サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #13: 特別編 サウンドコンペティションを考察する! | Push on! Mycar-life

サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #13: 特別編 サウンドコンペティションを考察する!

#13:
特別編 サウンドコンペティションを考察する!

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サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど〜なのよ?』


#13:
特別編 サウンドコンペティションを考察する!


毎回、製品インプレッションを、アンティフォン・松居さん流の切り口で繰り広げていただいている当コーナー。今回から2回に渡っては少々趣向を変え、テーマは『サウンドコンペ』。コンペでの多数の入賞歴を誇る松居さんに、コンペの意義や参加の心構え、楽しみ方を語っていただく。サウンドコンペにエントリーすると、カーオーディオはもっと楽しくなる!?


カーオーディオのコンテストシーズンがスタートした。

ところで、カーサウンド・コンペティションの先駈けといえば、IASCA(アイアスカ)。なんでも競技にしてしまうアメリカが生み出したものであった。今から17年前頃日本に上陸し、音の良さをインストレーションのクオリティと合わせ総合的に審査し、音質審査においても細かく項目が決まっていて、感情表現とか審査員事個人の趣味的な要素がなるべく入らないように考えられていた。あくまで装置の性能を競うコンペティションだった。

IASCAの日本上陸からほどなくして、それとは趣旨は異なるコンペティションもスタート。PIONEERが、カロッツエリアXディーラーの技術向上を目的にしたサウンドコンテストを行うようになったのだ。このコンテストは、審査員に経験豊富なオーディオや音楽の評論家を起用し、音楽表現を中心に審査する内容。演奏家にとっての音楽コンクールのオーディオ版、ともいうべき趣き。

それぞれのコンペの成り立ちの違いは、前者は、パーソナルな部分に立ち入らないよう配慮した結果だろうし、後者は音楽文化としてオーディオ業界を成長させたいという思いからの選択であったのだろうと解釈している。


特別編 サウンドコンペティションを考察する!


そのPIONEERカーサウンドコンテストは、今年も開催される予定で16回目になる。

この存在は日本のカーオーディオ界における、カロッツエリアXディーラーにとっての年に1度のお祭りであり、我々が年を通じて、オーディオシステムの音質向上について考え続ける動機付けとなっているイベントであると思っている。

パフォーマンスレベルも年々向上しているし、その差も縮まっている。

僕はこのコンテストに第1回からすべてに参加していて、良い成績の時もあれば、まったく力及ばない時もあった。

今から思うと、評価が低い時は自分の「自我」主張を押し出し過ぎた時で、なんとなくぎこちないバランスになっていたと思う。良い成績の時は、力が抜けた自然なバランスを保てた時であったと思える。

色々な人達の、コンペティションモードなシステムを聴かせていただき、刺激を受け、沢山のことを学ばせていただいた。


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特別編 サウンドコンペティションを考察する!#1

特別編 サウンドコンペティションを考察する!#2


近年各地で開催されるユーザー参加型のサウンドコンペについてもこれと同じで、自分のオーディオ装置を、たまには人に評価してもらう事で刺激され、新しい発見があるかもしれないし、ほかの人の装置を聴かせてもらうのも面白い。特に自分の住んでいる地域以外の人達とも交流出来たりもして、趣味の幅も広がるのではないか。好奇心を働かせ、積極的にこういったイベントに参加していただきたいと思う。

次回は、楽しみ方、参加することで体験できること、そして勝つための方法などについて、さらに掘り下げて解説してみたいと思っている。乞うご期待。

《松居邦彦》

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