初めての「スピーカー交換」。楽しみ方、全部教えます! Part 5「ツイーターはどう付ける?」 | Push on! Mycar-life

初めての「スピーカー交換」。楽しみ方、全部教えます! Part 5「ツイーターはどう付ける?」

「クルマの中でもっと良い音を聴きたい」そう考えたときの最善手の1つ、「スピーカー交換」をおすすめする短期集中連載をお届けしている。その第5回目となる今回は、ツイーターをどのように付けると良いのかを詳細に解説していく。

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市販スピーカーの一例(ロックフォード・フォズゲート T1675-S)。

「クルマの中でもっと良い音を聴きたい」そう考えたときの最善手の1つ、「スピーカー交換」をおすすめする短期集中連載をお届けしている。その第5回目となる今回は、ツイーターをどのように付けると良いのかを詳細に解説していく。

■“純正位置”に収められるツイーターなら“隠して”セットできる!

今回は主に、比較的にコストが掛からない取り付け方を紹介していく。

リーズナブルに取り付けられる方法は、主には2つある。1つが「純正位置に装着する方法」で、もう1つが「ダッシュボードの上に置く方法」である。

ただし、「純正位置に装着する方法」は、簡単にできる場合とそうでない場合とがある。車種専用モデルではほとんどが純正位置に問題なく装着でき、簡単装着をうたうモデルでも純正位置にすんなりと収まる場合が多い。しかし大ぶりなモデルは簡単には収まらない。どうしても収めたいとなると、むしろ大がかりな改造が必要となることもある。もしも、ツイーターを隠したいと考えるならば、ツイーターが愛車の純正位置に簡単に取り付けられるタイプであることを、事前にしっかりと確認しておこう。

ところで、ひと口に“純正位置”とは言っても、車種によって場所が異なる。ちなみに国産車では、「ダッシュボードの左右の奥」であるケースが多く、一方、欧州車では「Aピラーの中」や「ドアミラーの裏」に設定されている車種も多い。ちなみに、「Aピラーの中」および「ドアミラーの裏」は、音質的にはアドバンテージがある。その詳細は改めて解説するが、もしも愛車のツイーターの“純正取り付け位置”がそれらだった場合は、状況としてはラッキーだと考えていい。その位置に収められるスピーカーをチョイスすれば、取り付けコスト的にも音質的にも、得られる利点が大きくなる。

■“反射音”を聴く割合が増えると、音響的には不利?

対して、“純正位置”が「ダッシュボードの左右の奥」だった場合には、音的には少々ビハインドを背負うこととなる。その場合、ツイーターは上向きで取り付けられることになるのだが、このように取り付けるとサウンドの制御がなかなかに難しくなるのだ。なぜならばツイーターから放たれた音がダイレクトにリスナーの耳に届かないからだ。リスナーはどこかしらに反射した音を聴くことになるので、その意味では状況はシンプルではない。音像がシャープでなくなったり、音色が変化したり、ということが起こりやすくなってしまうのだ。

ちなみに、“カーオーディオ・プロショップ”ならば、特にプロセッサーを組み込んだシステムにおいては上記のような音的な不利を極力抑え込むことも可能だ。やはりこのように、「スピーカー交換」はプロに依頼したほうが安心感が高まる。

さて続いては、もう1つのコストが掛かりにくい取り付け方法である「ダッシュボードの上に置く方法」について解説していく。

ところでこの方法は実は、音的にも案外メリットが大きい。利点は主に2つある。1つは「直接音を聴けること」だ。先にも解説したとおり、反射音が耳に入ってくる比率が高まるといろいろと弊害が発生しがちなのだが、ダッシュボードの上に置いた場合には直接音をかなり多く聴けるようになる。結果、音が反射することで発生する弊害が減る。音響的なコンディションを相当にシンプル化することができるのだ。

■「ダッシュボードの上に置く方法」では、物理的なサウンドチューニングも行える!

「ダッシュボードの上に置く方法」で得られるもう1つの利点は、「角度調整がしやすいこと」である。

高音は真っ直ぐ進もうとする性質が強い。ゆえに、ツイーターの向きを変えると聴こえ方も案外変わる。例えば、近い方のツイーターの音がきついと感じた時、近い方のツイーターの角度を少し振ると、きつさを緩和することができたりする。このように、物理的なチューニングも可能となるのだ。

そして「ダッシュボードの上に置く方法」は、とにもかくにも取り付け費用がリーズナブルに収まりやすい。マウントが同梱されていない製品の場合は取り付け方を工夫する必要があるが、手軽なスピーカーほどマウントが同梱されている率は高く、それを使えば固定は両面テープで行える。配線をダッシュボードの上に引っ張り出すのが多少面倒だったりするものの、基本的にはパネル類をカットする必要もない。

さて、これら“手軽”な取り付け方と比べてコストは多少掛かってしまうものの、もろもろ利点が大きい取り付け方法も存在している。それは“カスタムインストール”だ。多少の改造を伴うのだが、それを実行することで見た目を美しく仕上げられ、かつ、音的な利点も獲得できる。

具体的には大きく2つのやり方が存在している。1つは「Aピラーに埋め込む方法」、もう1つが「ドアミラー裏に埋め込む方法」以上の2つだ。

ちなみにこれら2つの取り付け方法は、改造を伴うとは言うものの、実はそれほど大がかりな改造でもなかったりする。特に「ドアミラー裏に取り付ける方法」の場合は、改造するエリアも少なくてすむ。というわけでツイーターの“カスタムインストール”は実は、ハードルはそれほど高くはないのだ。

なお、“カスタムインストール”の音的なメリットの詳細な解説は、次回でじっくりと展開する。「スピーカー交換」に興味を持っている方は、次回の当記事もお読み逃しのなきように。

《太田祥三》

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