【Rockford Fosgate】超期待のハイエンドスピーカーT5652-S登場! #4: マルチ接続試聴編 | Push on! Mycar-life

【Rockford Fosgate】超期待のハイエンドスピーカーT5652-S登場! #4: マルチ接続試聴編

さていよいよ待望のマルチアンプで聴いてみたい。T5のネットワークは大変凝った作りなのでこれを外してしまうのはもったいない気もするが、スピーカーの素性を知るにはやはりマルチがわかりやすい。

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【Rockford Fosgate】超期待のハイエンドスピーカーT5652-S登場!

さていよいよ待望のマルチアンプで聴いてみたい。T5のネットワークは大変凝った作りなのでこれを外してしまうのはもったいない気もするが、スピーカーの素性を知るにはやはりマルチがわかりやすい。

ネットワークでの音作りはここでは感じられない。レスポンスは上から下まで均一で、どこかに膨らみや凹みがないのも、再現をストレートなものにしている。同時に情報量も増すようだ。細かなディテールの動きが明瞭で、表情の凹凸がくっきりと聴こえる。

アカペラでもピアノでも肉質感が厚く、ことに中域から低域にかけてずっしりとした手応えを持ち、このため音に実体感がある。この厚みが、T5の特質であることがよくわかる。


超期待のハイエンドスピーカー::Rockford Fosgate T5652-S上陸! #4: <span>マルチ接続試聴編</span><br />

フュージョンも極めて厚い鳴り方だ。サックスは粘り強い音色だが、動きの軽さも表に出てくる。ベースも明快で呆けることはなく、深く沈んでしかも表情が豊かだ。情報量の多いことがこれでも明らかである。

オーケストラは豪快そのものだが、決して荒っぽい鳴り方ではなく、大音量の中でも質感とニュアンスが細かく捉えられている。立ち上がりのエネルギーが上がるためか、瞬発力とともに強弱の起伏が深い。また音数も確実に増えて、音色が鮮やかに感じ取れる。

ジャズも豊かで弾みのある出方をする。ウッドベースのピチカートが明確な輪郭で描き出され、動きが速く伸びやかだ。ドラムも鮮明さが際立ち、弾けるような生命力を感じさせる。厚手だがハイスピードで、それが高域の端までつながり、鮮度の高い安定感を示すのである。

どうやらこのスピーカーは、アンプの性格や性能をかなりはっきり映し出してしまうところがありそうだ。試しに別のアンプにしてみると、ある種のくせが明らかに出てくる。その意味では、怖い存在といってもいい。

このことの反映なのか、駆動は必ずしも易しくはない。力がなければ鳴らないし、無理に鳴らそうとすればアンプのくせが出る。十分な駆動力とスピードを持ち、クリアでニュートラルな音調のアンプでないと、十分にその音を引き出すことは難しそうだ。

しかしそれができれば、これまでとはちょっと次元の違う再現性が得られそうである。厚く速い。そういう音はカーオーディオになかなかなかったものといってよく、実装での音がどんなものかますます楽しみになってくる。インストールも調整も簡単にはいきそうもないが、やればやるだけ得るものが大きい。そういう期待が膨らむのである。


T5652-S

仕様:16.5cm2Wayコンポーネントスピーカー 標準小売価格252,000円(税込) ●最大入力:300W ●定格入力:150W ●公称インピーダンス:4Ω ●周波数特性:45Hz~40kHz ●能率:88,5dB ●取付穴直径:144mm(ウーファー部) ●取付深さ:71mm(ウーファー部)●スピーカーグリル:サイズ(幅×高さ)181mm×24mm

《編集部》
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