【ホンダ ステップワゴン 新型】明確になったタイプ別のキャラクター | Push on! Mycar-life

【ホンダ ステップワゴン 新型】明確になったタイプ別のキャラクター

ホンダが、6代目となる新型『ステップワゴン』を5月27日に発売する。1月の先行公開以来、初代を思わせるデザイン要素が話題だが、その中身は「#素敵な暮らし」をコンセプトに、ユーザーの生活を豊かにするアイテムを目指して進化を遂げている。

自動車 ニュース
ホンダ・ステップワゴンスパーダ(左)&ステップワゴン・エアー
  • ホンダ・ステップワゴンスパーダ(左)&ステップワゴン・エアー
  • ホンダ・ステップワゴン・エアー
  • ホンダ・ステップワゴン・エアー
  • ホンダ・ステップワゴン・スパーダ
  • ホンダ・ステップワゴン・スパーダ
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  • ホンダ・ステップワゴン・エアー
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ホンダが、6代目となる新型『ステップワゴン』を5月27日に発売する。1月の先行公開以来、初代を思わせるデザイン要素が話題だが、その中身は「#素敵な暮らし」をコンセプトに、ユーザーの生活を豊かにするアイテムを目指して進化を遂げている。

明快な変化としては、車種構成の見直しがある。従来のような標準仕様は存在せず、シンプルさを追求した「エアー」と、力強さを演出した「スパーダ」の2タイプを展開し、キャラクターを明確に打ち出した。これには、競合するトヨタの『ノア/ヴォクシー』を意識したことが推測される。

さらに、質感向上や機能拡充を図った「スパーダプレミアムライン」を設定。こちらは、ラインナップから消えた『オデッセイ』の代役という意味合いもありそうだ。

いずれもパワートレインは、2.0リットル直4+2モーターのハイブリッドと1.5リットル直4ターボを設定。駆動方式はFFを基本に、ターボ車では4WDも選択できる。価格は、ハイブリッド車が338万2500~384万6700円、ターボ車が299万8600~365万3100円。

◆初代を思わせるエクステリアと、個性際立つパワートレイン

初代と2代目に見られたような縦長のテールライトを採用したエクステリアは、ボディ前後を絞り込んだ樽型断面として、クリーンな外観と広いキャビンを両立。ボディサイズはエアーが4800×1750×1840mm、スパーダ系は全長が4830mmで、全車3ナンバーサイズとなる。ホイールベースは、先代と同寸の2890mmだ。

最小回転半径は5.4m(プレミアムラインのFF車は5.7m)で、先代モデルと同等。また、Aピラーを先代より後退させ、ドアミラーをボディパネル部取り付けとすることで、前方視界を改善。運転席からボンネットが見える範囲など各部の視認性も吟味し、優れた取り回し性を確保している。

エアーとスパーダの各車種がそうであるように、それぞれのキャラクターが際立っているのが2種類のパワートレインだ。

ハイブリッドユニットは、145ps/175Nmの2.0リットル直4と、184ps/315Nmのモーターを搭載。エンジンはクランク剛性向上などにより振動を低減するとともに、最大熱効率領域拡大で燃費を確保しつつ回転数と車速が連動したフィールを実現。また、モーターユニットは、ジェネレーターギア幅の最適化でノイズを低減した。システム全体で、上質さを感じられる仕上がりとなっている。

ターボユニットは、150ps/203Nmを発生。直噴インジェクションや吸排気双方のVTEC、4-2-1排気ポートや小径タービンなどにより、1600rpmという低回転域から最大トルク発生域に入る。組み合わせるCVTは、強い加減速の際にステップ変速制御をすることで、エンジン車ならではの爽快さや安心感を生む。

◆時代に合わせて進化を遂げたユーティリティ

室内は全車3列シートで、2-2-3レイアウトの7座と2-3-3の8座を設定(プレミアムラインは7座のみ)。パワースライドドアには、車外に世界初という静電タッチ式、車内に操作しやすい上下シーソー式のスイッチを使用する。

7座仕様の2列目は、前後が外側610mm/内側865mm、横方向が右席75mm/左席115mmのスライド幅を備える。ひとつのレバーで各方向への操作が行える、ホンダ初のワンアクションレバーを採用した。

1列目は、ウレタンの厚さや密度を増加し、サスペンションマットを配することで、乗降性向上と疲労軽減を図るボディスタビライジングシートを採用。3列目は座面厚さや背もたれ高さをプラスし、ダンパーストローク拡大やバンプストップラバーの特性改善を実施したリアサスペンションと相まって、快適性を高めている。

2-3列目はともに着座位置を高め、1-2列目のシート形状を見直して視界を拡大。水平基調のベルトラインや、形状を見直した天井トリムなどもあって、視覚的な開放感が増した。広い視界は、乗り物酔い軽減にも寄与するという。

荷室は床面が深く掘り下げられ、3列目シートを畳み込めるマジックシートを継承。分割格納してテレワークスペースとするような、新たな使い方も提唱されている。スパーダ系のパワーバックドアには、任意の角度で停止できるストップ&ホールド機能が装備された。なお、先代モデルのトピックだった横開きバックドアのわくわくゲートは廃止された。

シャシーは、サイドシル断面の拡大やドア開口部への構造用接着剤適用などにより剛性をアップ。振動を低減し、リア周りの遮音/吸音性向上と合わせて静粛性を高めるとともに、衝突安全性も引き上げた。

運転支援システムのホンダセンシングは、後方誤発進抑制機能やACCの渋滞追従機能などを追加し、全車に標準装備。プレミアムラインは、照射範囲を自動調整するアダプティブドライビングビームも備える。

月間販売台数は、5000台を見込んでいる。


《関耕一郎》

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