トヨタ セコイア 新型に「TRDプロ」、ハイブリッド駆動のオフローダー | Push on! Mycar-life

トヨタ セコイア 新型に「TRDプロ」、ハイブリッド駆動のオフローダー

◆オフロード走行向けに足回りを強化
◆V6ツインターボ+モーターで最大トルク80.6kgm
◆電気モーターの瞬間的なレスポンスを利用する走行モード

自動車 ニュース
トヨタ・セコイア 新型の「TRDプロ」
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トヨタ自動車の米国部門は1月25日、新型『セコイア』(Toyota Sequoia)に、オフロードでのパフォーマンスを追求した「TRDプロ」を設定すると発表した。

TRDプロは、「TRD」(トヨタ・レーシング・デベロップメント)の名前を付したオフロードグレードだ。TRDプロが用意されるのは、トヨタが米国市場で販売しているピックアップトラックとSUV。大型ピックアップトラックの新型『タンドラ』をはじめ、中型ピックアップトラックの『タコマ』、小型SUVの『4ランナー』などに設定されてきた。駆動方式は、すべて4WDとなる。

◆オフロード走行向けに足回りを強化

新型セコイアのTRDプロでは、オフロードでのパフォーマンスを最大限に高めるために、FOX製バイパスショックを標準装備した。選択式のロッキングリアディファレンシャルも採用する。TRDプロには、新開発のフロントスタビライザー、赤い塗装のサスペンションパーツ、アルミ製のTRDフロントスキッドプレート、アンダーボディプロテクション、オールテレーンタイヤ、BBS製アルミホイールなどが装備されている。

TRDプロには、オフロード走行を支援する「マルチテレーンセレクト」を標準装備する。マルチテレーンセレクトの設定を変更することにより、さまざまな地形でホイールスピンを制御する。「CRAWLコントロール」は、5つの選択可能な速度のいずれかを維持しながら、ドライバーがステアリング操作に集中できるようにする低速のオフロードクルーズコントロールとして機能する。ダウンヒルアシストコントロールは、下り坂での車両の速度を制限することにより、ドライバーが険しい斜面を下るのを支援する。

TRDプロには、2列目キャプテンシート、ヒーター付きTRDステアリングホイール、シートとシフトノブのTRDアクセントTRDルーフラックなどを装備する。フロントグリルには、「TOYOTA」のエンブレムが添えられた。

◆V6ツインターボ+モーターで最大トルク80.6kgm

TRDプロのパワートレインも、他の新型セコイアのグレードと同様、ハイブリッドの「i-FORCE MAX」のみとなる。このパワートレインは、従来型セコイアの「iForce」の後継。従来型のiForceは、5.7リットルのV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンで、最大出力は381hp、最大トルクは55.5kgmだった。

これに対して、新しいi-FORCE MAXは、ダウンサイズの排気量3445ccのV型6気筒ガソリンツインターボエンジンに、モーターを組み合わせる。モーターは、エンジンと10速オートマチックトランスミッションの間にレイアウトされた。モーターは、10速ATを介して、パワーを効率的に伝達する。エンジンの始動、EVモード走行、電気アシスト、エネルギー回生は、ハイブリッドコンポーネントを通じてのみ行われる。

新しいi-FORCE MAXパワートレインは、最大出力437hp/5200rpm、最大トルク80.6kgm/2400rpmを獲得する。従来型のiForceの5.7リットルから、エンジン排気量をおよそ2.2リットル縮小。それでいて、2個のターボとモーターにより、パワーは56hp、トルクは25.1kgm引き上げられた。

◆電気モーターの瞬間的なレスポンスを利用する走行モード

i-FORCE MAXパワートレインは、あらゆる状況で最大のパフォーマンスと最大の効率を提供するように設計されている。キャンピングカーなどの牽引時には、ハイブリッドシステムによって、パワーとトルクが追加される。市街地の低速走行では、EVモードが静粛性と燃費の向上を実現する。高速道路では、レスポンスの高いリニアなパワーデリバリーをもたらす。2400rpmという低回転域で得られる80.6kgmの最大トルクが、オフロード走行を支援する。

新開発のパワーコントロールユニット(PCU)を採用し、優れたバッテリー耐久性と熱性能を追求した。ニッケル水素(Ni-MH)バッテリーは、後部座席の下にレイアウトされている。10速電子制御オートマチックトランスミッション「ECTi」は、シーケンシャルシフトモード、上り坂/下り坂のシフトロジック、「TOW」と「HAUL」の走行モードを備えている。

また、走行モードの「SPORT」、「SPORT +」を選ぶと、i-FORCE MAXは電気モーターの瞬間的なレスポンスを利用する。電気モーターは低速走行の大部分をまかなうが、30km/hを超えると、ガソリンエンジンが始動し、中高速域で優れたパフォーマンスを追求する。TOWとHAULモードでは、i-FORCE MAXシステムが常に作動。牽引時に優れた加速とトルクをもたらす、としている。

《森脇稔》

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