【マツダ CX-8 改良新型】3つのスタイルを提案、変化する価値観やニーズ | Push on! Mycar-life

【マツダ CX-8 改良新型】3つのスタイルを提案、変化する価値観やニーズ

マツダ『CX−8』は、今から5年前の2017年に発売された。以降、3列シートのマツダSUVのフラッグシップとして、これまでに3回の商品改良(と仕様、機種追加)が行われてきた。

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マツダ CX-8 改良新型
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  • マツダ CX-8 Exclusive Mode(エクスクールシブモード)
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マツダ『CX−8』は、今から5年前の2017年に発売された。以降、3列シートのマツダSUVのフラッグシップとして、これまでに3回の商品改良(と仕様、機種追加)が行われてきた。

今回の大幅商品改良は4回目2年ぶりとなるが、この間、まさしくコロナ禍の影響を受けユーザーのライフスタイル、価値観も変わり「心身のリフレッシュをしたい、子供に外でしか得られない体験をさせたい……、といった意識の変化で、地方/郊外へのロングトリップへのニーズが高まっている」(商品本部 齋藤圭介主査)とマツダでは分析。そこで「ドライバー、同乗者の人生の楽しみ方に無限の広がりを与えられる存在になりたい」ということで、CX−8の“完成形”に到達することを目指した。

おもな改良ポイントは、プレミアム感の向上、多様なライフスタイルへの対応、多人数乗車の快適性の向上など。とくに日本の家族の期待に応えるためとして、3つの世界観を用意し、CX−8の存在感の幅を広げる提案をしている点が見逃せない。「プレミアム感の向上を目的に主要なエレメントに最新の魂動デザインを採り入れ、細部の造形も改めてブラッシュアップし完成度を一段上げた」(デザイン本部 松田陽一チーフデザイナー)のがそのアプローチだ。

◆より精悍でモダンに進化

具体的に見ていくと以下のとおり。3つの世界観の提案のうち、まず「Exclusive Mode(エクスクールシブモード)」ではフェンダーアーチ、ロッカー部分などの樹脂パネル部をボディ同色化し、クルマ全体の一体感を出し、CX−8のもともとのダイナミックさにソリッドな力強さが加えられた。単にカラード化しただけでなく、ロッカーからの流れをキックアップさせて、全体の動きをリヤまわりでフォローしている点も見どころ。大地をシッカリと捉えるスタビリティ条件を、前後オーバーハングの立体の作り込みによって織り込んであるのも特徴だ。

フロントは基本的に『CX−5』のバンパー、ランプを利用、ブロックメッシュのグリルテーマは踏襲しながら、より力強くモダンな、クラス感を際立たせる専用デザイン。一方でリヤまわりはもっとも変更範囲の大きいエリアで、バンパーコーナーをより外側にしプロポーションを整えるとともに、立体を再構築し、全幅を使い切る印象に生まれ変わった。リヤコンビランプも最新のシグネチャーとし、より精悍に。左右ランプ間のシグネチャーもソリッドな断面形状にし、一層モダンな印象に進化させている。

なお撮影車両のボディカラーは『CX−60』から採用されたロジウムホワイトプレミアムメタリックで、新しいCX−8との相性もいい。インテリアにはブラックナッパレザーの漆黒感を生かし、「ハイエンドを黒でやり切ってみる」(松田氏)をコンセプトに、コントラストのあるライトグレーのキルティング、パイピングで仕上げている。

◆スポーティ、アウトドア向けの2種を新設定

「Sports Appearance(スポーツアピアランス)」は艶アリの黒(グロスブラック)で引き締め、シャープでスポーティな印象に加えCX−8では伸びやかさ、流麗さも表現している。リヤのシグネチャーも専用のグロスブラック。インテリアは従来型のL Packageを引き継ぎバーガンディ(ディープレッド)を採用、この色のスムースレザーに黒のアクセントとライトグレーのステッチをあしらっているが、このコーディネートは初期型のND『ロードスター』にも見られた。

「Grand Journey(グランドジャーニー)」は、CX−8がもともと持っている4WD性能の高さ、ユーティリティ性の高さと同車のクオリティ感をベースに、ストレートにアウトドア向けのグレードとして設定されたもの。タフ感のあるブラックエリアを生かしつつ、クオリティギアのイメージでメタルアクセントを配置。ルーフレールも標準装備としている。「ブラックとメタルのコントラストが力強さを増した基本造形と相まってアウトドアへ誘う表現」(松田氏)になっている。

インテリアはグレージュの合成皮革とファブリックのコンビ。アウトドア、日常シーンで気分を上げてくれる明るい室内に仕上げられた。インパネ加飾もグレージュに合わせた専用パーツだ。

なおGrand Journeyは4WD仕様だが、これは「家族みんなで新しい発見を得る、新しいライフスタイルを支えるクルマ」(齋藤氏)という位置づけから。またスイッチひとつで走行モードが切り換えられるMi-Drive(マツダインテリジェントドライブセレクト)も、専用モード付きの仕様で搭載している。

ほかに多人数乗車の快適性の向上として、スプリング、ダンパーの見直しを図り、最新のスカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャーの考え方、技術をもとに乗り心地、操縦安定性を向上させ、段差乗り越え時の頭部の上下動、うねりのある路面でボディが前後に揺すられないようにするなどした。「どの席でも疲れにくく酔いにくい乗り心地にした」(齋藤氏)とのこと。シートのクッション座面は骨盤を立たせるように形状を変更。追突事故で3列目の生存空間を確保するマツダ独自の基準を追加した開発も継続し、安全性を高めている。

※Sports Appearanceの撮影車はプロトタイプのため、メーカーセットオプションのルーフレール/サイドガーニッシュ(ブライト)が装着されていません。
※Grand Journeyの撮影車はプロトタイプのため、メーカーセットオプションのボーズサウンドシステム+10スピーカーが装着されていません。
《島崎七生人》

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