【BMW i8 試乗】ミュータントぶりはいまだ健在…島崎七生人 | Push on! Mycar-life

【BMW i8 試乗】ミュータントぶりはいまだ健在…島崎七生人

自動車 試乗記

BMW i8
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『i8』が日本市場に導入され、早3年が過ぎた。これまで僕らは仕事で触れたり見かけたりするチャンスはあったが、一般的には街中でそうそう見かけないだろう。テスラ『モデルS』のほうが断然、見かける。よってi8のミュータントぶりはいまだ健在…そういえる。

素のままで書くと、呼吸を整えてクルマに近づく面持ちも、未だ変わらない。垂直から水平に角度を回転させながら斜めに前方に開くドアも、相変わらずの大袈裟ぶりだ。無論、スーパーカーと呼ばれるクルマに馴染んだユーザーなら“いつものこと”だろうが、ここ最近は約しい2気筒のチンクで過ごしている僕など、口が裂けても「乗り降りは案外しやすい」などとは書けない、精神的にも、肉体的にも(普通の50歳台後半である)。

が、ドアを上手に閉められさえすれば(笑)コチラのもの。眼前に広がるインテリアは適度に未来的だが非常にクリーンだし、一旦ポジションを決めれば、後方視界含め視野は広く、居心地はいい。もちろんシフトやペダル、ステアリングのリーチもまったく問題なしだ。

走らせて最初に実感するのがボディ剛性の高さと乗り心地のよさだ。身構えずに乗っても身体のどこかをおかしくするような過大な入力がある訳でもなく、乗り味は非常にやさしい。正確無比なステアリングのタッチはBMWらしいところ。なので街中など涼しい顏でスルルル…と走らせられる。EVで走り始められるから、65km/hまでならエンジンは使わずに済ませることができる。

他方でアクセルをグイと踏み込めば、迷いも無駄も誤差もなく全幅で加速体勢に入る。その潔さはPHEVならではだ。さらにセレクトレバーでスポーツモードを選ぶとメーターが赤に変わり、エンジンとモーターで最大限にパワフルな(回生も最大の)走りが楽しめる。すると、導入直後のTVCMでも流れていた、あの疑似エンジン音が響く…という仕掛け。PHEVは数あれど、オーナーをいろいろに楽しませてくれるという意味で、このクルマはやはり傑出した存在だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
《島崎七生人》

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