スズキは10月6日、同社初の軽乗用EV新型『e SKY(eスカイ)』を11月16日より発売すると発表した。価格は212万円から。月間販売目標台数は1000台。
◆航続距離310km、軽EVクラストップの電費を実現
eスカイは「Easy to Switch」を商品コンセプトに掲げ、ガソリン車から違和感なく乗り換えられる使いやすさと、EVならではの静粛性・スムーズな加速性能を両立した軽乗用EVとして開発された。

モーター・インバーター・ギヤを一体化した油冷方式の「eアクスル」を新開発。スズキの行動理念「小・少・軽・短・美」を追求し、省スペース化と高効率化を図った。駆動用バッテリーには薄型・フラット形状のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用し、安全性・長寿命性に加え、室内空間の確保と空力性能の向上にも貢献している。
これらにより、一充電走行距離310km、WLTCモード交流電力量消費率97Wh/km(2026年10月現在、スズキ調べによる軽EVクラストップ)を達成した。
◆EV専用プラットフォーム「HEARTECT-e」を採用

EV専用プラットフォーム「HEARTECT-e」を採用し、床下への効率的なバッテリー配置によって軽量かつ高剛性なボディーを実現。最小回転半径4.4mの優れた取り回し性能も確保した。
サスペンションは軽EVプラットフォーム専用品を開発し、操縦安定性と乗り心地を高めた。回生協調ブレーキ、ブレーキ引きずり低減機構、スズキ軽自動車初採用の電動ブレーキブースターを組み合わせ、ガソリン車から乗り換えても違和感のないブレーキ操作を実現している。
◆デザインと装備

エクステリアはスズキ初の軽自動車『スズライト』のヘリテージ要素を取り入れ、親しみやすさとEVらしい先進性を両立。フロント・リヤのLEDランプにはデジタル数字風のグラフィックを採用した。ボディーカラーは新色「イマージョンブルーパールメタリック」を含む9色11通りを設定する。
インテリアにはスズキ国内初となる10.1インチディスプレイオーディオを採用。スズキ初の「つながるナビ」も搭載し、バッテリー残量に応じたルート案内や充電スタンドへの立ち寄り提案など、EV専用機能を備える。


環境面では植物由来樹脂材料や100%リサイクル可能な「モノマテリアル・フロアマット」を採用し、環境負荷低減にも配慮した。
デュアルセンサーブレーキサポートIIなどの予防安全技術を搭載するほか、衝突時にサスペンションフレームを離脱させて乗員への衝撃を軽減する構造も採用。経済産業省・国土交通省などが普及を推進する「サポカーS ワイド」に該当し、国土交通省による「ペダル踏み間違い急発進抑制装置(PMPD)認定車」にも認定されている。
◆3グレード設定、価格は212万円から
3グレードを設定するが、装備仕様の違いのみで駆動方式、バッテリー容量、航続距離などは同じ。
メーカー希望小売価格は、受注生産の「A」が212万円、「G」が239万円、「X」が279万円(いずれも税込)となっている。



