランドコンセプト、そして試聴インプレッションをお伝えしてきた。

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スーパーハイエンドブランドの価値はここにある!

今、巷で話題の“スーパーハイエンド”ブランド。マイカーライフでは昨年初夏、そして先月、これらを取り上げ、そのブランドコンセプト、そして試聴インプレッションをお伝えしてきた。

今月はさらに踏み込み、プロショップがこれらをどう見ているのかを、取材してご紹介していこうと思う。まずは、茨城の有名店・クァンタムの土屋さんにお話をお訊きした。


スーパーハイエンド・ブランド『RS Audio』(from.ドイツ)『ZR Speaker Lab』(from.スロベニア)『AUDIO WAVE』(from.イギリス)価値はここにある!~プロショップに訊く~ #1: サウンドステーション クァンタム

ちなみに土屋さんは、2013年内に全国でもいち早く、3ブランドの代表モデルすべての音を聴いている。まずは、“スーパーハイエンド”全般について訊いてみた。

「カーオーディオの価値って、値段とイコールではないと思うんです。例えば、5万円のスピーカーがあったとして、使う人がその品質、性能、音質に満足できれば、それでいいわけなんです。何が感性を満たすか、それは人それぞれですから。

“スーパーハイエンド”な製品も、まずは音を聴いてみるべきですね。価格にも音にも満足できて、個性が気に入って、これでないとだめだと思えるかどうか。感性を満たす製品かどうかを見極める必要がありますよね。

これらの製品の性能が、価格に見合っていると思うかと訊かれたら、ぼくは“価格相応”だと答えます。価格に対して相応しい音が聴けますよ。

コストパフォーマンスが高いか、と訊かれるなら、コスパが高いとは言えません。やはり、量産モデルのほうがコストパフォーマンスは高いですよ。大量生産によるコストダウンが図れますから。“スーパーハイエンド”製品は、どれも手作業による受注生産品と聞いています。手間暇も材料費もかかりますから、コストを削ることができませんよね。だからこそ順当に、この価格が着いているんだと思います」

さて、それぞれの個性については、どのような感想をお持ちなのだろうか。

「まずは『RS Audio』ですが、とても真面目な音だと思います。正確さをとことん追求して作ったんだろうなと思います。それが音に個性となって現れていますよね。モニタースピーカー的な音作りだと思います。クールなサウンドを好む人にはぴったりでしょうね。女性に例えると“笑わなくてもキレイな人”というイメージです(笑)。

次に『ZR Speaker Lab』ですが、同じように女性で例えるならこちらは、“笑ったときに最高に可愛い人”というイメージです(笑)。暖かみがありますし、華がありますね。『RS Audio』がモニタースピーカー的で、レコーディング側の人間が作ったような音だとするならば、『ZR Speaker Lab』は聴き手側が作った音だと感じます。音楽性をアピールしてくるんですよ。楽しさ、悲しさ…。感情が伝わってきます。

もう1つ、『AUDIO WAVE』ですが…。これはもう、オーディオ的な基準で言うレベルを超えていますね。オーディオを聴いているということを忘れさせてくれます。現場の音ですね。限りないリアリティを感じさせてくれました。ほぼ、生の音と言っていい。かつ、完全な無音も表現します。上から下まで、質感をまったく変えませんし。硬さも柔らかさも、すべての帯域で均一に聴かせてくれます。

『AUDIO WAVE』は、価格的にも飛び抜けて“スーパー”ですよね。この価格で良かったと思っています。普通では手を出せない価格ですから、別次元のものとしてスルーできます(笑)。すごい製品ですよ」

いかがだっただろうか。価格に見合う価値を備えていることは確かなようだ。試聴の機会が訪れたら、そのチャンスを逃すべきではないこともまた、確かだ。1度は聴くべし。

《太田祥三》

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