【Rockford Fosgate】注目機種Rockford Fosgate最新ユニットを知る #8: T1000-4adとT1000-4の比較 | Push on! Mycar-life

【Rockford Fosgate】注目機種Rockford Fosgate最新ユニットを知る #8: T1000-4adとT1000-4の比較

今週はちょっと変わった趣向で、新しく出たT1000-4adとT1000-4との比較をしながら、スピーカーとの組み合わせを聴いてみたい。

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【Rockford Fosgate】注目機種Rockford Fosgate最新ユニットを知る

今週はちょっと変わった趣向で、新しく出たT1000-4adとT1000-4との比較をしながら、スピーカーとの組み合わせを聴いてみたい。


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T1000-4ad

T1000-4


T3652-S


Rockford Fosgate T3652-S 16.5cm2wayコンポーネントスピーカー ¥100,800

●最大入力:250W ●定格入力:125W ●公称インピーダンス:4Ω ●周波数特性:40Hz-30kHz ●能率:87.5dB ●取付穴直径:144mm(ウーファー部)●取付深さ:71mm(ウーファー部)●スピーカーグリル付属

T1000-4adはスピーカーと同世代となるせいかコンセプトがよく合っている印象で、エネルギーに余裕があり質感も厚い。ピアノのタッチも太さが乗り、ジャズは凹凸の深い再現だ。低域もよく沈み、表情の豊かな鳴り方をする。アカペラも引きつけの強い出方というのか、強弱のコントラストに富み、ハーモニーが充実してピントのいい音調を引き出している。オーケストラの瞬発力も非常に優れて、大太鼓の解像度などに少々びっくりさせられることさえある。峻烈でダイナミックなことこの上ないほどだ。スピーカーの動きの速さと振幅の大きさを遺憾なく発揮させた再現性といっていい。

T1000-4でも、エネルギーの豊かさと駆動力の安定感が印象的だ。やはり厚くて速いが、肉質感の高い弾力性が特徴というべきだろう。瞬発力も申し分ない。アカペラは無理がなく棘はないが、高域が若干鋭く当たる気もする。しかしハーモニーが厚く、濁りがない。ピアノも透明で自然な力感が乗っている。オーケストラは峻烈で打楽器などの弾け方がよく、ダイナミックで説得力が高い。やはり風格という気がする。


J3652-S


Rockford Fosgate J3652-S 16.5cm2wayコンポーネントスピーカー  ¥147,000

●最大入力:180W ●定格入力:50W ●公称インピーダンス:4Ω ●周波数特性:78Hz~30kHz ●能率:88.5dB ●取付穴直径:141mm( ウーファー部) ● 取付深さ:65.5mm(ウーファー部) ●スピーカーグリル:サイズ(幅×高さ)177×30mm

このスピーカーをT1000-4adがどう鳴らすのか楽しみだったが、自然で彫りの深い音調に感心させられる。曖昧さや曇りが一切なく、歪みや棘も感じられない。ジャズは低域が深く沈んで分解能がよく、腰を落としながら動きが速い。アカペラはピントのよく合って、一人々々の表情が明快に描き出される。オーケストラも鮮やかそのものだが、わずかに厚みが薄れる印象だ。スピーカーから軽快でエネルギッシュな側面を引き出した再現性といえそうである。

T1000-4はJ3をこのアンプで設計したというだけに、厚みとエネルギー、スピードのどれも申し分がない。ジャズは深く、しかも力強い。低域も軽く動きながら音数が豊富だ。アカペラも表情が深く、落ち着いている。オーケストラのダイナミックレンジも非常に広く、万事に不満がない。情報量の豊かさとディテールの彫りの深さ、エネルギーの密度など、表現力という点で圧倒的だ。やはり黄金の組み合わせというべきかもしれない。

《編集部》
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