英国発人気ブランド「VIBE Audio」の新境地、『CVEN』シリーズの魅力とは? 搭載デモカーのサウンドをチェック! | Push on! Mycar-life

英国発人気ブランド「VIBE Audio」の新境地、『CVEN』シリーズの魅力とは? 搭載デモカーのサウンドをチェック!

サウンドのパンチ力、そしてリーズナブルさで人気のブリティッシュ・カーオーディオブランド「VIBE Audio(ヴァイブオーディオ)」。同社が今、『CVEN(シーヴェン)』という名の新シリーズで、新境地を開拓中だ。

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VIBE Audio・デモカー(製作:イース・コーポレーション)。
  • VIBE Audio・デモカー(製作:イース・コーポレーション)。
  • VIBE Audio・CVEN62C-V4
  • VIBE Audio・CVEN63C-V4
  • VIBE Audio・CVENS2-V4
  • VIBE Audio・CVENV6S-V4
  • VIBE Audio・デモカー(製作:イース・コーポレーション)。
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サウンドのパンチ力、そしてリーズナブルさで人気のブリティッシュ・カーオーディオブランド「VIBE Audio(ヴァイブオーディオ)」。同社が今、『CVEN(シーヴェン)』という名の新シリーズで、新境地を開拓中だ。

その活動は着実に実を結びつつある。今月にはなんと、同シリーズの2ウェイコンポーネントスピーカー『CVEN62C-V4』が、権威ある欧州のオーディオ・映像関連の賞、『EISAアワード』の、『インカースピーカーシステム/ベストプロダクト2017-2018』を受賞した。同シリーズに対する世界の評価は確実に高まりつつあり、ブランドの魅力の幅も広がってきた。

同賞を受賞したこの機会に、『CVEN』シリーズの製品でシステムが固められたデモカー、「トヨタ・C-HR」の取材を申し込んだ。当車のシステムと音をリポートしながら、この新シリーズの魅力の真髄を、改めて浮き彫りにしていこうと思う。

VIBE Audio・CVEN62C-V4


2016年、ブランドに新たな魅力を加えるべく、『CVEN』シリーズは誕生した。


「VIBE Audio」の人気が、日本でも徐々に高まりつつある。これまでのそれをけん引してきた製品とはズバリ、『BLACK DEATH』シリーズのPA(プロオーディオ)スピーカー群である。中でも特に10cmブレットツィーターは、鳴りっぷりと音飛びが良く、外向きシステム搭載車オーナーの心を鷲づかみにし、ストリートシーンで旋風を起こしてきた。しかも当機の税抜価格は8500円。この抜群のコストパフォーマンスの高さも、ユーザーから支持を受ける要因の1つとなっている。

ちなみに「VIBE Audio」は、そもそもサブウーファー関連製品に強みを発揮し、それによって欧州で、そして世界で地位を確立してきたブランドだ。設立は1993年、ベースエンクロージャーの開発をルーツとし、翌年には、 “サブウーファーエンクロージャーにフレアポートをデュアルで装着する”という独自の「Turbo Port」システムを確立。そして2005年初頭には、世界最大級のエレクトロニクスショーである「International CES」で、12mにもおよぶ巨大な“ベーストンネル”を出展した。このように社史は、“サブウーファー”関連のトピックで彩られているのだ。

そんな「VIBE Audio」のラインナップに、2016年より新たに加わったのが、この『CVEN』シリーズだ。音質に重きを置いた新フラッグシップシリーズとして、同社の最先端技術が結集され、『CVEN』シリーズは誕生した。これまでの製品ラインナップは保持しストロングポイントは磨き続けつつも、それだけではないことを知らしめるべく、同シリーズは生み出されたのだ。

VIBE Audio・CVEN63C-V4VIBE Audio・CVENS2-V4VIBE Audio・CVENV6S-V4

パワーアンプ以下を『CVEN』シリーズで統一。各機ともシックなデザインが好印象。


そしてその『CVEN』シリーズのポテンシャルの高さを、日本のカーオーディオ愛好家に紹介していこうと、「VIBE Audio」の正規輸入代理である「イース・コーポレーション」が今春、話題のコンパクトクロスオーバーSUV「トヨタ・C-HR」をベースとするデモカーを製作していた。日本においても、「VIBE Audio」の新たな魅力を認知させていく活動が、いよいよ本格化していた、というわけだ。

