BMW 4シリーズクーペ 次期型、プロトタイプの画像…開発テストは最終段階に | Push on! Mycar-life

BMW 4シリーズクーペ 次期型、プロトタイプの画像…開発テストは最終段階に

◆「M440i xDriveクーペ」は374hpの3.0リットル直6ターボ
◆48Vのマイルドハイブリッド
◆コーナリング性能を引き上げるMスポーツ・ディファレンシャル

自動車 ニュース
BMW 4シリーズ・クーペ 次期型のプロトタイプ
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BMWは4月29日、次期『4シリーズクーペ』(BMW 4 Series Coupe)のプロトタイプ車両の画像を公開した。現在、開発テストは最終段階にあるという。

次期4シリーズクーペでは、全体的な車両コンセプトやデザインと同じく、シャシーテクノロジーも、かつてないほど個性的な構成となっている。 BMWによると、2ドアクーペのプロポーション、エアロダイナミクス特性、重量配分は、爽快でダイナミックなパフォーマンスに重点を置いたシャシーのセットアップの理想的なベースになるという。

新型『3シリーズセダン』と比較すると、次期4シリーズクーペ独自のプロフィールが、明確に強調されている。たとえば、空気抗力係数は0.015下回る。さらに、57mm背が低い。その結果、重心高は路面に21mm近くなった。新型3シリーズセダンよりもフロントはネガティブキャンバーとし、リアのトレッドは23mm拡大。これらにより、ハンドリング特性を向上させているという。

サスペンションは、フロントがダブルジョイントのスプリングストラット、リアが5リンクだ。ダンパーは、無段階可変式ダンパーの硬さをスプリングストロークに応じて、プログレッシブに調整する。

「M440i xDriveクーペ」は374hpの3.0リットル直6ターボ

クラス最高のドライビングダイナミクスを追求した最上位グレードとして、「M440i xDriveクーペ」が設定される。3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンは、Mパフォーマンスオートモビルによる専用チューンが施される。その結果、欧州仕様の場合、最大出力は374hpを獲得する。

「Mスポーツブレーキ」や前後異径サイズのタイヤを備えた18インチMアルミホイールも装備される。市街地走行からサーキットに至るまで、直感的なブレーキ操作に応え、卓越したブレーキパフォーマンスを発揮する。このシステムは短いペダルストロークと明確なプレッシャーポイントが特長のスポーティなセットアップが施されている。ブレーキング時の熱に対する耐性が高く、高い制動能力を実現する。さらにM スポーツブレーキは、よりダイレクトなブレーキシオと分離型油圧回路で設計されたフロント4 ピストン式固定キャリパー、リアシングルピストン式フローティングキャリパーを装備している。

48Vのマイルドハイブリッド

また、この3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンには、48Vのマイルドハイブリッドが導入される。エンジンの負荷を軽減し、出力を向上させるのに役立つ。非常に強力な48Vスタータージェネレーターとバッテリー(二次電池)を採用することにより、ブレーキ時に回生したエネルギーを、電力としてバッテリーに蓄える。48Vスタータージェネレーターは、11hpの追加パワーを発生する。この電力が、加速時などにエンジンをアシストする駆動力を生み出す。

48Vスタータージェネレーターは、エンジンをアシストする電気駆動ユニットのように作動し、エンジンを可能な限り、効率的な範囲内で作動できるようにする。 一方、電動オーバーブースト機能は、フルスロットルで加速するときに、ダイナミックなパフォーマンスを可能にするという。

また、48Vスタータージェネレーターは、エンジンの自動停止と再始動が行える。非常に少ない振動でエンジンを停止し、よりスムーズに再始動できるというメリットがある。これにより、ドライブトレインからエンジンを切り離すことなく、高速道路を走行する場合など、低負荷時にコースト(惰性走行)モードでエンジンを完全に停止することができる。

コーナリング性能を引き上げるMスポーツ・ディファレンシャル

M440i xDriveクーペのパワーは、8速AT「ステップトロニック」とインテリジェントな全輪駆動システム「xDrive」によって、路面に伝えられる。「M スポーツ・ディファレンシャル」は、リアディファレンシャルに一体化された電子制御式無段階可変ロッキング機能を採用し、トラクションとコーナリング性能を向上させる。さらに、アクティブ・ディファレンシャル・ロック機能が、走行安定性と俊敏性を高める効果を発揮する。

また、DSC (ダイナミック・スタビリティ・コントロール)システムを通じて、コーナリング中のカーブ内側と外側のホイール間の回転数差の制限を精密に制御することにより、あらゆる走行状況において、駆動力の伝達を最適化する。電気モーターによって生成される差動ロック機能により、最大1500 Nm の駆動トルクを、回転が速い方のホイールから回転が遅い方のホイールへと移すことができる。

例えば、高速でカーブを走行する場合、アンダーステア傾向が生じると大きな障害になる。そのために、グリップを失って空転ぎみになっているカーブ内側のホイールの路面に伝えることのできない駆動力を、ブレーキを作動させて無力化させるのではなく、意図的にカーブ外側のホイールに配分する。そうすることで、車両はダイナミックにカーブに進入し、駆動トルクをスポーティな走りのために利用できるという。

《森脇稔》

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