「注目カーオーディオ・ブランド」クローズアップ! 各社の実力と魅力を展望! 第10回“アークオーディオ”編 | Push on! Mycar-life

「注目カーオーディオ・ブランド」クローズアップ! 各社の実力と魅力を展望! 第10回“アークオーディオ”編

世界の有名カーオーディオブランドを1つ1つ取り上げ、各社ならではの魅力を探ってきた当特集。その第10回目となる当回では、2020年モデルが出揃ったばかりの実力アメリカンブランド、“アークオーディオ”をフィーチャーする。

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アークオーディオ・KSシリーズ
  • アークオーディオ・KSシリーズ
  • アークオーディオ・アークシリーズ
  • アークオーディオ・PS8-50(パワーアンプ内蔵DSP)

世界の有名カーオーディオブランドを1つ1つ取り上げ、各社ならではの魅力を探ってきた当特集。その第10回目となる当回では、2020年モデルが出揃ったばかりの実力アメリカンブランド、“アークオーディオ”をフィーチャーする。

特にパワーアンプに名機が多々。フラッグシップ『SEシリーズ』はロングセラーを継続中!

“アークオーディオ”は、多々ある北米ブランドの中にあって際立って個性を発揮しているメーカーの1つだ。どちらかと言えばパワーや切れ味を強みとする会社が多い中、同社は濃厚かつ緻密なサウンドを持ち味とする製品を多々擁し、Hi-Fi志向のユーザーからの支持率が高い。

早速、ラインナップを見ていこう。まずはパワーアンプから。同社はパワーアンプをはじめ、スピーカー、サブウーファー、さらにはプロセッサーやラインドライバーまで幅広く製品を用意する総合カーオーディオブランドであるが、とりわけパワーアンプに名機が多い。

フラッグシップは、ご存知、『SEシリーズ』だ。“SE”とは“シグネチャー・エディション”の略で、巨匠ロバート・ゼフ氏入魂の作であることを意味している。多くのハイエンドユーザーから選ばれ続けてきた、カー用パワーアンプの傑作の1つだ。

同シリーズは現在、計4モデルでラインナップが構成されている。品番の最後に“TRAD”と付くモデルが3種(4chモデル×2機種、2chモデル×1機種)、そして品番の最後に“ADVANCED”と付く4chモデルが1機種の計4モデルが顔を揃える。価格は唯一の2chモデルである『2150SE-TRAD』が35万円(税抜)で、4chモデルのトップエンド機『4200SE-TRAD』が47万円(税抜となっている。

なお『SEシリーズ』には独特のハイブリッドクラスA回路が搭載されていて、そこのところがこれならではのサウンドクオリティを引き出すキモとなっている。手応えあるハイエンドパワーアンプをお探しならば、当シリーズの音も機会を見つけて体験すべきだ。

新たなハイグレードパワーアンプ『アークシリーズ』が新登場!

そしてこれに続くモデルとして、注目すべき新シリーズが投入された。その名は『アークシリーズ』だ。これまでスピーカーにその名を冠するモデルがあったが、今年からはパワーアンプにも同名のニューラインが加わえられたというわけだ。なお、当シリーズの各機もロバート・ゼフ氏によって設計されている。

ちなみに当ラインの各モデルには、D級回路が搭載されている。で、昨今は、D級アンプというと小型化が果たされることが多いが、当機ではそれは目指されていない。ひたすら高音質が徹底追求されているのだ。大型の高周波スイッチング電源、超低ESR、大容量電源ストレージコンデンサー等々が惜しげもなく投入され、高解像度かつハイスピードなサウンドが楽しめるモデルに仕上げられているという。製品構成は3機。2chモデルの『ARC1000.2』(税抜価格:15万5000円)、4chモデルの『ARC1000.4』(税抜価格:15万円)、6chモデルの『ARC1000.6』(税抜価格;17万円)、これらが用意されている。

なお当シリーズの各モデルには、2006年以降に発売された同社のすべてのパワーアンプに採用されている“マイクロプロセッサー”も搭載ずみだ。当プロセッサーは、音質管理、温度管理、ショート管理等を行うためのもので、万一内部で何らかのトラブルが発生した際には、どこに問題があるのかをインジケーターで知らせてくれる。また修理時にもこのマイクロプロセッサーにアクセスすることで、どこに異常があるかを知れるという(サービスマン接続専用)。信頼性の確保にも余念がない。

パワーアンプはあと2シリーズある。久々にモデルチェンジされたミドルグレードパワーアンプ『KSシリーズ』と、上級エントリーモデルというべき『XDiシリーズ』とが名を連ねている。

スピーカーには2ラインがプラスされ、バリエーションが一層多彩に!

続いてはスピーカーについて見ていこう。スピーカーも、このタイミングで製品バリエーションが拡充されている。これまでは『ブラックシリーズ』と『アークシリーズ』との2ライン体制だったところに、新たなトップエンド機と、最廉価モデルとが加わり、レンジが一層広がった。

新たなトップエンド機とは、『RSシリーズ』だ。なお当シリーズにはコンポーネントキットの用意はなく、各スピーカーユニットが単品(ペア)でラインナップ。用意されているモデルは以下のとおりだ。ツイーター『RS1.0』(税抜価格:7万2000円)、ミッドレンジ『RS3.0』(税抜価格:8万4000円)、ミッドレンジ『RS4.0』(税抜価格:9万6000円)、ミッドウーファー『RS6.0』(税抜価格:11万2000円)。各機の品番に付けられている数字はそれぞれ、ユニットの口径(インチ)を表している。人とは違う新しいハイエンドスピーカーを欲している方は、当シリーズにご注目を。

そしてもう1つのニュースピーカーとは、セパレート2ウェイコンポーネントキットである。『XDi 6.2』(税抜価格:3万8000円)だ。より手頃な“アークオーディオ”スピーカーが欲しいという声がかねてからあり、それに応えるべく新たに日本市場への投入が決定されたとのことだ。価値ある入門機を求める層の、格好のターゲットとなりそうな好機だ。

また、DSPにも新製品が登場している。従来機『PS8』(税抜価格:15万2000円)に加えて、上級機『PS8-PRO』(税抜価格:17万円)が新登場した。なお当機では、ADコンバーターにもこだわりが注入されていて、ソースユニットのアナログ出力を接続したときでも当機ならではの高音質が楽しめる。

ますます中身が濃くなり魅力が高められた“アークオーディオ”。2020年のカーオーディオシーンで、一層大きな存在感を放つであろうことは確かだ。要チェック。

《太田祥三》

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