【トヨタ ヤリスクロス 新型試乗】どこをどう切っても死角なし!…中村孝仁 | Push on! Mycar-life

【トヨタ ヤリスクロス 新型試乗】どこをどう切っても死角なし!…中村孝仁

トヨタから『ヤリスクロス』の試乗車を借り出して我が家の駐車場に…クルマを止めて家に向かって歩き出すと…?なんか似てるな。

自動車 試乗記
トヨタ ヤリスクロス(ハイブリッドZ)
  • トヨタ ヤリスクロス(ハイブリッドZ)
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トヨタから『ヤリスクロス』の試乗車を借り出して我が家の駐車場に…クルマを止めて家に向かって歩き出すと…?なんか似てるな。

これ、隣に止まっている『シエンタ』と顔つきを見比べた時の印象である。元々は『RAV4』似の顔だと思っていたのだが、いやいや、シエンタともよく似ている。最近の典型的トヨタ顔とでも言えるのだろうが、肝心の名前の元となった『ヤリス』とは似ていない。

そのそもヤリスを名乗るのはそのメカニカルコンポーネンツを共有しているからなのだが、そのサイズも車格感もヤリスよりはだいぶ立派で、堂々としたクルマに見える。

これでもかというほど燃費が良い

乗り出してすぐの印象としては少々足が硬く、突き上げ感もそれなりにあると思っていたのだが、どうしてどうして、モノの1時間も乗るとそんな印象はどこかに消し飛ぶ。

それにしてもこのところトヨタが繰り出すハイブリッド車と来たら、これでもかというほど燃費が良い。特にこのヤリス系は驚くべき燃費を叩き出す。FWDのハイブリッドヤリスは27.2km/リットルという、個人的に乗ったクルマのベストな数値を叩き出したが、そのハイブリッドヤリスよりも180kgも重い、しかも電動四駆のE-fourのヤリスクロスですら、23.0km/リットルで300km弱の都内の雑踏からアクアラインを走って千葉県までの往復を走り切ってしまう。

およそ300km走れば普通のクルマならまあ30リットルとは言わないが、それに近い燃料は飲み込むはずだし、これが燃費の悪いクルマだと給油にもそれなりの時間がかかる。ところがこのヤリスクロスと来たら、ガソリンを入れ始めてものの20秒もかからず(たぶん)ガツンと給油がストップしてしまった。たったひと桁リットルでストップである。そこから徐々に口まで注ぎ込んでも10リットルちょっと。まさに拍子抜けした瞬間だった。

走りのよさに、死角を見出すことが出来ない


例によって電気的なウィーンという唸り音が室内に響いて走り出すと、条件にもよるがほどなくゴーという音とともにエンジンが唸りをあげる。これが結構力強い。例によってエコ、ノーマル、パワーの3つのチョイスがあるドライブモードのうち、敢えてパワーに入れなくてもノーマルのままで街中なら強力に流れをリードできる。さすがにエコだと力が削がれてしまって、敢えて省燃費運転をする場合以外は個人的には使いたくなかったが、流れに乗って巡航速度域にある状態ならエコでも十分である。

シャープなステアフィールもヤリス譲り。ただしボディはヤリスと比べるとかなり大型化しているから、ヤリスほどのすばしっこさはないものの、十分に高い運動性能を持っている。我々ジャーナリストの哀しい性で、すぐに弱点を見出そうと努力するのだが、そんなネガな性格をあざ笑うように、これといった死角を見出すことが出来ない。

面白いことにFWDとAWDとではリアサスペンションの構造が異なり、トーションビームのFWDに対してE-fourの方はダブルウィッシュボーンの構造を持つ。一般的には構造が複雑でスペースも食ってしまうダブルウィツシュボーンなどコンパクトなSUVには使いたくないところだと思うのだが、敢えてそれをやってしまうあたりにトヨタのゆとりを感じさせる。

残念ながらトーションビームのFWDヤリスクロスに乗っていないので、比較はできないがE-fourのそれはこのセグメントのモデルとしては優秀な運動性能とそこそこの乗り心地を持っていると言って良いと思う。

ファミリーカーとしても満足できる収容能力


室内空間に関してもやはりヤリスの名は持つものの、コンパクトハッチと同一視してはいけない。遥かに快適な空間を持っていて、荷室のスペースも十分だからファミリーカーとしても満足できる収容能力と居住スペースを確保している。

そんなわけで、どこをどう切ってもこのセグメントのSUVとしては死角なし。要するにイチオシの1台である。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
おすすめ度:★★★★★

中村孝仁(なかむらたかひと)AJAJ会員
1952年生まれ、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾るクルマ好き。その後スーパーカーショップのバイトに始まり、ノバエンジニアリングの丁稚メカを経験し、さらにドイツでクルマ修行。1977年にジャーナリズム業界に入り、以来43年間、フリージャーナリストとして活動を続けている。また、現在は企業やシニア向け運転講習の会社、ショーファデプト代表取締役も務める。

《中村 孝仁》

特集

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