サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #49: 第8章 オーディオを追求するにはお気に入りの音楽が必要だ…。“マイ・フェイバリット・オーディオ・チューン”について Part.1 | Push on! Mycar-life

サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #49: 第8章 オーディオを追求するにはお気に入りの音楽が必要だ…。“マイ・フェイバリット・オーディオ・チューン”について Part.1

#49:
第8章 オーディオを追求するにはお気に入りの音楽が必要だ…。“マイ・フェイバリット・オーディオ・チューン”について Part.1

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サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど〜なのよ?』


#49:
第8章 オーディオを追求するにはお気に入りの音楽が必要だ…。“マイ・フェイバリット・オーディオ・チューン”について Part.1


2014年、当コーナー最初のテーマは、松居さんにとっての“マイ・フェイバリット・オーディオ・チューン”。装置の精度や、セッティングを追求していくのがオーディオの楽しみだけれど、それもこれも、好きな音楽があってこそ。まず今回は、装置と“お気に入りの音楽”との関係について解説していただく。次週からはソフトの具体例と、それの聴き所、調整しどころを紹介していただく予定だ。お楽しみに♪


新年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

2014年が始まった。今年はいったいどんな面白いことがあるのか、また、新しい発見があるのか、とても楽しみにしている。それらをここで綴ることができたらさらに喜ばしい。今年も当コーナーとお付き合いいただけたら幸いだ。

さて、今回から何回かにわたって、音楽ソフトについて綴ってみたいと思っている。オーディオとは何かを見つ直すきっかけになれば…、と思うのだ。

ところで、私の周りには音楽好きな友人が大勢いる。そしてその“音楽好き”は、2つのタイプに分けることができる。オーディオ装置を追求する人と、まったくな頓着しない人、この2タイプ。後者は特に、バンド関係者に多いと感じている。

音楽を演奏する面白さは格別だ。また、生演奏(ライブ)とはアーティストとのリアルなコミュニケーションの場だ。ライブがあればそれでいい、というような感覚で、オーディオ装置にはあまり興味が向かないのではないだろうか。

しかし、オーディオには生演奏を聴くのとは違う、録音された作品を描き直すという特別な面白さがある。それは「本」の世界と良く似ている。物語を読みリアルをイメージすることと、レコードを聴いて物語をイメージすることには共通点が多い。

僕にとってオーディオとは、聴こえてくる再生音が、音楽(物語)のイメージを広げるかどうか、それを追求する世界である。

人には、大好きで、飽きない食べ物があるはず。それと同じように大好きな音楽、何回聴いても飽きない音楽がある。

その音楽(物語)のイメージを、装置や環境を変化させることで、変化(進化、多様性)を楽しみたいと思うのだ。

その自分の好きな音楽なのだが、実は割と狭い範囲に集中している。新しい物やいろいろな世界に触れて、理解できる世界は広がったが、お気に入りとなると、そう増えていない。その、多くはない本当のお気に入りの音楽を、いかにイメージどおりに感じ取れるか…、その試行錯誤を今も繰り返している、というわけなのである。

昔から大事にしているそれらお気に入りは、長く聴いているからこそ、新たな発見をもたらしてくれる存在でもある。装置を替え(進化させ)聴き直すことで、見えなかったもの(気づかなかったこと)を発見できるのだ。新しい刺激を受け、それとのつながりもますます深まっている。

そうそう、蛇足だが、近況を1つお知らせさせていただきたい。

今年、13年間付き合ったアルファロメオと別れ、新しいデモカーとしてアクアG’sが到着した。東京モーターショーで実車が展示されていたのを見て“ピン!”と来たのと、今年からオールパイオニアで繰り広げられる同社のサウンドコンテストに、日本人の感性で作られたエクステリアで…、と思ったからだ。

課題曲は今年も日本語なのだろうか???

というわけで、届いたばかりのアクアG’sは今のところオーディオレスである。

補強され、剛性感あるシャーシ、少し固められたサスペンションで、タイトで反応が良い。V6/2.5Lと比較するとパワーは違うけれど、“乾いた感じ”の乗り味で完成度は高い。

しかし、オーディオのないクルマって、これほどつまらないものかとまざまざと思った。特に夜の運転には音楽が気持ちいいはずなのに、退屈だ。時間さえ長くなった気がしてしまう。

オーディオ:クルマは、50:50の関係にあると実感した。

本題に戻ろう。クルマにおけるオーディオの必要性を身をもって思い知ることになったこの機会に(笑)、僕がオーディオを追求するに及んで相棒としてきた“お気に入りの音楽”を紹介していこうと思う。それに対する思い入れや、調整において、どの部分がどのように聴こえるとイメージが広がっていくのかを、具体的に紹介していこうと思う。それぞれにとって、フェイバリット・オーディオ・チューンは違うとは思うが、僕にとってのそれらが、オーディオにどのような楽しみを与えてくれてきたかをお伝えできたら、と思っている。

《松居邦彦》

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