サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #48: 第7章 2013年のカーオーディオ・シーンを振り返る Part.2 | Push on! Mycar-life

サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #48: 第7章 2013年のカーオーディオ・シーンを振り返る Part.2

#48:
第7章 2013年のカーオーディオ・シーンを振り返る Part.2

カーオーディオ カーオーディオ特集記事
サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど〜なのよ?』


#48:
第7章 2013年のカーオーディオ・シーンを振り返る Part.2


前回は、今年にリリースされた新製品のことを中心に、2013年のカーオーディオシーンについて綴っていただいた。今回は、サウンドコンペを題材に1年を振り返っていただこうと思う。来年以降も、ますますカーオーディオ・シーンが盛り上がることを祈念して…。


いよいよ当回が、2013年最後の記事となる。今回は、サウンドコンペについて考えながら、2013年を回顧してみたいと思う。

僕は、サウンドコンペはカーオーディオ文化の中で、重要なエレメントの1つだと感じている。オーディオシステムはパーソナルな物である。個人で楽しむためのものであり、それぞれが自分自身で満足できれば完結する。しかし、それを敢えていろいろな方々に聴いてもらい、評価されることで、自分1人では気づけなかったことに気づけたり、新しい発見があったりする。趣味の世界を広げることができるのだ。

サウンドコンテストに参加する意義はそこにある。

決して景気が良い時世ではないが、その意義に対する理解も進み、Hi-Fiカーオーディオのイベントの数は増え、そして定着してきたように思う。

僕も今年1年、いろいろなイベントに参加させていただいたり、ジャッジをさせていただいたりした。いろいろな土地にお邪魔すると、その土地土地に独特のサウンド傾向があるように感じられて面白い。それに出会えることも、いろいろなイベントに参加する醍醐味の1つだ。人の趣向は地域の風土や文化に影響を受けるのではないだろうか、と思う。今年も、東北、関東、関西、中国地方、等々、その地方独特の雰囲気、つまりは「味わい」を堪能させていただいた。

このことを僕に気づかせてくれたのは実は、サウンドコンペで唯一、全国大会として17回続いている『パイオニアカーサウンドコンテスト』である。

その『パイオニアカーサウンドコンテスト』が、来年の大会から遂に、オールパイオニアで行われる、ワンメイクのコンテストとなる。

これは大きな変化だ。“究極のカーオーディオを競うイベント”から、“技の競技会”として生まれ変わるのだ。

ワンメイクであることにより、地域の文化対決(大げさに言うと)という色彩は強くなるだろう。今から開催が待ち遠しい。

ところで僕も、北陸で開催されるイベント『百万石サウンドミーティング』のお手伝いをさせていただいている。このイベントも今年、無事に第2回目を終了することができた。北陸のカーオーディオ文化のレベルを向上させるためにも、来年以降もさらに盛り上がるように、出来る限りの力を尽くしたいと思っている。多くの方々にご参加いただけたら幸いだ。

今年から新たに始まったサウンドコンペもあった。『ヨーロピアンサウンドコンテスト』もその1つだ。僕は密かに、このイベントに大きな期待を寄せている。これが、次なる“究極のカーオーディオを競うコンテスト”になり得るのではないだろうか、と。“究極のメニュー”を追求するイベントもあっていいと思う。将来的には、秋に開催される家庭用オーディオの一大イベント、『インターナショナルオーディオショー』のような存在にまで発展していってほしいと願っている。

今年も、さまざまなサウンドコンテスト会場でいろいろなドラマが生まれ、そして交流も大いに深められた。2014年も、各地のイベントがそれぞれ盛り上がることを切に願う。どこのイベントでも新規参加者は大歓迎されるはずだ。まだ参加したことのない貴方、来年こそは是非に。

《松居邦彦》

特集

page top