カーオーディオ製品の“取り付け”にまつわる疑問に答えます! Part3「ツイーター」の取り付け時の手間について | Push on! Mycar-life

カーオーディオ製品の“取り付け”にまつわる疑問に答えます! Part3「ツイーター」の取り付け時の手間について

カーオーディオ製品の取り付けはなかなかに手間が掛かる。しかも正しく取り付けないと製品の性能を引き出せない。ゆえにプロの力を借りるべきなのだが、工賃が発生することとなり、そこのところに少なからず“分かりにくさ”を覚えているドライバーもいるようだ。

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ツイーターの取り付け例(製作ショップ:ブリーズ<奈良県>)。
  • ツイーターの取り付け例(製作ショップ:ブリーズ<奈良県>)。
  • ツイーターの取り付け例(製作ショップ:サウンドウェーブ<茨城県>)。

カーオーディオ製品の取り付けはなかなかに手間が掛かる。しかも正しく取り付けないと製品の性能を引き出せない。ゆえにプロの力を借りるべきなのだが、工賃が発生することとなり、そこのところに少なからず“分かりにくさ”を覚えているドライバーもいるようだ。

その、取り付けにおいての“分かりにくさ”を解消するための解説をお届けしている当短期集中特集。第3回目となる今回は、「ツイーター」の取り付け時に発生する手間について考察していく。

コストを低く抑えたい、かつ見た目も変えたくないという場合には…。

さて、交換しようとするスピーカーが「セパレート2ウェイスピーカー」だった場合には、「ツイーター」の取り付けにおいても工賃を計上する必要性が生じる。しかし、「ツイーター」の取り付けに関しては、工賃を抑える方法も存在している。

ちなみに、「ツイーター」の取り付け方法は主には3とおりある。1つは、「純正位置に埋め込む」というやり方で、2つ目は「ダッシュボードの上に置く」という方法。そして3つ目が「Aピラーまたはドアミラー裏に“カスタムインストール”する」という方法だ。

それぞれの手間の掛かり具合を解説していこう。まずは1つ目の「純正位置に埋め込む」方法についてから。

これに関しては、それが前提となっているモデルであれば、取り付け費用を比較的に低く抑えられる。しかも、見た目も変わらない。費用をコンパクト化させかつルックスも変えたくないという場合には、「純正位置」は「ツイーター」の取り付け場所として最有力候補と成り得る。

ただし、純正位置に収めることが想定されていないモデルの場合はそうもいかない。「ツイーター」がスペースに収まらなかったら、むしろ大がかりな改造が必要となるからだ。

というわけで、もしも「ツイーター」を純正位置に収めたいと思うのであれば、それを想定している製品の中から購入モデルを選択しよう。なお、「車種専用スピーカー」であれば、純正位置に収められる可能性がかなり高まる。純正位置への取り付けにこだわるならば、愛車に適合する「車種専用モデル」の有無をまずは調べてみよう。気になるブランドから「車種専用モデル」がリリースされていればしめたものだ。要チェック。

条件が揃うなら「ダッシュボードの上」もおすすめ!

続いて2つ目として挙げた「ダッシュボードの上に置く」という取り付け方法について説明していく。このやり方は音的にメリットがあり、かつ工賃も掛かりにくい。音的な利点とは、「ツイーターから放たれる音を直接聴けること」だ。純正位置に埋め込む場合と比べて、音のヌケが良くなる。そして大きな加工も必要ないので、費用も比較的に少なくてすむ。

ただし、これについても条件がある。しかも条件は2つある。まず1つ目は、「取り付け用の“マウント”が付属していること。または汎用の“マウント”が使えること」だ。“マウント”とはつまりは“台座”だ。ダッシュボードの上に取り付けるための“台座”が用意されていれば(汎用品が使えれば)、固定は“両面テープ”で行える。そうであれば車体側にダメージを与えることもなく、簡単に「ツイーター」を設定できる。

そして2つ目の条件とは、「ダッシュボードが水平、もしくはそれに近い形状であること」だ。ツイーターを取り付けるための“マウント”は、上下方向に角度調節が行えない場合が多い。一部、それが可能な“マウント”もあるが、そうであっても可動範囲はそれほど大きくはなかったりもする。だとすると、ダッシュボードの左右の端の部分が極端に傾いている場合には、「ツイーター」が変な方を向いてしまう。

そうなると音的には不利だ。「ツイーター」はリスナーに正対させるか、それに準じた角度が良いとされている。そうすることでより多くの音情報を得られるからだ。さらには、反射の影響も少なくてすむ。しかし極端に下を向いてしまったりすると、得られる情報量が減衰するし、反射の影響も受けやすくなる。もしも愛車のダッシュボードが大きく傾いていたら、“マウント”を加工するか、もしくは諦めて他の方法を探った方がいいだろう。

“カスタムインストール”しても、案外低コストですむ!?

対して、3つ目の方法である「Aピラー、またはドアミラー裏に“カスタムインストール”する」という選択肢は、他の2つと比べると多くの費用が掛かりがちとなる。

しかし、音的にはアドバンテージが大きい。まず“Aピラー”の場合は、「ツイーターを高い位置に取り付けられること」がメリットとなる。人間の耳の感度は高音に対しての方が敏感だ。その高音が高い位置から聴こえてくると、チューニング次第が上手くいくと中低音も高い位置から発せられているかのように錯覚する。結果、サウンドステージが目の前に現れる。運転しているときには視線は前を向いている。その視線の先から音楽が聴こえてくると、心地良さも増大する。

また、“ドアミラー裏”に取り付けた場合にもある程度高さが稼げるので、サウンドステージが高くなる。そしてその上で、「サウンドステージの横幅」も表現しやすくなる。特に運転席側の「ツイーター」が自分に対して手前に来る分、自分から見たときの角度が開く。つまり物理的に音の出所がより左右に開くので、結果、音場も横方向により広がる、というわけなのだ。

そして“カスタムインストール”する場合には、角度設定も自在に行える。「ツイーター」の角度決めはシビアに行うべきだ。“Aピラー”または“ドアミラー裏”に埋め込む場合には、ベストな角度で取り付けられる。

だが、取付工賃はそこそこ掛かる。純正パネルを何らか加工する必要が出てくるからだ。とはいえ、ドアパネルを加工するのと比べたら、案外リーズナブルに収まるはずだ。なので、より良い音を得たいと思ったときには“カスタムインストール”も視野に入れ、見積もりだけでも取ってみよう。イメージしているよりも低予算で収まるかもしれない。確認する価値は大きい。

ちなみに言うと、“ドアミラー裏”の方が低予算で収まる可能性は高まる。“ドアミラー裏”の方が純正パネルが小さいので、加工も小規模ですむからだ。参考にしていただきたい。

今回はここまでとさせていただく。次回は「サブウーファー」を導入しようとするときに発生する取り付けの手間について深掘りしていく。お楽しみに。

《太田祥三》

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