「JLオーディオ」から新フラッグシップパワーアンプが“DSP”を内蔵して新登場! 実力を緊急テスト! <後編> | Push on! Mycar-life

「JLオーディオ」から新フラッグシップパワーアンプが“DSP”を内蔵して新登場! 実力を緊急テスト! <後編>

古くからシーンをけん引し続けてきた実力アメリカンカーオーディオブランドの1つである「JLオーディオ」から、高性能な“DSP”を搭載した新フラッグシップパワーアンプ『VXiシリーズ』が登場した。その実力と魅力について、試聴記を交えながら緊急リポートしている。

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JLオーディオ・VX600/6i
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  • JLオーディオ『VXiシリーズ』をコントロールする「TüN」。
  • JLオーディオ『VXiシリーズ』をコントロールする「TüN」の調整画面。
  • JLオーディオ『VXiシリーズ』をコントロールする「TüN」の調整画面。
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古くからシーンをけん引し続けてきた実力アメリカンカーオーディオブランドの1つである「JLオーディオ」から、高性能な“DSP”を搭載した新フラッグシップパワーアンプ『VXiシリーズ』が登場した。その実力と魅力について、試聴記を交えながら緊急リポートしている。

前回は主に、パワーアンプとしての実力を分析した。後編となる今回は、“DSP”の能力について詳細にお伝えしていく。


パワーアンプとしての実力は確か。しかも信号制御までワンボディで完結できる…。


JLオーディオ『VXiシリーズ』JLオーディオ『VXiシリーズ』JLオーディオ『VXiシリーズ』

前回は6chモデル『VX600/6i』を、新フラッグシップスピーカー『C7シリーズ』の2ウェイシステムおよび3ウェイシステムでテストした結果をお伝えした。その中で記したように、『VXiシリーズ』のパワーアンプとしての実力は至ってハイレベルだった。

そして単に音が良いだけにとどまらず、『C7』の3ウェイシステムを、250mm×168mm×54mmというコンパクトなワンボディで鳴らし切り、信号の制御までを1台で完結できることにも感心させられた。

そこのところも紛れもなく『VXiシリーズ』のストロングポイントの1つ。システムレイアウトに併せて必要なモデルを選べば、本格サウンドシステムをワンボディでまかなえる。近未来形のカーオーディオスタイルが具現化されていると言っていい。

さて、パワーアンプの実力と、コンセプトの斬新さはお分かりいただけたと思うのだが、その“DSP”の能力についてはまだほとんど何もリポートできていない。今回はそこのところを掘り下げて紹介していこうと思う。

最初に、先にディストリビューターであるイース・コーポレーションから発表されたニュースリリースに記載されていたことの中から、注目すべき点について補足して解説していく。

まずは、入出力について。入力は、RCA入力、ハイレベル入力、オプティカルデジタル入力(TOSLINK)を装備している。ハイレゾ音源にも対応し、最大192kHz/24bitのデータが入力可能だ(内部処理サンプリングレートは96kHz/24bit)。そして全モデルで出力端子も装備されている。2chプリアウトおよび、TOSLINK出力端子(96kHz/24bit)が備えられている。

システム拡張性も有し、さらには『VXiシリーズ』同士を連結することも可能。


JLオーディオ『VXiシリーズ』をコントロールする「TüN」。

注目したいのは出力端子だ。まずはRCA出力の存在が面白い。『VXiシリーズ』は1台でシステムを完結できるのが強みだが、後から何かを追加したくなることも当然あり得る。つまり『VXiシリーズ』には、それにも対応可能なフレキシビリティも備えられているのだ。当然ながら、内蔵“DSP”はRCA出力も含めて制御可能だ。6chモデルでは計8chが、8chモデルでは計10chをコントロールできる(モノchモデルでは計3ch)。

なおデジタル出力は、『VXiシリーズ』同士の連結時に力を発揮する。当シリーズの各機は、そのような使い方も可能となっているのだ(このことについては記事の最後で解説する)。

続いてはチューニング機能について、リリースにあったことの中から注目点をピックアップしていこう。ユニークなのは、操作を専用ソフトウェアインターフェース「TüN」(チューン)を使用して行うこと。そしてこの「TüN」は、パソコン、タブレット、スマートフォンのどれでも扱える。携帯端末で操作が可能であると、気になったときにいつでも触れるという利点が得られるが、パソコンの大きな画面のほうが操作しやすいと考える人もいるだろう。両方が使用可能であるので、どちらの利点も享受可能だ(タブレット、スマホで調整する際には、オプションのBluetoothアダプター『VXi-BTC』が必要となる)。

