またまた大注目のブランドがドイツからやって来た。その名も『GROUND ZERO』(グラウンド ゼロ)。この7月からデリバリーが開始され、いよいよその実力が明らかになる時がやってきた。
マイカーライフでは4回に渡って、この新進気鋭のメーカーの全貌に迫ってみる。まず今回は、ブランドの概要をお届けしたい。
最初に、ブランドヒストリーからご紹介していこう。設立は1995年。ドイツのフランクフルトにて、USA製の優れたカーオーディオ製品をディストリビュートすることからその歴史をスタートさせた。
1997年には、アメリカのオーディオ業界でもっとも有名なエンジニアの1人、ボブ・カーヴァーとのコラボにより、今までにない構造のサブウーファーの開発に成功。この製品は業界で一大センセーションを巻き起こし、GROUND ZEROはラージ・サラウンドサブウーファーのリーディングカンパニーに躍り出た。
1999年には、ミュンヘン近くのエーグマツィングに移転。以後の製品開発はすべてこの地で行われている。
2003年には社名をGROUND ZERO GmbHに変更し、全世界でGROUND ZEROの商標権を取得。2006年、自社製品倉庫を備えた本社ビルを新築。翌年には、これまでのサブウーファー開発が評価され、ヨーロッパの著名カーオーディオ専門誌2誌から賞を獲得。GROUND ZEROは押しも押されもせぬ実力ブランドとして、ヨーロッパを中心に世界に名を馳せた。
すべての製品に、「常に最高の安全性、信頼性(耐久性)、サウンドクオリティを追求する」というポリシーが注ぎ込まれているという。これこそが、GROUND ZEROが評価を不動のものにした重要ポイントだ。
製品ラインナップが幅広いのも大きな特長だ。パワーアンプ、フロントスピーカー、サブウーファーを擁し、それぞれがエントリーグレードからハイエンドモデルまで充実。興味深いのは、エントリーモデルが可能な限りの手軽な製品とされていること。その一方で、ハイエンドモデルはとことんこだわりが注入された製品となっていること。その上で、エントリーからハイエンドまでの間の製品も、しっかりと段階を設けて生産されていること。
この製品ラインナップを見るだけでも、GROUND ZEROが本格ブランドであり、カーオーディオに対して真摯に情熱を傾けているメーカーであると理解できる。
また、特にハイエンド製品において、パワー・スペックが強力であることに興味がわく。これは、単に数値にこだわるという姿勢ではなく、まさしく「常に最高の安全性、信頼性(耐久性)、サウンドクオリティを追求する」というポリシーが具現化されたものだろう。力があることは、絶対的な性能の1つだ。余裕あるパワーは優れた耐久性を生み出し、高い音質性能も発揮する。これはオーディオの世界での常識の1つだ。
次週以降は、具体的に製品を取り上げ、それぞれの試聴インプレッションをお贈りしていく予定だ。今年最注目のジャーマンブランド・GROUND ZERO。チェックをお忘れなく!