シート交換は安全性が最優先! 強度証明書・純正規格ボルト・プロ取り付けで合法&安心~カスタムHOW TO~ | Push on! Mycar-life

シート交換は安全性が最優先! 強度証明書・純正規格ボルト・プロ取り付けで合法&安心~カスタムHOW TO~

シートはドライビングポジションづくりの重要なポイント。純正シートといえども誰にでもフィットするとは限らない。そこで体に合ったアフターパーツのシートという選択肢がある。正しく装着・使用すれば車検も問題ない。

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シートはドライビングポジションづくりの重要なポイント。純正シートといえども誰にでもフィットするとは限らない。そこで体に合ったアフターパーツのシートという選択肢がある。正しく装着・使用すれば車検も問題ない。

●アフターパーツ選びと安全性の基本(シート/シートレールの注意点)

しかし、そこで気をつけたいのが、シートなどポジションまわりのパーツ選びと安全性である。これまでもシート選びについては紹介してきたが、シートは中古でも多数流通している。そういったパーツを選ぶこともあるだろうが、特にシートなどは慎重になりたい。

●中古シート・シートレールのリスク(バケットシートの履歴不明に注意)

シートやシートレールは事故やクラッシュに遭うと、フレームにダメージを負っていく。中古で買ったバケットシートが絶対にこれまで大きなクラッシュを経験していないとも限らない。シートレールも同じ。

中にはネットオークションで事故で曲がったシートレールが出品されていることもある。「多少修正してお使いください」などと書かれているが、衝撃を吸収して曲がっているため、それ以上はいつ折れてしまうかわからない。そういったものを使って走るのは危険。サーキットでなくても公道でもし事故に遭ったらシートレールが折れて、大きな怪我を負ってしまうかもしれない。

●新品推奨と費用感(BRIDE等の強度と安心を買う)

できればシートもシートレールも新品を使ってもらいたいが、せめてシートレールは新品を購入して使ってもらいたい。シートレールはBRIDEでは約2万円程度である。安全性を買うと思えば決して高くはない。

●取り付けはプロへ(ボルトは純正規格・適正トルクが必須)

また取り付け作業もできるだけプロに頼みたい。「シートレールの取り付けボルトがトルクスネジで工具がなかったので、ホームセンターで適当なボルトを買って交換したら回しやすくて最高」というのは筆者の知人の話。シートレールの固定ボルトは大きな力が掛かり安全性に関わるので、純正ボルトは相応の強度を持ったものが使われている。フランジ形状になっていてシートからの衝撃を受けてもボルトの首が飛ばないようにもなっている。

ところが、そういったものを無視して、任意のボルトに変えてしまう人もいる。ボルトと一口に言ってもさまざまな種類があり、なかには強度が足りないものもある。もしものときに、シートレールごと外れたら大きなダメージを負ってしまう可能性が高い。このあたりは慎重に選んでいただきたい。

●フルハーネスの中古流通と落とし穴(伸び・バックル損傷は即NG)

同じように中古のフルハーネスも注意。サーキットでクラッシュしていた場合、シートベルトがすでに伸びてしまっているかもしれない。シートベルトはある程度伸びて衝撃を吸収する特性もあるので、大きな衝撃を受けたらこちらの再使用はおすすめできない。また、バックルもダメージを受けている場合がある。中古のフルハーネスも必ずしも安全とは限らないので、こちらも新品を選ぶようにしてもらいたい。

●取付位置の難易度とプロショップ活用(2シーター車は要工夫)

このフルハーネスの取り付けも、一歩間違えるとハーネスがアクシデント時に抜けてしまうことがある。実際に自分で取り付けたフルハーネスの肩ベルトがクラッシュ時に外れてしまい、それにより顔面骨折をした例もある。このあたりもモータースポーツに精通したプロショップで取り付けをお願いしたい。とくに日産『フェアレディZ』やマツダ『ロードスター』など、2シーター車は肩ベルトを取り付ける場所がなく、専用パーツや試行錯誤が必要になることもある。

●車検・法規のポイント(強度証明書で適法・安心)

車検的には、大手メーカーのシートとシートレールであれば、その強度証明書をシートメーカーからもらうことができ、車検を通して合法に乗ることができる。車検には細かいボルトの規定などはないので、DIYで適当なものを付けてしまっても、車検では問題にならない。中古パーツも車検ではもちろん問題はない。しかし、もしものときのことを考えると、多少コストはかかるが、シートやシートレールなどはできるだけ新品を購入して使ってもらいたい。

《加茂新》

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