スーパーハイエンドブランドを聴く #3: From イギリス AUDIO WAVE Part.1 | Push on! Mycar-life

スーパーハイエンドブランドを聴く #3: From イギリス AUDIO WAVE Part.1

話題の、ハイエンドを超える“スーパー”ハイエンド・ブランドにスポットを当てている当企画。

カーオーディオ カーオーディオ特集記事
スーパーハイエンドブランドを聴く

話題の、ハイエンドを超える“スーパー”ハイエンド・ブランドにスポットを当てている当企画。

前週まで『ZR Speaker Lab』をご紹介してきたが、今週から2週に渡っては、英国からやってきたパワーアンプブランド『AUDIO WAVE』を取り上げる。その“スーパー”ぶりに迫る!

今週からは『AUDIO WAVE』をご紹介していきたい。

このブランドの概要を解説する前にまず、現在日本で発売となっている製品ラインナップから確認しておこう。

パワーアンプが3モデル。モノブロックパワーアンプが2種、「CR-200」と「CR-200X」(ともに200W×1ch<4Ω>)、そしてデュアルモノブロックパワーアンプ「CR-400」(200W×2ch<4Ω>)の3タイプ。だ。


(サムネールはクリックで拡大。拡大後は写真右側クリックで進む:左側クリックで戻る)


スーパーハイエンド・ブランドを聴く #3: From イギリス AUDIO WAVE Part.1#1
スーパーハイエンド・ブランドを聴く #3: From イギリス AUDIO WAVE Part.1#2
スーパーハイエンド・ブランドを聴く #3: From イギリス AUDIO WAVE Part.1#3

気になる価格は順に、105万円、126万円、203万7000円。価格も正真正銘“スーパー”そのものだ。

そしてもっとも気になるのはその音だろう。詳しいインプレッションは次週、じっくりとリポートするが、結論だけ先に述べておく。音はまさにケタ違い、常識を超えたレベルだった…。思い出しただけで興奮が蘇る…。

さて、この驚愕のパワーアンプをリリースする『AUDIO WAVE』とはどのようなブランドなのか。

本拠地は、ロンドン中心部から東に64kmほどの、テムズ川北岸の河口地帯に位置する単一自治体、サウスエンド-オン-シー。グラント・ヘイナン氏によって2007年に設立された。

設立者であるグラント氏はアフリカ・ジンバブエ出身。高校を卒業し精密機械のメカニックとして働いた後、カーオーディオプロショップで修理やインストレーションを修得。1999年に家族とともにイングランドに移住し、日本の大手電子機器メーカーを多数取り扱うディーラーに入社し、新たに修理部門を立ち上げ、カーオーディオのカスタムインストレーションにも携わるようになる。そして、独自のパワーアンプの開発を決意し『AUDIO WAVE』を設立。自身が理想とするモデルを創造すべく、カーオーディオの取り付けの現場からメーカーへと転身を果たした人物なのだ。

グラント氏が目指すのは「生音に限りなく近い音を忠実に再現できるパワーアンプ作り」。そして、それまでの経験、ノウハウをすべて注入して、モノブロックパワーアンプ「CR-200」を発表。さらに「CR-200X」、「CR-400」も続々とリリースさせた。

そしていきなり転機がやってくる。『AUDIO WAVE』の名前を一気に世に知らしめる出来事が起こるのだ。搭載車両が、2009年のEMMA(エマ)、エキスパート・アンリミテッドクラスで優勝。一躍、注目の的となる。


スーパーハイエンド・ブランドを聴く #3: From イギリス AUDIO WAVE Part.1

『AUDIO WAVE』の製品はすべてハンドクラフト(受注生産)。熟練のクラフトマンが、手間暇を十分にかけ製作される。各モデルとも、設計、パーツ選定、組み上げまで、徹底したこだわりが注入されていて、すべては理想の音を獲得するために、贅が尽くされ、一切の妥協を許していない。

製品を見ると、その独特な構造のヒートシンク部分からも、このモデルがただ者ではないと容易に想像が付く。トップカバーはステンレスが標準とのことだが、写真のように内部が見えるシースルータイプや、金メッキ、クロームメッキタイプをオーダーすることも可能。試聴機はシースルータイプだったので幸い内部を覗くことができた。端正にパーツが並べられているが、スペースも贅沢に使っていることが伺い知れる。とにかく、“すべては音のために”という意気込みがひしひしと伝わってくる…。

まったく見たことのないフォルム、そして、スペシャルな価格…。どんな音が聴けたのか…。

次週を乞うご期待!

《太田祥三》

特集

関連ニュース

page top