【DIATONE】NCV振動板+強力磁気回路を搭載したサブウーファーSW-G50登場! #3: Technical Description編Part.2 | Push on! Mycar-life

【DIATONE】NCV振動板+強力磁気回路を搭載したサブウーファーSW-G50登場! #3: Technical Description編Part.2

先週は、SW-G50最大の特徴は電磁制道力で空気バネを押さえ込むという世界初の革命的システムを採用したことを解説したが、今週は、それを可能としたNCV振動板と強力磁気回路の解説をしたい。

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【DIATONE】NCV振動板+強力磁気回路を搭載したサブウーファーSW-G50登場!

先週は、SW-G50最大の特徴は電磁制道力で空気バネを押さえ込むという世界初の革命的システムを採用したことを解説したが、今週は、それを可能としたNCV振動板と強力磁気回路の解説をしたい。

NCV振動板と強力磁気回路により迫力があり反応が良い超低音を再現

今回のシステムには磁気回路のリニアリティが全て音に影響するので、徹底したシミュレーションを行っている。磁気歪の少ないパワーのとれる磁界解析を徹底的に行ったという。其所にはダイヤトーンの技術が活かされている。

また、純銅リングなどの採用で交流磁気歪を減らしている。その結果、ウーファーで歪率0.2%と低歪みを実現している。

今回は強大な21cmという大口径フェライトマグネットを採用し、低歪磁気回路を組み合わせることで17,000ガウスの高磁束密度と低磁気歪みを両立。これにより、電磁制動力が向上し歪みの少ない超低音を実現しているのだ。


SW-G50登場!! #3: Technical Description編Part.2

SW-G50をよく見るとネオジウムマグネット搭載ウーファーとカタチが違うと思う人も多いと思う。フェライトマグネットは厚みではなく面積比で利いてくるのでこのカタチに成ったという。マグネットサイズはφ21cm、ウーファーの外形がφ23.4cmなのでこれ以上大きいと入らないサイズである。

これだけ高速で動くのでボイスコイルにはアルミを使っている。此により応答性を正確にコーンに伝え、アルミそのものが放熱するので耐入力も増えるという。更に、此そのもので電磁制動がかかるので更に強化されるという。

小さなスピーカーボックスには空気バネがあるので、正確に振動板が動かないと空気に伝えることが出来ない。それに対応するのが硬くて軽いNCV振動板。チタンを超える毎秒5000m以上の高い伝搬速度と紙と同等の適度な内部損失を実現している。振動板だけで24g、振動系を含めても78gと超軽量と高い伝搬速度のコーン紙が利いているのだ。


SW-G50登場!! #3: Technical Description編Part.2

電磁制動をかけるとf0を下げて低音を出すのではなく、f0以下を正確に制御するのでf0を下げる必要がなくなった。ウーファーの質量は12.5kgと重量級、スピーカーボックスがいい加減でもマグネットそのものの重さで鳴らしてしまう。スピーカーボックスの容量が変わりf0は変わってもf特ほぼ変わらないという。空気容量10リットルのエンクロージャーでもQは0.49と臨界制動をクリアしているという。クルマの限られた状態の中では理想的なスピーカーボックスは創りにくい。音場の低音はどうあるべきかを考えた結果が、電磁制動力、NCV振動板、大口径フェライトマグネットの組み合わせだったという。

速い低音はいくらでもコントロールが可能。ローQに成っているので、もう少し余韻が欲しい時は電機調整が可能だという。再生周波数帯域は20~4,000Hzとウーファーとしても十分使えるので、システム構築の幅は広いという。ユーザーやショップが求める音が創りやすいので、既存システムのバージョンアップにも最適なウーファーだと担当者は太鼓判。

次号ではSW-G50を搭載したデモカーの音を報告したい。

《太田祥三》

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