さて、ここからは、ニュースリリースには記載されていなかった情報をお伝えしていく。まずは、主要コントロール機能のスペックを詳しく紹介していこう。

“イコライザー”は、ch独立の“10バンドパラメトリックイコライザー”となっている。各chごと、-12.0~+6.0dBの範囲で、またQは0.25~10の範囲で設定できる。調整周波数は20Hz~20kHzの範囲の中で0.1Hz刻みで選択可能だ。

なお、「TüN」には“10バンドグラフィックイコライザーモード”も備えられている。こちらもch独立ではあるがバンドが固定しているので、詳細な設定には不向きだ。気軽にイコライザー操作をしてみたいというライトユーザー向きのモードも用意されている、というわけだ。

“タイムディレイ”、“クロスオーバー”ともに、十二分なスペックを有しさらには+αの機能も…。


JLオーディオ『VXiシリーズ』をコントロールする「TüN」の調整画面。JLオーディオ『VXiシリーズ』をコントロールする「TüN」の調整画面。

コントロール機能の詳細解説を継続する。続いては“タイムディレイ”について。これでは、0~12.47ms(0~692.9cm)の範囲を0.01msステップで調整可能だ。範囲の広さ、ステップの細かさともに、トップレベルと言っていい。

“クロスオーバー”は、2種類のクロスオーバークラスが選択可能だ。そしてそれぞれで、以下のスロープを選択できる。“Linkwitz-Riley”では、-12dB/oct、-24dB/oct、-48dB/octの中から、“Butterworth”では6dB/oct、-12dB/oct、-18dB/oct、-24dB/oct、-36dB/oct、-48dB/oct、以上6タイプの中から選べる。

他では、以下のようなスペシャルな機能も備えられている。まず注目したいのは“インプットミキサー機能”。これはいわゆる“サミング機能”(クロスオーバーがかけられた純正オーディオのスピーカー出力を入力する際に、それらをフルレンジの音楽信号へと合成する機能)と同様のものなのだが、他の気の効いた使い方もできる。アナログ入力とデジタル入力の合成も可能で、例えば、DAPの音楽ファイルをデジタル入力して聴いているときに、ナビ音声も同時に流せる。“DSP”でこれができる機器はそうそうない。

また“バレットモード機能”も新しい。『VXiシリーズ』には“バレットモード機能”を発動させるためのいわば“スイッチ線”が装備されていて、例えばこれをトランクオープナーのスイッチに連動させておけば、トランクを開けた際に“バレットモード機能”が発動し、あらかじめ設定しておいた外向き用調整メモリーが立ち上がる。イベント会場で外向きシステムを鳴らしたいときに、そのシステムをトランクのオープンと連動させて自動で起動させる、というような使い方も可能となるのだ。

オプションの『VXi-HUB』を使うことで、デラックスなHi-Fiシステムが構築可能に。


JLオーディオ・VXi-HUBJLオーディオ・VXi-HUBJLオーディオ・VXi-BTC(Bluetoothアダプター)

メモリーできる設定数も多い。10種類のプリセットと1種の特殊なプリセットをプロジェクトにメモリーできる。ちなみに、各メモリーごとに色を割り当てられるようになっていて、コントローラーに装備されたLEDは常に、現在使用中のメモリーのカラーで点灯し(LEDの設定は7種まで)、本体のロゴ周囲のLEDも同色で点灯する。それらを見れば今どのメモリーで鳴っているのかを確認できるのだ。

ところで、『VXiシリーズ』のオプションパーツには、『VXi-HUB』という、『VXiシリーズ』の各機を連結させるためのユニットも用意されている。『VXiシリーズ』の各機にはデジタルアウトが装備されていて、各機を連結できることを当記事前半で紹介したが、それを『VXi-HUB』を用いて行うと、連結させた各機の一元管理が可能となる。つまりは各機の“DSP”が1台に合体する、というわけだ。

例えば、モノchモデル+2chモデル×3台を連結させた超デラックスなシステムを組むこともできる。そしてそのときには、内蔵“DSP”がいわば1台となり、全chを同一プロジェクト上でコントロールすることが可能となる。

このように『VXiシリーズ』では、システムを巨大化させ、Hi-Fiサウンドをどこまでも追求するような使い方もできるのだ。

いかがだったろうか。2回にわけて『VXiシリーズ』の実力を検証してきたが、お伝えしてきたとおり、当シリーズはなかなかに革新的なパワーアンプシリーズである。未来形のカーオーディオを楽しみたいと思ったら、『VXiシリーズ』の存在を思い出そう。『VXiシリーズ』を使えば、ひと味違ったHi-Fi生活を満喫できるに違いない。
《太田祥三》

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