【カーオーディオ “取り付け”至上主義!】第2章 トゥイーター・セッティング その5 | Push on! Mycar-life

【カーオーディオ “取り付け”至上主義!】第2章 トゥイーター・セッティング その5

カーオーディオの音の善し悪しを決める重要な要素となる“取り付け”には、さまざまなノウハウが存在している。その1つ1つを掘り下げている当コーナー。現在は、「トゥイーター・セッティング」をテーマにお贈りしている。

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トゥイーターの取り付け例。製作:AV関西 堺店。

カーオーディオの音の善し悪しを決める重要な要素となる“取り付け”には、さまざまなノウハウが存在している。その1つ1つを掘り下げている当コーナー。現在は、「トゥイーター・セッティング」をテーマにお贈りしている。

前回は、トゥイーターの取り付け場所を「Aピラー」とした場合のメリットとして、「高さの自由度が高い」ことについて解説した。今回は、「奥行き」が稼げることについて考察していく。

特に「ドアミラー裏」に取り付けることに比べて、「Aピラー」では、「奥行きを稼げる」こともメリットとなり得る。期待できる効果は、「サウンドステージの奥行きを出しやすい」こと。音の出所が遠くなることで、そのような効果が得られる場合があるのだ。

ただし、別の考え方もある。というのは、「奥行きを出すためには、トゥイーターの後ろ側にスペースがあったほうがいい」というものだ。これらはフロントガラスの形状や、「Aピラー」のどの位置に付けるか等でも変わってくる。トゥイーターの位置決めはなかなかに奥深い。

また、「Aピラー」に取り付けることでリスナーからの距離を稼げることになるのだが、このことにより、「ミッドウーファーとの距離差が少なくなる」という利点も生まれてくる。だがしかし、これについても別の観点がある。それは、「ミッドウーファーとトゥイーター間の距離が離れる」というものだ。両者はできるだけ近くにあったほうが音がまとまりやすい、という側面もあるのだ。

なお、「Aピラー」に取り付ける場合にケアすべきは、「反射の影響」である。どのようにしても反射の影響から逃れることはできないのだが、それが少ないほうがあとあとのコントロールはしやすくなる。

このように、トゥイーターの位置決めは難しい問題であり、各ショップごとの腕の見せ所ともなっている。予算や手間等のもろもろの都合も勘案しながら、ユニットの特徴を見定めて、そして車種ごとの状況を見極めながら、取り付け場所が決定されていく。

今回はここまでとさせていただく。次回は、「ドアミラー裏」に取り付けるときのメリット等々を考察していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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