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【オーディオ教養強化辞典】音質表現

「音」のことだけでも、言葉にすることが難しいのに「音質表現」となると、さらにややこしい。表現方法には、硬い音、やわらかい音と、その音を聞いてみないと解らないだろうし、感じ方も人によって異なると思う。

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「音」のことだけでも、言葉にすることが難しいのに「音質表現」となると、さらにややこしい。表現方法には、硬い音、やわらかい音と、その音を聞いてみないと解らないだろうし、感じ方も人によって異なると思う。

スタンダードな言葉を並べてみた。暖かい音、冷たい音、硬い音、やわらかい音、痩せた音、太った音、素直な音、艶のある音、尖った音、ナチュラルな音、フレッシュな音など、末尾に「音」をつける場合。ただ単に、美しい、瑞々しい、凄まじい、気持ちいい、という場合や何かを例えとする場合もある。

オーディオマニアが使う「音質表現」は独特だ。たとえばボンつく、ブーミーでは、低域の一部を強調しすぎ。ドンシャリとは、低域と高域の双方にピークがあるような音で、ラウドネスといったほうが解りやすかもしれない。ビビる、ビリつくとは、音が出た瞬間歪む、最大音量時のクリップ、または異常振動、機械的なトラブルとさまざま。

おもしろい言い回しでは「音がひっこむ」では、中音域が不足気味、位相による問題、スピーカーのキャラクターと、何が正解で何が不正解か難解であったりする。その反対の「音が前に出る」というフレーズもある。これらの言葉に説得性があれば、雰囲気が相手にも理解できるハズだ。

カーテンがとり払われたというクリアな感じ。カーテンがあるようなヌケのよくない感じ。ソフト、シャープ、精彩など、こちらは写真の例えからと推測する。

スケールが大きい、ダイナミック、ワイドレンジほか、高解像度、高品位、と前に「高い」をつける場合は、物理的に裏付けが立証されているもので、音質表現には属さない。音質表現とは、感覚的な要素が見え隠れする。自分も人もみんなそう思う。反対に人それぞれ、感じかたが違うこともよくある。場所が変われば、聞こえる感じ方が違っている_ということもある。

的(まと)を得るような音質表現ができたら、素敵で、人のこころに響くだろう。常識的な表現でなく
突発的なものも含まれる。あと言葉だけでなく文章の組み立ても大切であることは間違いない。

《永松巌》

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