【実践! サウンドチューニング】Part.5「ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析」その8 | Push on! Mycar-life

【実践! サウンドチューニング】Part.5「ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析」その8

カーオーディオを趣味とするときの楽しむべき1要素である「サウンドチューニング」について、そのノウハウをご紹介している。現在は、「ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析」と題してお贈りしている。今回は先週に引き続き、とある1機種に焦点を当てていく。

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ダイヤトーン サウンドナビ・NR-MZ200

カーオーディオを趣味とするときの楽しむべき1要素である「サウンドチューニング」について、そのノウハウをご紹介している。現在は、「ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析」と題してお贈りしている。今回は先週に引き続き、とある1機種に焦点を当てていく。

取り上げているのは、『ダイヤトーン サウンドナビ・NR-MZ200』。『ダイヤトーン サウンドナビ』のスタンダードモデルである。先週は、「イコライザー」と「マルチウェイタイムアライメント」について解説した。今週は、それ以外の特長についてみていく。

まず、先週にお伝えした「マルチウェイタイムアライメント」について、1点、補足しておきたいことがある。「マルチウェイタイムアライメント」では、トゥイーターとミッドウーファーに送る音楽信号を、同一chの中で詳細に(個別に)コントロールできることが最大の特長なのだと説明させていただいたのだが、このことがもう1つ、別の利点をもたらしてくれるのだ。

それは、「リアchを生かせる」というものだ。

一般的なハイエンドシステムでは、フロントスピーカーを緻密にコントロールするために、マルチアンプシステムが構築される。トゥイーターとミッドウーファーを詳細にコントロールするために、それぞれに別々のchをあてがう、というシステムレイアウトが取られるのだ。となるとどうしも、リアスピーカーは鳴らさないこととなる。フロントスピーカーに多くのchが必要となるので、リアスピーカー用のchが確保できなくなるからだ。

もっとも、ステレオの仕組みからすれば、目の前に左右のスピーカーがあれば十分であり、リスナーの後方にスピーカーがある必要はないので、それでも構わないのだが…。

とはいうものの、クルマには後部座席に人が乗る場合もある。リアの搭乗者向けのスピーカーがせっかく装着されているのに、それを殺したくない、と考えるユーザーは少なくない。

そんなニーズに『ダイヤトーン サウンドナビ』は応えることが可能なのだ。フロントスピーカーを詳細にコントロールしつつも、リアスピーカーを鳴らす、という選択肢を残しておくことができるのだ。

さて、『NR-MZ200』には、「イコライザー」や「マルチウェイタイムアライメント」以外にも、特別な「サウンドチューニング機能」がいくつか搭載されている。例えば「Pure Extend Wide Surround」。これは、「2chの音声ソースにサラウンド効果を付加できる機能」である。当機能を用いれば、音源に独特の広がり感をプラスすることが可能となる。しかしながら、そもそもの音の輪郭がにじむことはない。定位感はシャープなままで広がり感が増加する。

さらには「DIATONE SURROUND」も使える機能だ。これは、DVD5.1chの音声ソースにサラウンド効果を付加する機能で、フロント2ch構成のシステムでも疑似5.1chの再生が可能となる。

また、「PremiDIA Real Position」も面白い機能だ。これは、前方座席、後部座席のどの席で聴いても、各座席の前方がサウンドステージと化し、まるで目の前で歌っているかのような迫力の臨場感を味わえる機能だ。車内に複数の人が乗車するケースでは、当機能を運用することで、すべてのパッセンジャーに快適なリスニング環境を提供できる。

今週は以上だ。次週は、『ダイヤトーン サウンドナビ』の上級グレードである『NR-MZ200PREMI』の「サウンドチューニング」機能の詳細をご紹介していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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