【プロショップ訪問記】サウンドステーション アンティフォン(石川県)ホームオーディオ&ホームシアターのノウハウをカーオーディオに活かすエクセレントなショップ | Push on! Mycar-life

【プロショップ訪問記】サウンドステーション アンティフォン(石川県)ホームオーディオ&ホームシアターのノウハウをカーオーディオに活かすエクセレントなショップ

北陸自動車道・金沢西インターを降りて市内方面へ約5分ほど走った石川県金沢市間明町1-29に居するサウンドステーション"アンティフォン"をご紹介しよう。同店はカーオーディオ、ホームオーディオ、ホームシアターの3つのジャンルを精通するプロショップだ。

カーオーディオ ショップ訪問記
【プロショップ訪問記】サウンドステーション アンティフォン(石川県)ホームオーディオ&ホームシアターのノウハウをカーオーディオに活かすエクセレントなショップ
  • 【プロショップ訪問記】サウンドステーション アンティフォン(石川県)ホームオーディオ&ホームシアターのノウハウをカーオーディオに活かすエクセレントなショップ
  • カー・ホームと数多くの製品が展示される明るい店内
  • カーオーディオ用の試聴デモボードも完備
  • ホーム展示は製品の実力と流行りを考慮して設置されている
  • アンティフォン代表 松居邦彦氏
  • シアターとハイエンドオーディオが視聴できる
  • ホームオーディオ試聴室に設置される各製品群
  • トリノフオーディオ・Aititude16を(DSP)を使用する

北陸自動車道・金沢西インターを降りて市内方面へ約5分ほど走った石川県金沢市間明町1-29に居するサウンドステーション"アンティフォン"をご紹介しよう。同店はカーオーディオ、ホームオーディオ、ホームシアターの3つのジャンルを精通するプロショップだ。

マイカーライフ特集「松居邦彦のカーオーディオリアル試聴記」「カーオーディオ そこんとこ実際ど~なのよ?」「音響整編の違いを体験してみた!」などに寄稿していただき、ご存知の方も多いと思う。プロショップ訪問記の取材で訪れたのは9年前。あらためてカーオーディオとホームオーディオの現状を訊いてみたいと久しぶりに伺った次第である。代表を務める松居氏は熱烈な音楽ファンであると同時に自らトランペットを吹くことも趣味とし学生時代、演奏とオーディオに夢中になっていく。2000年の秋、同地にアンティフォンを設立。コンサートホールやブライダルハウスの音響設計、PAオペレートなどプロの現場の音づくりに携わる。これらの経験を活かして「音」「映像」「照明」を含め住宅空間のプロデュースの活動に励んでいる。アンティフォンのHPを見ると施工実績が掲載されているのでカーオーディオを含めご覧いただきたい。

ホームオーディオとシアターの仕事と並行して創業当初からカーオーディオの音づくりに積極的に取り組んでいる。カロッツェリア "X" がデビューした頃から来たるべきシステム作りの提案。それはDSP(デジタルシグナルプロセッサー)を取り入れたマルチシステムである。パイオニアカーサウンドコンテストほか全国のコンテストで優勝と上位入賞を獲得。昨年は「第5回ハイエンドカーオーディオコンテスト」ディーラーデモカー部門にてポルシェ・マカンが優勝の栄冠に輝く。松居氏曰く『コンセプトは位相の整合を極めること。そして音楽性を重んじて楽しめる音創りでなければならない』と力説。高性能DSP内蔵ナビAVIC-CL902XSllを主軸としてスピーカーにダイヤトーン・DS-SA1000。サブウーファーにSW-G50を選択。フロントステージを駆動するパワーアンプはモスコニを搭載。近年、マニアの間ではフロント3ウェイ構成が主流となったきた感があるが、2ウェイのよいところは3ウェイに比べ、クロスオーバーが少ない。すなわち中音域のバンドパスがないのでユニット自体の持ち味の音色をスムーズに表現することが可能だ。ただウイークポイントも見え隠れするが、そこはDSPの機能を駆使して追い込む。位相特性を整えるという手法は会場のような大きなフィールドやスタジオ等の音響処理から派生した技術だが、これらのタイムアライメント技術は狭い車室内(ニアフィールド)でも威力を遺憾なく発揮してくれる。DSPはリスニングエリアの弱点を大幅に改善できるだけでなく音質面でも大きなメリットがあると想像に硬くない。

さて取材同日、試聴室でアナログレコード(Miles Davis/Kind of Blue)を聴かせていただいた。ホームオーディオを愛好する人はセッティングされた機材に驚くはずだ。イタリアのソナス・ファーベール「リリウム」が鎮座する。このスピーカーを精緻に駆動するために選ばれたパワーアンプはスイスのFMアコースティックス(プリアンプもFMアコースティックスを使用)。プリとパワー間にセットられているトリノフ(Aititude16)は独自のデジタル技術を駆使した3D音響を綿密に制御調整できる素晴らしいDSPマシン。録音スタジオなどプロオーディオ業界で名を知れた存在であり日本ではNHKほか著名なスタジオに納入実績がある。近年ではコンシューマー用として製品化されていて専用アプリを用いてスムーズな調整を可能としている。

松居氏は常に音楽を敬愛し、オーディオという分野(ホームオーディオ、ホームシアター、施設の音作り)に精通、高いスキルを蓄積して、カーオーディオの音づくりに取り組む。一般的なコンシューマーのオーディオに限定するのではなく、先進のシアターや会場といったフィールドでのノウハウを備え持つ。そしてデジタルサウンドの再生と対比するアナログサウンドに詳しい。培ってきた多くのスキルはユーザーカーの音づくりに活かされているのだ。カーオーディオとホームオーディオの楽しさを伝える貴重なショップでありエキスパートとして腕をふるってくれる。

《永松巌》

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