トレンドは車中泊…ハイエース コレクション@東京オートサロン2022 | Push on! Mycar-life

トレンドは車中泊…ハイエース コレクション@東京オートサロン2022

東京オートサロンで例年、かなり多く見受けられるのがカスタマイズされたトヨタ『ハイエース』だ。2022年はいつもより数が少なかったような印象だが、チルなムードの内装モディファイからアグレッシブな武闘派カスタムまで、多彩なクルマが揃っていた。

カスタマイズ カスタマイズ特集記事
フレックスドリーム・ハイエース(東京オートサロン2022)
  • フレックスドリーム・ハイエース(東京オートサロン2022)
  • フレックスドリーム・ハイエース(東京オートサロン2022)
  • フレックスドリーム・ハイエース(東京オートサロン2022)
  • フレックスドリーム・ハイエース(東京オートサロン2022)
  • フレックスドリーム・ハイエース(東京オートサロン2022)
  • フレックスドリーム・ハイエース(東京オートサロン2022)
  • フレックスドリーム・ハイエース(東京オートサロン2022)
  • フレックスドリーム・ハイエース(東京オートサロン2022)

東京オートサロンで例年、かなり多く見受けられるのがカスタマイズされたトヨタハイエース』だ。2022年はいつもより数が少なかったような印象だが、チルなムードの内装モディファイからアグレッシブな武闘派カスタムまで、多彩なクルマが揃っていた。そんな中から、目を引いたものを紹介していこう。

ハイエースとランドクルーザーの販売・カスタマイズで知られるフレックスドリームは、クラシカルな丸目キットを装着した2台を出展。鮮やかなイエローのクルマは2.7Lガソリンのワイドボディ・10人乗りをベースに、車中泊可能なアレンジもできる仕様とした同社のライトキャンピングカー『FD-BOX3』がベース。ルーフラックは、ライノラックのフラットラックだ。

いっぽう、2トーンの標準ボディは2.8Lディーゼル車で、ARBのルーフラックを装着。荷室に装備するベッドキットは、マットを外して2列目シートの背面に掛けてあるボードを渡せばテーブルとしても使用可能。アウトドアだけでなく、テレワークスペースとしても使いやすそうだ。

今回のオートサロンでは、出展車両の一部がネットオークションにかけられることも話題となっている。タレントのヒロミがプロデュースし、フレックスが製作したハイエース車中泊仕様もその1台。ジャオスのパーツを数多く使用し、中南米風の織物が張られたベッドキットを装備したこのクルマ、開始価格は546万円で、オークション開催期間は1月19~23日だ。

アベストが展示していたのは、シーケンシャルドアミラーウインカー。点灯パターンは流れるタイプと通常点灯がスイッチひとつで切り替えでき、面発光と立体構造でデザイン性と視認性をともに高めている。ウインカー点灯時以外は、ホワイトかブルーに発光させることも可能で、足元を照らすウェルカムランプも内蔵する。

工具メーカーのミルウォーキーツールのブースには、ブランドカラーであるレッドに塗られたハイエースが。開かれたボンネットには、1mほどの細長い作業灯が装着されていた。アンダーフードライトというこの商品は、約1.2~2mの伸縮可能なフックでボンネットやテールゲートなどへ簡単に取り付けでき、照射角度の調整も容易。ライトを取り外して、立てたり吊り下げたりして使うこともできる。バッテリー式でコードがないので、ライトセーバーごっこもできるが、振り回して壊さないよう御用心を。

ユーアイビークルのデモカーは、同社が力を入れる乗り心地改善パーツを装備。バン用の強いコシとワゴン用のしなやかさを兼ね備えるというリーフスプリング、カヤバ製ダンパーのほか、フロント強化スタビライザーとリア追加スタビライザーも加え、揺れの少ない走りを目指している。16インチタイヤを履いた車両は、タテ/ヨコ2タイプのベッドマットが選べて、オプションでセンターテーブルも装着できるフリースタイルパッケージ仕様だ。

もう1台は、17インチタイヤを装着した快適車中泊パッケージ車。ベッドや防虫ネットなどを標準装備し、文字通り車中泊の快適性を追求したという仕様だ。オプションのスライドフロアを追加すれば、ベッド下に積み込んだ荷物も楽に取り出せる。耐荷重は最大300kgというので、重い荷物でも安心だ。

ひときわシャコタンな攻めたハイエースを2台展示していたのは、TSDスタイリング。グレーのモデルは、15インチのラリーホイールにホワイトリボンタイヤ、コーナー部がオレンジのヘッドライトや赤が大半を占めるテールライトが、アメリカンな雰囲気を醸し出す。フロントのクロームに輝くバンパーガードが、顔立ちの迫力を増幅している。室内は、間接照明がいいムード。ミニチュアのティッシュボックスがおちゃめだ。

ワインレッドをまとったもう一台は、ワークスキットと銘打ったフルエアロ装着車。迫り出したラジエーターやリアウイングも勇ましいが、とにかく目立っているのがスパルタンなオーバーフェンダーだ。スライドドアはどうやって開けるのかも気になるところだが、エクステンションを取り付けて解決しているようだ。

こちらもローダウンで決めていたのが、カズキオート・ブアン。ヘッドライトをシャープに見せる、いわゆるバッドフェイスタイプのABS製ボンネットは、プレスラインが個性的。室内はブラックアッシュウッド柄のダッシュボードとステアリング、革ジャンをイメージしたというシートカバーや2段ベッドを装着している。

ブアンのもう一台は、逆にリフトアップ。SUV的な要素を盛り込んだボディキットとあわせて、オフロードテイストに仕立てられている。ウッド柄のダッシュボード周辺やレザー調のシートカバーは、アンティーク調の使い込まれた感じを演出している。

オレンジのボディがまぶしいCRS・エセックスのデモカーは、複雑なデザインのホイールに225/35R19のアドバン・ネオバというハイパフォーマンスカーのようなタイヤを履く。バッドフェイスにスピンドルグリルを組み合わせ、シンプルなラインで凄みのあるマスクを作り出している。

ソリッドブラックのボディに、ガラス交換まで行ってシックにまとめたのは、ジェイクラブ・レガンス。グリル一体型の大型バンパーやアンダーパーツなどにより、ナローボディを押し出し感あるスタイルに仕上げている。室内も黒基調で、クロームのアクセントを効かせて落ち着いたテイスト。ワッフルタイプのベッドマットが、ソフトな風合いを感じさせる。

マットなワインレッドに、ウッドのフェンダーアーチがかなり個性的な7's Eライフbyクラフトプラス。インテリアも、シフトノブやアシストグリップ、ドリンクホルダーなどが木製という和み系カスタム。また、デニムやヒッコリー、ツイードなど、ファッションアイテムを思わせる素材感と、洋服のようなデザインを盛り込んだシートカバーなども、ほかにはあまり見られないメローな優しさがある。

いずれをとっても、車中泊や、車内を部屋のように使うアイテムに力を入れている印象が強かったカスタム・ハイエース。新しい生活様式が叫ばれる時代にあって、この手のニーズは今後ますます高まっていくことになりそうだ。

《関耕一郎》

特集

page top