“ソースユニット”のトレンドを大分析! Choice 04 “DAP”考察 | Push on! Mycar-life

“ソースユニット”のトレンドを大分析! Choice 04 “DAP”考察

メディアから音楽信号を読み取り、それをシステムへと送り込む役割を果たす“ソースユニット”。皆さんはそれに何を使っているだろうか。かつてならば車載機しか選択肢がなかったが、現在は非車載機が使われることも多くなってきた。チョイスの幅が広がっているのだ。

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“DAP”の搭載例(製作ショップ:サウンドワークス)。
  • “DAP”の搭載例(製作ショップ:サウンドワークス)。
  • デジタルコアキシャルケーブルの一例(チェルノフケーブル)。

メディアから音楽信号を読み取り、それをシステムへと送り込む役割を果たす“ソースユニット”。皆さんはそれに何を使っているだろうか。かつてならば車載機しか選択肢がなかったが、現在は非車載機が使われることも多くなってきた。チョイスの幅が広がっているのだ。

さて、さまざまある選択肢のそれぞれのメリットについて考えている当短期集中連載。当回では“DAP”について考察していく。

■クルマの中で“ハイレゾ音源”を聴くための必需品として普及!

最初に、“DAP”とは何なのかをおさらいしておこう。“DAP”とは、“デジタル・オーディオ・プレーヤー”の略で、読み方は“ダップ”、または“ディーエーピー”。基本的には携帯タイプの機器のことを指していて、“ポータブルデジタルオーディオプレーヤー”と呼ばれることもある。

で、“DAP”はここ数年、カーオーディオでも盛んに使われるようになってきた。その理由はズバリ、「“ハイレゾ音源”を車内で聴くため」だ。今でこそ“ハイレゾ音源”を再生可能なAV一体型ナビが増えてきたが、数年前には車載機で“ハイレゾ音源”を再生できる機器がなく、選択肢は“DAP”しかないという時期が続いた。結果、主にハイエンドカーオーディオ愛好家の間で“DAP”は一気に広まっていった。

その後、“ハイレゾ音源”が再生可能な車載ユニットが徐々に登場し始めるのだが、それでも“DAP”の使用率は落ちず、むしろ増えていく傾向も伺えた。

その理由は以下のとおりだ。「高音質モデルが続々と登場したから」だ。“ポータブルオーディオ”の流行とともに“DAP”のハイエンド化が進み、音質性能がどんどん高められていくこととなり、数十万円もするような高額モデルも珍しくなくなった。そういったモデルは確かに音が良く、特にサウンドコンペティターたちから絶大に支持された。こうして、「音にこだわるのなら“DAP”」という図式が定着していったのだ。

■“ハイレゾ音源”を再生可能な車載機が増え、“DAP”人気に陰りが…?

しかしここにきて、特に一般カーオーディオユーザーの間では、その支持率は徐々に下がり始めてきてもいる。“ハイレゾ音源”を再生可能な車載機が増えてきたからだ。特に、AV一体型ナビでこれに対応するモデルが増加している。結果、「車載機でも“ハイレゾ音源”が再生できるのであればそれを使った方が使い勝手が良い」、そう考えるドライバーが増えてきた。

車載機ならば、エンジンをスタートさせれば自動で起動する。そして起動し終わったら運転しながらでも選曲、再生の操作を行える。だが“DAP”ではそうはいき難い。機種によっては立ち上がるのに多少の時間がかかる場合もあり、選曲操作等もタッチパネルをしっかり見ながらでないとやりにくいので、走りながらの操作がしにくい。クルマに乗り込んだ後、“DAP”での再生をスタートさせるまで走り出せなかったりもする。

とはいえ、やはり音にこだわるのであれば高級“DAP”は魅力的だ。ゆえに特にサウンドコンペティターたちの間では、高級“DAP”の人気は依然根強い。とことん高音質を追求しようとするのなら、“DAP”は“ソースユニット”としての候補の筆頭となり得ている。

なお、ハイエンドカーオーディオにおいては、“DAP”は“DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー”とデジタル接続されることが一般的だ。ハイエンドカーオーディオでは音楽信号のデジタル処理が不可欠となるので、そのために外部“DSP”を使っている場合、“DAP”からの音楽信号をデジタルのまま取り込んだほうが状況をシンプル化できる。ゆえにデジタル接続が主流となっている、というわけなのだ。

■すでに“DAP”を所有しているというのなら、それを車内で使わないと損!?

ところで、「高性能な“DAP”をすでに所有しているけれどクルマの中では使っていない」という方もいるかもしれない。そのような方には、それの車内での使用を強くおすすめしたい。持っているものを有効活用しない手はないからだ。

なおその場合は、“DSP”とのデジタル接続にこだわる必要はない。というのも、高級“DAP”ユーザーなら知っているとおり、“DAP”は高性能になればなるほどヘッドフォン端子から出力される音の質が高い。なので、ヘッドフォン端子とメインユニットのAUX端子とをピンケーブルで接続しても、それを高音質で楽しむことが可能だ。そのような接続方法であっても、高音質“ソースユニット”として十分に機能する。

または、車載用“外部DAC”とデジタル接続して、そこからのアナログ出力をAUX端子に入力するという方法もある。使用している“DAP”のタイプによっては、このような方法を取ることでさらなる高音質化が図れたりもする。

ただ、ハイエンドカーオーディオシステムの構築も視野に入れるのであれば、外部“DSP”と組み合わせてみても面白い。スピーカーをグレードアップさせ、外部パワーアンプのチョイスにもこだわりながら“DSP”を中心にシステムメイクしていくと、どっぷりとカーオーディオの楽しさを満喫できる。

さらには、使用するデジタルケーブルにもこだわると、楽しみの幅がさらに広がる。デジタルケーブルも、モデルによって音質性能が異なる。ケーブル選びからあれこれ吟味すると、“DAP”を投入する楽しさがさらに深まる。参考にしていただきたい。

“DAP”に関する考察は以上だ。次回も“ソースユニット”についての考察を続行する。お楽しみに。

《太田祥三》

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