ソースユニットにこだわると、カーオーディオはもっと楽しくなる!? 第2回「ハイエンドメインユニット」で楽しむ! | Push on! Mycar-life

ソースユニットにこだわると、カーオーディオはもっと楽しくなる!? 第2回「ハイエンドメインユニット」で楽しむ!

「音楽を何で流すか」、ここのところにフォーカスして考察を進めている当短期集中特集。第1回目となる前回は、一般的な「AV一体型ナビ」のソースユニットとしてのポテンシャルについて分析した。それに引き続いて今回は、「ハイエンドナビ」に焦点を当てていく。

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三菱電機・ダイヤトーンサウンドナビ
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「音楽を何で流すか」、ここのところにフォーカスして考察を進めている当短期集中特集。第1回目となる前回は、一般的な「AV一体型ナビ」のソースユニットとしてのポテンシャルについて分析した。それに引き続いて今回は、「ハイエンドナビ」に焦点を当てていく。

『サイバーナビ』は、「ソースユニット」として特別な力を発揮!?

前回にも軽く触れたが、「AV一体型ナビ」はカーオーディオメインユニットとして捉えたとき、2タイプに分類できる。1つが「一般的なモデル」で、もう1つが「ハイエンドナビ」だ。両者の違いはズバリ「高度なDSPが搭載されているか否か」。そして後者に該当するのは以下の3シリーズだと説明した。三菱電機の『ダイヤトーンサウンドナビ』、カロッツェリアの『サイバーナビXシリーズ』、そして同じくカロッツェリアの『サイバーナビ』だ。

ちなみに『ダイヤトーンサウンドナビ』と『サイバーナビXシリーズ』については、音響パーツの選定や搭載する音響技術にもこだわりが満載されていて、カーオーディオ機器として一層の高音質化が果たされている。この2機種は価格的にも頭1つ抜けた存在だが、「ハイエンドカーオーディオユニット」としての完成度も滅法高い。

しかしながら実は、「ソースユニット」として見たときには『サイバーナビ』がもっとも凄味を発揮する。なぜならば、『サイバーナビ』には他にはない特別な機能が搭載されているからだ。

なお、『サイバーナビ』が特別な機能を持てている理由は、当機が「大容量通信を利用可能とするネットワーク環境を手軽に構築できるから」だ。で、ネットワーク環境を築くのには2通りのやり方がある。1つは車載専用の通信端末である『ネットワークスティック』を用いて実行する方法で、もう1つはモバイルWi-Fiルーターやスマホ等を使ってWi-Fiテザリングにて接続する方法だ。

YouTubeをブラウザを介して楽しめ、自宅のブルーレイレコーダーとも繋がれる!

ちなみに、より特長が活きてくるのは前者のやり方を実行したときだ。というのもこの『ネットワークスティック』を活用すると、車載向けの新通信サービス『docomo in Car Connect(ドコモインカーコネクト)』が利用可能となる。そうすると、『サイバーナビ』をWi-Fiスポットとしても使えるようになる。つまり、車内でスマホやタブレット、そしてパソコンでネットと繋がり放題となる。愛車が“ネット基地”化するというわけだ。

さて、『サイバーナビ』だけのスペシャルな音楽ソースについて説明していこう。当機は「ネットワーク環境を手軽に構築できる」ことにより、次の2つの機能が実現された。1つが『ストリーミングビデオ』でもう1つが『レコーダーアクセス』だ。

『ストリーミングビデオ』とはすなわち、YouTubeをブラウザを使って楽しめるというものだ。ちなみにナビ画面にYouTubeを映し出す方法としてスタンダードなのは、“ミラーリング”だ。ナビにHDMI端子が備わっていれば、それにスマホ等を接続することでYouTubeをモニターに映し出せる。だがこのとき動画の選択等の操作はスマホ画面で行うしかない。しかし『ストリーミングビデオ』では、ナビ画面上でスムーズに操作できる。

そしてもう1つの『レコーダーアクセス』では、ネットを介して自宅のブルーレイレコーダーにアクセスできるようになる。レコーダーに録り溜めたテレビ番組を車内で存分に視聴できる。しかもそのレコーダーでBS放送やCS放送が観られるのであれば、『サイバーナビ』画面でもそれらの番組のリアルタイム視聴も可能となる。つまり、自宅の映像環境をほぼそのまま車内に持ち込めるというわけなのだ。

『ダイヤトーンサウンドナビ』は“総合力”で勝負!

その上でさらに、『サイバーナビ』ではもう1つ、『ミュージッククルーズチャンネル』という音楽ストリーミングサービスも利用可能だ。ちなみに当サービスは音楽ソースとしてはラジオに近いが、流れる曲の傾向はユーザーが設定できる。しかもそれをいつでも変化させられる。なお当機能は『サイバーナビXシリーズ』でも楽しめる。

また、これら「ハイエンドナビ」では“ハイレゾ音源”の再生も可能だ。ちなみに『ダイヤトーンサウンドナビ』だけは、サンプリング周波数が41.1kHzにダウンサンプリングされるのだが、量子化ビット数は24bitが保たれるので“ハイレゾ音源”の良さは十分に堪能可能だ。

なお『ダイヤトーンサウンドナビ』は、DVD再生時にも力を発揮する。5.1chのサラウンドコンテンツに対応し、サラウンド効果を一層引き上げる音響機能も搭載している。しかし当機の特長がもっとも示されるのはやはり、「チューニングユニット」として見たときだ。世界でただ1つ当機だけが得ている独自機能「マルチウェイ・タイムアライメント」が積まれているからだ。これは、ツイーターとミッドウーファーの信号を同一回線で伝送する場合でも個別制御が可能となるというものだ。これを活用すると例えば、スピーカーは純正のままでしかも配線を引き直さなくてもツイーターとミッドウーファーを詳細にコントロールできるようになる。“ナビを換えただけ”で本格的なチューニング機能の運用が可能となるのだ。

また『ダイヤトーンサウンドナビ』には、モニターが高精細でかつ光の反射にも強いというスペシャリティも備わっている。太陽光が当たっても画面が観づらくなることがほぼない。メインユニットとしての総合力はなかなかに高い。

さて次回は、オーディオメインユニットの「ソースユニット」としての能力分析を行う予定だ。お楽しみに。

《太田祥三》

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