さて、「トヨタ・C-HR」のサウンドインプレッションをお伝えする前に、まずは搭載システムからご紹介していこう。

システムを制御するDSPには、「グラウンドゼロ」の『GZDSP 6-8X』(税抜価格:7万5000円)が採用されていて、ソースユニットには「アステルアンドケルン」のDAPが選ばれている。オプションのリモートコントローラー『GZDSP Remote』(税抜価格:9000円)も、併せて導入されていた。

そして、パワーアンプ以降のすべてのユニットが、『CVEN』シリーズの精鋭で統一されている。パワーアンプには、『CVENCH6-V4』(6chパワーアンプ、税抜価格:13万7000円)がフロントスピーカー用として、『CVENS2-V4』(2chパワーアンプ、税抜価格:13万7000円)がサブウーファー用として用いられている。

スピーカー群は、フロント3ウェイが『CVEN63C-V4』(税抜価格:16万2000円)、サブウーファーが『CVENV6S-V4』(税抜価格:4万5000円)、という顔ぶれだ。

なお、搭載システムを見ていただいてお分かりのとおり、トップエンドシリーズではあるものの、各機が概ね、いわゆる“ミドル-ハイ”と呼ばれる価格帯に収まっている。さすがは「VIBE Audio」、コストパフォーマンスに対する強いこだわりが感じ取れる。問題は音としてどう結実しているかではあるのだが…。

デザインは基本的にはシック路線だ。マットブラックを基調として、高級感を感じさせつつ風格も醸す。ハデさは抑え目ながら、存在感はなかなかだ。

VIBE Audio・デモカー(製作:イース・コーポレーション)。VIBE Audio・デモカー(製作:イース・コーポレーション)。VIBE Audio・デモカー(製作:イース・コーポレーション)。

キレイなだけではない、「VIBE Audio」ならではのHi-Fiサウンド。


ここからはいよいよ、音についてリポートしていく。このシステムから聴こえてきたサウンドとは…。

テストトラックを再生し、まずは、低域のパンチ力に引き込まれた。使われているサブウーファーは“コンプリートサブウーファーボックス”タイプ。しかも口径は16.5cm。どちらかと言えば“実用性”が重んじられている製品だろうと推測していたのだが、なかなかどうして、音はかなりの本格派だ。

レンジはローエンドまで伸びていて、密度感が高くタイト。低く、重く、硬い、そして躍動感にあふれた聴き応えある低音だ。ボックスは小型であるので十二分に“実用性”が確保されているのだが、トップエンドシリーズに加わっているだけのことはある。実力は確かだ。

続いて感じたのは、サウンドステージの立体感。イントロを聴きながら低音を堪能していたのだが、声が聴こえてくるやいなや、ボーカリストがステージ前方中央にすっと姿を現した。楽器隊とボーカリストの位置関係が手に取るようにわかるとともに、ステージの縦、横、奥、それぞれの広さもしかと感じ取ることができた。3ウェイならではの情報量の豊富さが、いかんなく発揮されている。

音色は、紛れもなくHi-Fi。解像度が高く、S/Nも十二分。1音1音の粒立ちも良い。ただし、キレイなだけではないあたりは、「VIBE Audio」ならではだ。どの楽器の音にも芯があり、厚みがあり、説得力がある。キレ味も鋭い。

VIBE Audio・デモカー(製作:イース・コーポレーション)。VIBE Audio・デモカー(製作:イース・コーポレーション)。VIBE Audio・デモカー(製作:イース・コーポレーション)。

そして注目していたコストパフォーマンスについてだが、狙いは確実に果たされていた。価格的にはある程度のところまでに抑えられているが、サウンド・クオリティは最大限、上を狙っていて、成果も挙げている。完成度と満足度は高い。

ガツンと手応えあるHi-Fiサウンドを、できる限り抑えた予算で手にしたいと考えたときには、「VIBE Audio」の『CVEN』シリーズは格好のターゲットとなり得そうだ。人とは違う自分ならではのハイクオリティサウンドが欲しいと思ったら、当シリーズにご注目を。

どこかのイベントでこの『C-HR』を見かけたら、ぜひともその耳で、『CVEN』サウンドをご体験いただきたい。一聴の価値は高い。

《太田祥三》

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