プロに直撃! カーオーディオ・ユニットの“取り付け”にまつわる疑問を、すべて解決! Part3「スピーカーケーブルの引き回しについて」 | Push on! Mycar-life

プロに直撃! カーオーディオ・ユニットの“取り付け”にまつわる疑問を、すべて解決! Part3「スピーカーケーブルの引き回しについて」

カーオーディオに興味を持ちつつも「プロショップは敷居が高い…」、そう感じている方々に向けて当特集を展開している。多くのビギナーに「分かりにくい」と思われがちな“取り付け”について、その内容から工賃までを解説し、不安を一蹴していただこう考えている。

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スピーカーの取り付け例(製作ショップ:ブリーズ<奈良県>)。
  • スピーカーの取り付け例(製作ショップ:ブリーズ<奈良県>)。
  • スピーカーの取り付け例(製作ショップ:ブリーズ<奈良県>)。
  • スピーカーの取り付け例(製作ショップ:ブリーズ<奈良県>)。

カーオーディオに興味を持ちつつも「プロショップは敷居が高い…」、そう感じている方々に向けて当特集を展開している。多くのビギナーに「分かりにくい」と思われがちな“取り付け”について、その内容から工賃までを解説し、不安を一蹴していただこう考えている。

なお当特集は毎回、全国の有名カーオーディオ・プロショップに取材をし、記事を作成している。今回は、奈良県大和郡山市の“ブリーズ”に協力を要請した。同店の代表を務める木村さんに、スピーカーケーブルの引き回しについてじっくりと話を訊いてきた。

スピーカー交換の際には、スピーカーケーブルも換えるべき?

“ブリーズ”の木村さんにまずは、スピーカー交換をする際にはスピーカーケーブルの交換もすべきなのかを訊いた。

「スピーカー交換をするのであれば、できることならスピーカーケーブルも換えたいですね。そうすることで、交換するスピーカーの性能を一層引き出せるようになるからです。

しかし、後回しにされても良いと思います。実際当店のお客様でも、純正ケーブルをそのままお使いになる方も少なくありません。純正ケーブルでも音楽信号を伝送するという最低限の仕事は行えますし。また、ケーブル交換のコストをスピーカー代に回すという考え方もあると思います。

そして後からケーブルだけを換えてみると、その効果のほどがよく分かります。なのでむしろ、後から行った方が楽しめるかもしれないですね。

ちなみに当店では1mあたり400円程度のモデルを、スタンダードなスピーカーケーブルとしてお薦めしています。店頭の試聴機にもこのクラスのケーブルを使っていますし。また、できるだけご予算を抑えたいとおっしゃる方にはさらにリーズナブルな、1mあたり200円程度のモデルをお選びいただいくこともあります。とりあえずはこのクラスのモデルでも、純正ケーブルと比べて良い結果が得られます。ただしこの2つの中ではやはり、1mあたり400円のモデルの方がお薦め度が高いです。価格が倍違うわけですから、性能が上がることもまた確かです。最廉価なものよりも1グレード上というあたりが、エントリーモデルとして狙い目になるのではないでしょうか。

なお、ある程度高級なものを使いたいとおっしゃる方には。1mあたり1200円程度のモデルをお薦めしています。その10倍もするような超高級品までいろいろとありますが、現実的にはこのクラスのものでも十分にハイグレードだと思います。使って不満に思うことはないはずです」

スピーカーの取り付け例(製作ショップ:ブリーズ<奈良県>)。スピーカーの取り付け例(製作ショップ:ブリーズ<奈良県>)。

もっとも手間がかかるのは、ドア内部への“入線作業”!

さて、スピーカーケーブルの引き回しにはどのような手間がかかるのだろうか。

「スピーカーケーブルの引き回し作業は、他の取り付け作業と比べてそれほど難易度は高くはありません。特に、メインユニットから配線する場合には、作業内容はシンプルです。もちろん見た目と安全性に配慮して丁寧に行いますが、基本的にはどこかを改造する必要もありませんし。

ただ、ドア内部への入線作業は、車種によってはそこそこに手間がかかる場合もあります。最近は、ドアへの入線部分が“カプラー式”になっている車種が増えていて、そうであるとその部分の加工が必要です。ケーブルの通り道を確保するためにカプラー部分を取り除かなければなりません。

ちなみに国産車でも“カプラー式”が採用されている車種が増えつつあるのですが、欧州車ではさらに多いです。ほぼすべてと言って良いくらい、“カプラー式”の採用率が高まっています。

あと、それ以外で必要となる作業は以下のとおりです。ケーブルの両端への端子の取り付け、パッシブクロスオーバーネットワーク(音楽信号をツイーター用の高音とミッドウーファー用の中低音とに分割するパーツ。普通スピーカーに付属している)の固定、ダッシュボードの中での通線、ケーブル自体の固定、メインユニットやスピーカーへの接続、概ねこれらですべてです。

ちなみに当店では、メインユニット側には“ギボシ端子”または“スプライス端子”を取り付けます。後者は導線同士をダイレクトに接続するものなのですが、ゆえによりがっちり接続できて安心感が高く、多用しています。そしてスピーカー側には“平形端子”等を装着します。

またパッシブクロスオーバーネットワークは、グローブボックスの奥などに固定します。ドア内部に固定されることもありますが、当店では室内に取り付けることの方が多いです」

スピーカーの取り付け例(製作ショップ:ブリーズ<奈良県>)。スピーカーの取り付け例(製作ショップ:ブリーズ<奈良県>)。

メインユニット裏からのケーブルの引き回し料金は、“ブリーズ”の場合、左右で1万2000円(税別)!

さて、工賃の目安はどのくらいなのだろうか。

「当店では、左右で1万2000円(税別)とさせていただいています。なお、ドアへの入選部分の状況で作業の難易度は変わりますが、それに関係なく一律料金としています。できるだけ分かりやすい料金設定にしたかったので。

なお、外部パワーアンプをお使いの場合には、もう少しいただく場合もあります。例えば外部パワーアンプをトランクに積むケースでは、ケーブルを引き回すためにはシートやコンソール等をある程度外す必要が出てきます。その分工賃も上げさせていただいています」

この際なので、スピーカーケーブルの引き回しにおいての素朴な疑問もぶつけてみた。例えばパワーアンプをシート下に積む場合には左右で必要なスピーカーケーブルの長さが変わってくるが、そうであっても長さを揃えた方が良いのだろうか。

「その点についてはいろいろな考え方がありますよね。ちなみに当店では、左右それぞれ必要な長さのケーブルを用意します。その方が合理的だと思うからです。長さを揃えようとすると余りが出ますからその分スピーカーケーブル代もかさみます。また余った分の処理にも手間がかかります。場合によっては邪魔にもなりますし。でもそれぞれ必要な長さのケーブルを用意すれば、こういった問題を回避できます。

ただし、長さには多少の余裕を持たせます。余裕があれば曲げる箇所で緩やかにカーブさせられますし、ケーブルに余分なストレスをかけずにすみます」

あと、ケーブルには“向き”が定められている場合も多いが、それには従うべきなのだろうか。

「指定の向きと逆に引き回したとしても、音への影響はほとんど出ないと思います。しかし、メーカーが指定している“向き”に敢えて背く理由もありません。なので、指示されている“向き”を順守しています。

お近くでしたらぜひお気軽にご来店ください。その他ご質問にもお答えいたします。また、スピーカー交換プランもさまざまご用意しています。たくさんの方のご来店を心よりお待ちしています」

《太田祥三》

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