ポルシェ マカンS に 改良新型、3.0ツインターボは354馬力に強化 | Push on! Mycar-life

ポルシェ マカンS に 改良新型、3.0ツインターボは354馬力に強化

◆新3.0リットルV6ツインターボは354ps、48.9kgm ◆最新のLEDヘッドライトなどでフェイスリフト◆デジタルコクピットに10.9インチのタッチパネルモニター

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ポルシェ・マカンS  改良新型
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ポルシェは12月11日、改良新型『マカンS』(Porsche Macan S)を欧州で発表した。

マカンSは、『マカン』シリーズにおける高性能グレードだ。マカンは2018年夏、2013年のデビュー以来、初の大幅改良を受けた。今回、その高性能グレードのマカンSにも、改良新型が登場している。

新3.0リットルV6ツインターボは354ps、48.9kgm

改良新型マカンSには、新開発の3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。ターボチャージャーはVバンクの内側に配置した。これにより、エンジンの燃焼室とターボチャージャーとの間の排気ガスの流れを短くし、レスポンスを引き上げた。新しいツインスクロールターボチャージャーは、低回転域で力強いトルクを発揮する。ツインスクロール技術では、排気ガスの流れを別々として、タービンホイールに連続的に供給する。新開発の3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力354ps/5400~6400rpm、最大トルク48.9kgm/1360~4800rpmを獲得する。従来比で、パワーは14ps、トルクは2kgm引き上げられた。オプションの「スポーツクロノパッケージ」では、0~100km/h加速が5.1秒と、従来比で0.1秒短縮した。最高速は254km/hに到達する。

さらなる走行性能を追求し、シャーシを再チューニングした。フロントアクスルにはアルミ製スプリングを採用し、ばね下重量を減らして、ステアリングの正確性や乗り心地を向上させる。「PTM」(ポルシェ・トラクション・マネジメント)も再チューニングを受けた。最新のアクティブダンパーコントロールシステムの「PASM」(ポルシェ・アクティブ・スタビリティ・マネジメント)、「PTVプラス」(ポルシェ・トルク・ベクタリング・プラス)が用意される。ブレーキも強化されており、「PCCB」(ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ)をオプション設定した。

最新のLEDヘッドライトなどでフェイスリフト

改良新型ではフェイスリフトが施され、最新のLEDテクノロジーを導入したLEDヘッドライトが標準装備される。「PDLS プラス」(ポルシェ・ダイナミック・ライト・システム・プラス)も選択可能。ヘッドライトの配光パターンを、走行状況に応じて最適に制御する。4灯式ウエルカムホームライトによって独特な外観を生み出すとともに、最適な照度によって路面を明るく照らすことができる。リアには新たに、立体的なLEDテールライトストリップを採用した。『パナメーラ』などポルシェの最新モデル同様、横一列につながる新デザインのテールランプが特徴で、4灯式ブレーキランプも新しい。

インテリアでは、ダッシュボードのデザインを変更した。『911』シリーズと共通の小径マルチファンクション「GTスポーツステアリング」をオプションで用意した。ステアリングホイールに、モードスイッチやスポーツレスポンスボタンを配置する。「スポーツクロノパッケージ」の一部として、設定される。

デジタルコクピットに10.9インチのタッチパネルモニター

また、改良新型には、最新のデジタルコクピットを採用した。10.9インチのタッチパネルモニターを新たに搭載する。従来の7インチから拡大されたフルHDタッチスクリーンが、新デザインのダッシュボードに組み込まれた。新開発の「ポルシェ・コミュニケーション・マネジメント」(PCM)を通じて、コネクティビティや多くのデジタル機能を提供する。インフォテインメントシステムのユーザーインターフェイスは、パナメーラや『カイエン』同様、カスタマイズできる。

「ポルシェコネクトプラス」を標準装備し、オンラインサービスとインターネットにアクセスすることが可能だ。リアルタイム交通情報表示を備えたオンラインナビゲーションも装備される。各デジタル機能は、ボイスコントロールなどで直感的に操作できる。オンラインナビゲーションと携帯電話接続システム、2つのオーディオインターフェイスとボイスコントロールを標準装備した。通信関連ではLTE通信モジュールとSIMカードリーダーを備えたポルシェコネクトプラスとWLANホットスポット、ポルシェコネクトサービスが主な標準装備となる。クラウドは常にアップデートされたデータをドライバーに提供し、素早く的確なルート計算を可能にする。「オフロードプレシジョンアプリ」も新採用され、起伏に富んだ地形の走行を詳細に記録し、録画をしてドライバーの技術向上を支援する。

改良新型には、最新の先進運転支援システム(ADAS)を採用する。新たに「トラフィックジャムアシスト」などの機能を「アダプティブクルーズコントロール」に統合した。60km/hを上限に作動し、快適でリラックスできるドライブ体験を提供する。このシステムでは、部分自動運転が可能。前走車に追従して、アクセルとブレーキを車両がコントロールし、加速と減速を半自動で行い、ドライバーは渋滞中および流れの遅い交通状況で走行レーンをキープすることができる。渋滞や低速時には、ステアリングの操舵の支援も行う。

《森脇稔》

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