サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #15: 特別編 サウンドチューニングのすすめ Part.1 | Push on! Mycar-life

サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #15: 特別編 サウンドチューニングのすすめ Part.1

#15:
特別編 サウンドチューニングのすすめ Part.1

カーオーディオ カーオーディオ特集記事
サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど〜なのよ?』


#15:
特別編 サウンドチューニングのすすめ Part.1


今回からは、松居さん流の調整術を解説していただこうと思う。数々のサウンドコンペでも実績のある松居さんのノウハウを、惜しげもなく披露していただく予定だ。まずは、調整とは何なのか、そして、心構えについて語っていただいた。これを読むだけでも、目からウロコが落ちる!?


今回から数回に分けて、調整について僕の考え方ご紹介したいと思っている。

カーオーディオに限らず、オーディオシステム全般を通じて僕が経験した事例から、なんとなく(自分勝手に)理解した事をお話していきたい。もちろん違う方法や考え方があるのは承知していて、あくまで参考にしていただく程度の事でもあるが、お付き合いいただけたら幸いだ。


特別編 サウンドチューニングのすすめ Part.1


さて、オーディオは科学技術である。トーマスエジソンが発明した蓄音機がそのスタートで、本人は遺言を記録する装置として普及すると予測したらしいが、今僕らが使っているレベル(Hi-Fi)にまで進化し普及した。そして実は、僕ら日本人の諸先輩方が、これに大きく貢献している、ということも付け加えておきたい。世界の中の日本のお家芸は、柔道とオーディオなのである。

そのオーディオシステム全般の中で、カーオーディオ(純正ではなく、プロショップで販売されているシステム、最近はナビゲーションに高音質調整機能を内蔵した物もある)は、高度な機能を備えていて、家庭用の高級オーディオとそう変わらない音楽再生が出来るようになっている。

オーディオ装置の調整は、やってみると実はけっこう面白いものでもある。

絵を描いたり、写真を撮る趣味と良く似ている。目で観るのではなく耳で聴いて、感じるイメージを深く考察する。そうすることで、いろいろな事を発見することができる。そこには、終わりのない面白さがある、と思っている。

お店の人にやってもらって、ただ聴くのも良いが、選択肢を作ってもらったり、調整範囲を決めて自分で挑戦してみる事をお勧めしたいのだ。

「レコード演奏家」という表現もあるほど、調整には、オーディオ再生における芸術的な余地も存在すると僕自身は思っている。

車室内は、スピーカーに近い状態で聴くため、音がクリアーでダイレクトに伝わるし、一人になれる空間であり、音量も自由に上げられるという、3拍子が揃った環境である。ここで自分の世界に入らない手はない。


特別編 サウンドチューニングのすすめ Part.1


高音、中音、低音、音像の定位、どのポイントでクロスオーバーさせるか、トーンコントロール(イコライザーの調整)で音楽のカラーレーションをどうするか。

サウンドステージプレースメント、フォログラフィックイメージ、トランスペアレンシー(瓜二つ度)を、色々な装置、出来ればHi-Fiな家庭用オーディオシステム、さらにはイベント等に出かけ他のクルマでいろいろと聴いて確認してほしい。それを踏まえて、自分のクルマで実験を繰り返す。

測定装置(最近はiPhoneのアプリでもあるみたい)を利用してみてもいいだろう。方法はさまざまだ。

というわけで、次回からは現実的な現象について僕の経験をお話させていただこうと思っている。お楽しみに。

《松居邦彦》

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