サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #31: 第2章 『ロックフォード・フォズゲート』の魅力を探る! その1 日本のカーオーディオシーンにもたらしたもの | Push on! Mycar-life

サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #31: 第2章 『ロックフォード・フォズゲート』の魅力を探る! その1 日本のカーオーディオシーンにもたらしたもの

#31: 第2章 『ロックフォード・フォズゲート』の魅力を探る!その1 日本のカーオーディオシーンにもたらしたもの

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サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど〜なのよ?』


#31:
第2章 『ロックフォード・フォズゲート』の魅力を探る!その1 日本のカーオーディオシーンにもたらしたもの


好評連載中のこのコーナー。今回から4回に渡って、アメリカンブランド『ロックフォード・フォズゲート』をフィーチャーする。ブランド・ヒストリーから、フラッグシップ・スピーカーのインプレッションまで掲載予定。乞うご期待!


今回からは、ロックフォード・フォズゲートについて話してみたい。このコーナーで取り上げるのは初めてだ。まずは、どのようなブランドなのかというところから、僕の印象を話させていただこうと思う。


Rockford Fosgate


ロックフォードは、日本のカーオーディオシーンに大きな影響を与えたブランドと言っていい。このプロダクツが日本に上陸した(1990年代前半)ことを1つのきっかけに、カーオーディオの概念が変わっていったのだ。

それまでのカーオーディオは、「純正位置にフィットするサイズのドライバーユニットを高性能な物と取り替える」といった内容だった。基本的なレイアウトは純正の状態のまま、大きな改造といえばリアトレイを合板で作り替え、サブウーファーを取り付けるといった所までであった。

そういう次元だった日本のカーオーディオ界に、黒船のようにロックフォード・フォズゲートが現れた。

FRPを使ったドアパネルの作り方や、サブウーファー用エンクロージャーの設計、それを行うためのコンピューターを使ったシミュレーションプログラムなども紹介された。今では定着しているサブウーファー+フロント2or3wayのレイアウトも、積極的に推奨していた。

1台のステレオ(2ch)パワーアンプで、サブウーファー+フロント2wayのシステムをパッシブネットワークのみで構成する方法も紹介された。これは、レベルをドライバーコンポーネントのインピーダンス調節で合わせる方法で(レベルを大きく取りたい帯域のドライバーは2Ωとか1Ωとし、電流を大きく取る)、12Vの直流電源から効率的にエネルギーを取り出すためには合理的な方法であった。そのためにはオームの法則通りに電流を流せるHiCurrentなアンプである必要があり、そのための独自な回路技術をロックフォードのパワーアンプは搭載していた。

このように設計されたパワーアンプはスピーカーのドライブ能力(従える力)も高く、Hi-Fi度も高い。

それまでの常識では考えられなかった方法であったし、何もかもが新鮮に感じられた。

またロックフォードが、サウンドコンペティションを日本に根付かせた功労者の1つであることも疑いようがない。

IASCA(アイアスカ)という当時アメリカで最も大きなカーオーディオのコンペティションが日本でも始まった。取付の正確さや美しさも評価の対象になっていた。出せる音量の大きさやRTAによるスペクトラムの測定までもがルールに組み込まれていて、カーオーディオを総合的に評価するものであった。

ロックフォードの音は、音楽に対しては、冷静な表現というイメージを持っている。西海岸の雰囲気も少しあるが、JBLのように明るくはない。乾燥した音だ。

プロダクツのフォルムから受ける印象は、ターミネーターのような少し怖い感じで、センチメンタルが一切ない。このキャラクターは現在も変わらず貫かれていて、このブランドのアイデンティティになっている。

次回からは、そのサウンド・キャラクターについて、詳しくお話させていただこうと思う。

《松居邦彦》

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